グランドセイコーは「国産最高峰」という評価に加え、近年は海外需要も安定しているため、中古市場でも“数字が読みやすい”ブランドになっています。ただしロレックスのように全体がプレミア化しているわけではなく、モデルによってリセール率ははっきり分かれます。特に、人気の高いスプリングドライブ系(例:SBGA413)や、需要が厚いGMT(SBGM221)は成立が早く、相場の説明もしやすい一方、話題性の高いモデルでも中古水準が落ち着いているケースはあります。この記事では2026年時点の市場推定価格を基準に、定価(参考上代)と現在の中古相場を「円×%」で整理し、リセール率が高いモデルをランキング形式でまとめます。売却を迷われている方が、噂ではなく数字で判断できる内容を意識しています。

モデル紹介(グランドセイコーが評価される理由)

グランドセイコーの強みは、ムーブメントの完成度(スプリングドライブ/ハイビート)と、デザインの普遍性にあります。中古市場では「買い手が付くモデル」と「比較されやすいモデル」が強く、結果としてリセール率が安定します。また、直近1年の市場推定価格が上向いているモデルも複数あり、コンディションと付属品が揃っていれば、買取側としても成立水準を組み立てやすいのが特徴です。

最新相場(定価→現在相場を円×%で比較)

以下は、各モデルの「定価(参考上代)」「現在の市場推定価格(中古の目安)」「定価比リセール率(%)」を明示し、さらに直近1年・5年の値動きが確認できるモデルはその%も併記します。為替換算が必要なモデルについては、USD/JPYの直近水準(約157円)を用いた概算換算として整理します。

2026年最新版|グランドセイコー リセール率ランキング

第1位 SBGM221(エレガンスGMT)

定価(参考上代):671,000円/現在相場(市場推定):553,331円。差額は-117,669円で、定価比リセール率は約82.5%(=553,331円÷671,000円)です。直近1年では市場推定価格が+6.6%上昇しており、過去5年では-1.5%と、長期でも大崩れしにくい推移です。ドレス寄りの佇まいと実用GMTの両立で指名需要が作りやすく、比較でも最後まで残りやすいモデルです。

第2位 SBGA413(春分・シーズンズ)

定価(参考上代):約1,129,400円/現在相場(市場推定):859,283円。差額は-270,117円で、定価比リセール率は約76.1%です。直近1年では市場推定価格が+18.1%上昇と強く、人気の厚さが数字に反映されています。過去5年では-4.5%と、長期は落ち着くものの、短期の勢いが強い点が特徴です。スプリングドライブの代表格として、問い合わせが途切れにくいモデルです。

第3位 SBGH271(リッカ/ハイビート)

定価(参考上代):880,000円/現在相場(市場推定):664,894円。差額は-215,106円で、定価比リセール率は約75.6%です。直近1年では市場推定価格が+11.0%と上向きですが、過去5年では-19.2%と下落が出ており、「短期は戻り、長期は弱め」という現実が数字で見えます。つまり売却では“今の状態とタイミング”の影響が出やすいモデルです。

第4位 SBGA211(スノーフレーク)

定価(参考上代):6,900USD(概算1,085,128円)/現在相場(市場推定):4,323USD(概算679,857円)。差額は概算-405,271円で、定価比リセール率は約62.7%です。直近1年では市場推定価格が+10.5%と上向きで、人気と流動性の強さが数字に出ています。一方で過去5年では-6.3%と、長期は微減の推移です。スノーフレークは知名度が高く、売却の相談も多い分「買い手が見えやすい」モデルですが、定価比だけで見ると冷静な水準に落ち着いているのが実態です。

第5位 SLGH005(白樺・ハイビート)

定価(参考上代):9,800USD(概算1,541,197円)/現在相場(市場推定):約5,677USD(概算892,793円)。差額は概算-648,404円で、定価比リセール率は約57.9%です。直近1年では市場推定価格が+8.4%上昇しており、短期は戻りが確認できます。ただし定価が高いレンジのため、定価比では数字が厳しめに見えやすいモデルです。売却では、付属品と状態を揃えて“成立水準”で比較することが特に重要になります。

査定額を左右するポイント

・保証書/箱/付属品の有無(欠品は減額が大きく出やすい)・外装状態(研磨歴、ケースエッジ、ブレスの伸び)・ムーブメントの状態(オーバーホール歴、精度)・文字盤の状態(傷、汚れ、焼け)・人気仕様(ダイヤル色、限定要素、ブレス仕様)。特にグランドセイコーは「状態差の説明がしやすい」反面、状態が悪いと数字がきっちり下がるブランドです。写真だけの高値より、現物ベースの成立価格で整理する方が安全です。

より高く売るためのコツ

結論はシンプルで、「付属品を揃える」「無理な研磨をしない」「同条件で比較する」です。特に国産時計は、保証書や購入経路が整っている個体ほど安心材料になり、成立が早くなります。また、複数本まとめて整理する場合は、単品よりも“全体としての判断”がしやすくなることがあります。迷われている場合でも、売却前提ではなく、まず現在の数字(定価比%と市場推定)を把握するだけで判断が一気に楽になります。

鑑定士コメント

グランドセイコーは「人気モデル=必ず高リセール」という単純な世界ではなく、モデルによって定価比の数字がきれいに分かれます。例えばSBGM221のように定価比80%台で安定しやすいモデルもあれば、白樺のように短期は戻っても定価比は厳しく出やすいモデルもあります。だからこそ私は、噂の最高値ではなく“いま成立している水準”を円と%で揃え、条件(状態・付属品)を合わせて比較することを大切にしています。

なお、実際の買取価格がどの水準で成立しているのかを知りたい方は、直近でお取扱いした買取事例も参考になります。モデルごとの評価のされ方や、査定時に重視されたポイントが分かりやすい内容です。

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まとめ

2026年時点のグランドセイコーは、モデルごとに定価比リセール率が約58%〜83%程度まで幅があり、短期(1年)で上向くモデルも複数あります。一方で、長期(5年)で弱いモデルもあり、「どれが強いか」を円×%で整理