買取速報

モデル紹介｜GMTマスターII Ref.16710の歴史と魅力

GMTマスターII Ref.16710は、1989年頃から2007年頃まで製造されたロングセラーモデルで、パイロット向けに開発されたGMT機能を搭載しています。最大の特徴は、アルミ製ベゼルを採用した最後の世代である点と、赤青（ペプシ）、赤黒（コーク）、黒単色といった複数のベゼル仕様を楽しめる点です。ケース径40mmのバランスの取れたサイズ感に加え、軽量で扱いやすく、実用時計として完成度が非常に高いモデルです。ムーブメントはCal.3185または後期にはCal.3186を搭載しており、信頼性とメンテナンス性の面でも評価されています。現行セラミックベゼルのGMTとは異なる、いわば「最後のクラシックGMT」として、多くの時計愛好家から支持を集め続けています。

最新相場動向｜2025年のGMTマスターII 16710市場

2025年現在、GMTマスターII Ref.16710の相場は非常に安定しており、むしろ緩やかな上昇傾向が続いています。生産終了モデルであるため供給は増えず、世界的なヴィンテージロレックス需要の高まりが価格を下支えしています。特に海外市場では、アルミベゼルのGMTが「クラシックロレックス」として再評価されており、ドバイや香港、アメリカ市場でも引き合いが強い状況です。為替が円安に振れる局面では、国内買取価格にも好影響が出やすく、タイミング次第では想定以上の条件になるケースもあります。短期的な相場変動に左右されにくい点が、このモデルの大きな強みです。

査定額を左右するポイント

GMTマスターII Ref.16710の査定では、以下のポイントが特に重要になります。

• ベゼルの種類（ペプシ・コーク・黒）
• ベゼルの色味や退色具合（自然なエイジングか）
• ムーブメント（3185か3186か）
• ケース・ブレスの状態や過度な研磨の有無
• 付属品（箱・保証書・ベゼルパーツ）の有無

特に、当時付属していた別カラーのベゼルが揃っている場合や、保証書が残っている個体は評価が高くなりやすい傾向があります。一方で、多少の使用感があっても市場価値が大きく下がりにくい点は、長年愛用されてきた個体にとって安心材料と言えるでしょう。

より高く売るためのコツ

16710を少しでも良い条件で売却するためには、オリジナル性を保つことが重要です。無理な外装研磨や、社外パーツへの交換は評価を下げてしまう可能性があります。また、古いモデルだからといって急いで売る必要はなく、相場が安定している今のような時期に、複数の販路を比較できる買取店に相談することが結果的に満足度の高い売却につながります。付属品が手元にある場合は、事前にまとめておくことでスムーズな査定が可能です。

今回の査定コメント

今回お持ち込みいただいたGMTマスターII Ref.16710は、年式を考慮するとコンディションが非常に良く、ケースのシルエットも美しい状態を保っていました。長年大切に使われてきたことが伝わる一本で、市場でも需要が高い仕様であったため、複数の顧客様を想定したうえで高水準でのご提案が可能でした。お客様が「思い入れがある時計」とお話しされていたこともあり、価値だけでなく背景も含めて丁寧に拝見させていただきました。

まとめ｜売却を迷われている方へ

GMTマスターII Ref.16710は、今後も評価が大きく崩れる可能性が低く、持ち続ける価値と売却する価値の両方を備えたモデルです。だからこそ、無理に急ぐ必要はありませんし、まずは現状の相場や条件を知るだけでも十分意味があります。ブランドレックスでは、相場だけで判断するのではなく、お客様が納得できる形でのご案内を大切にしています。迷われている段階でも構いませんので、どうぞ安心してご相談ください。ブランドレックス 鑑定士 千藤