ブランドレックス銀座
鑑定士 千藤
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鑑定士プロフィール
- 鑑定士
- ブランドレックス千藤
- ブランド査定歴
- 20年以上
長年、銀座を拠点にロレックス・高級時計・ブランド品の買取査定に携わってきました。
これまで数万点以上の査定経験をもとに、実際の買取現場の相場感や査定のリアルを分かりやすくお伝えしています。
多くの現場を経験する中で、莫大な広告費や一等地の家賃が「買取価格」を圧迫している現状に疑問を感じ、現在は固定費を極限まで削った『鑑定特化型オフィス』を運営しています。
削ったコストはすべて査定額に上乗せし、大手チェーンには真似できない「直通の最高値」をご提示します。
「まずは相場だけ知りたい」「売るか迷っている」という段階でのご相談も大歓迎です。
無理な勧誘は一切ございませんので、プロの視点が必要な際はお気軽にお声がけください。
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鑑定士からのコメント
GMTマスター1675は、約20年以上にわたって生産されたモデルであり、その間に仕様やディテールが段階的に変化してきました。そのため、同じ1675であっても設計上の違いや残り方によって評価が大きく分かれます。一般的にはフジツボ文字盤が注目されがちですが、実際の査定現場ではそれ以外の要素、すなわちケース形状のバランス、実用時計としての完成度、オリジナル性の維持といった点が重視されるケースも少なくありません。本記事では、1675というモデルが持つ設計思想と実用面での進化に焦点を当て、フジツボ以外の視点から、どのような個体が評価されやすいのかを丁寧に解説します。
モデル紹介
GMTマスター1675は、1959年に登場し、1980年代初頭まで生産されたロレックスの代表的なスポーツモデルです。24時間針と回転ベゼルによって二つの時間帯を同時に把握できる設計は、国際線パイロット向けの実用時計として開発されました。1675は、その基本構造を維持しながら、防水性能や耐久性、ムーブメントの安定性を段階的に高めていったモデルでもあります。ケースサイズやプロポーションは現代のスポーツモデルと比べると控えめですが、長時間の装着を前提としたバランスの良さが特徴です。また、長期生産によりダイヤルや針、ベゼルなどに複数の仕様が存在し、それぞれが異なる表情を持っています。こうした積み重ねが、1675を単なる旧モデルではなく、奥行きのあるヴィンテージモデルとして評価させている要因です。
最新相場の傾向
GMTマスター1675の相場は、ヴィンテージ市場全体の動向と為替の影響を受けながら推移しています。近年は、過度な投機的高騰よりも、オリジナル性と実用状態を重視する傾向が強まり、派手な特徴を持たない個体でも状態が良ければ安定した評価を受けやすくなっています。円安局面では海外需要が強まり、国内在庫の評価が上がりやすい一方、相場が落ち着いた局面でも条件の良い個体は価格が崩れにくい傾向があります。重要なのは、平均的な相場水準よりも「どの仕様が、どの状態で残っているか」です。ケースの輪郭や文字盤の整合性が取れた個体は、市場環境に左右されにくく評価されやすいのが特徴です。なお、同ブランド全体のリセール傾向や、どのモデルが評価されやすいかについては、別記事で詳しくまとめています。→ リセール率ランキングはこちら
査定額を左右するポイント
査定において最も重視されるのは、オリジナル性と外装コンディションのバランスです。ケースは研磨の有無とエッジの残り方が重要で、ラグが大きく痩せている個体は評価が下がりやすくなります。文字盤については、フジツボ以外であっても夜光の焼け方が自然か、針との色味に違和感がないかが確認されます。ベゼルインサートは色味の残り方や割れの有無がポイントとなり、完全なオリジナルでなくても状態が良ければ大きな減額にはなりません。ムーブメントは実用時計としての安定性が前提となり、整備履歴が分かる場合は評価が安定しやすくなります。付属品は加点要素ではありますが、本体の状態が良好であれば致命的な影響は出にくいのが実情です。
より高く売るためのコツ
GMTマスター1675を高く売るためには、余計な手を加えないことが重要です。ヴィンテージ特有の風合いは後から作ることができないため、無理な研磨や部品交換は避けるべきです。外装は乾拭き程度に留め、文字盤や夜光に影響を与えるクリーニングは行わない方が安全です。また、整備履歴や購入時期が分かる資料があれば事前に整理しておくことで、査定時の判断がスムーズになります。売却タイミングとしては、為替や海外需要が強い時期に評価を取ることで条件が出やすくなるケースがありますが、焦って複数先に同時依頼すると、かえって守りの査定になることもあります。ヴィンテージに理解のある先に絞ることが、結果的に納得感のある売却につながります。
今回の鑑定士コメント
GMTマスター1675は、特定の特徴だけで価値が決まるモデルではありません。設計思想としての完成度、長期生産による仕様の積み重ね、そして個体ごとの状態が評価の軸になります。フジツボ以外の文字盤であっても、オリジナル性が保たれ、実用状態が良好であれば十分に評価されます。相場の数字だけを見るのではなく、今の状態でどれだけ良い要素が残っているかを確認することが、納得のいく売却につながります。
高級時計全体のリセール率については
【時計 リセール率ランキング|1年・5年の価格推移でわかる“本当に強いモデル”5選】
の記事も参考になります
ロレックス全体の価格帯を知りたい方はこちらもぜひご覧ください。
GMTマスターの買取実績も参考ください。
1675の査定ポイントを画像で解説します
状態の確認をしていきます。
今回の時計は年式が古くアンティークの部類に入る時計ですので、表面のキズや文字盤等に経年劣化が出ている可能性が高くなります。
順番に状態確認ポイントを見ていきましょう。
キズ
まずは時計表面のキズの確認です。
今回の時計はステンレスを使用しています。
ステンレスは丈夫で、錆びや腐食に強く、アレルギーも出にくい金属なので、幅広い時計に使われています。
丈夫な金属ですが、比較的キズが付きやすいのが特徴です。
使用していると細かなキズが必ず付いてしまいます。
またぶつけたりすると深いキズが付いてしまいますので、ご使用の際はお気を付け下さい。
全体に細かなキズが複数付いていましたが、深いキズは付いていなかったので、ポリッシュ代以上のマイナスはありませんでした。
ポリッシュ代はおおよそ1万~2万円程です。
風防のキズ
次に風防のキズを見ていきます。
風防とは文字盤を保護するための透明のパーツで、現在の時計にはサファイアクリスタルという強化ガラスが付いている事がほとんどです。
今回の時計は年式が古いモデルですので、プラスチック製の風防が使用されています。
サファイアクリスタルは硬く丈夫ですのでキズが付きにくいですが、プラスチック風防は柔らかいのですぐにキズが付いてしまいます。
風防表面に細かなキズがたくさん付いていました。
細かなキズであればポリッシュをすることが出来るので3千円程のマイナスです。
文字盤の状態
文字盤の状態確認っをしていきます。
年式の古いモデルは経年劣化で文字盤や針に異常が見られることが多いです。
1枚目の画像ですが、針の中心部分に腐食が見受けられました。
年式が古いと針や文字盤に腐食が出てしまう事が多いですが、針交換が必要になります。
アンティークの時計はパーツを交換してしまうと価値が下がってしまう事が多く、今回の時計もパーツを交換してしまうと価値が大幅に下がってしまいます。
その為、腐食がある状態のままでの販売になると思われます。
この腐食ではおおよそ5万円以上のマイナスになります。
2枚目の画像ですが、文字盤にキズのようなものが見受けられました。
どのようにして付いたのか不明ですが、このキズのような跡が付いていると5万以上のマイナスになってしまいます。
ブレスのヨレ
最後にブレスのヨレ具合の確認をしていきます。
古い年式のロレックスの時計のブレスは作り的にヨレが出やすくなります。
ブレスのヨレは修理する事が出来なく、大きくヨレているとブレスを交換しなくてはいけません。
先述したように、アンティークウォッチはパーツを交換してしまうと、交換費用以上に価値が下がてしまう可能性が高いです。
今回の時計のブレスですが、ヨレは出ていましたが、交換するほどのヨレではありませんでした。
今回のヨレではおおよそ2万円程のマイナスです。
2.付属品
付属品の確認をしていきます。
年式が新しいモデルの場合、付属品の中で保証書が重要になってきますが、アンティークウォッチの場合は保証書だけでなく他の付属品も重要になってきます。
保証書の他に箱と取扱説明書が付いていますが、全て揃っているのと揃っていないのとでは、30万円以上査定に差が出てしまう事があります。
今回の時計は付属品が何も付いていなかったので、査定に響いてしまいました。
GMTマスター1675の市場相場動向
※2022年4月22日現在
GMTマスター1675の市場相場動向を見ていきます。
今回の時計は1960年~1980年頃まで製造されていたモデルで、アンティークウォッチとして人気があるモデルです。
相場動向ですが、アンティークウォッチですので、年々価値が上昇しています。
現在の中古市場価格はおおよそ200万~400万円とかなり幅のある販売価格ですが、付属品やオリジナルパーツの有無で大きく価格が変わってきます。
相場上昇前は50万円台で販売されている物もあったので、大きく相場が上昇しています。
買取価格も大きく上昇しており、上昇前の4倍以上で買取出来る物もあります。
今後の相場推移ですが、今後も相場が上昇していく可能性は高いですが、オリジナルパーツが使われている個体の数は年々少なくなっていますので、オリジナルパーツを使用している個体は相場以上の価格で取引されるかもしれません。
現在、GMTマスター1675をお持ちで売却を考えられている方は、今も十分相場が高い時期ですので、劣化が進む前に買取査定に出すのもいいかもしれません。
まとめ
以上、査定ポイントと市場相場動向をお伝えさせて頂きました。
今回の時計は、全体のキズと文字盤の腐食とキズ、付属品が何も付いていなかった点が査定に響いてしまいました。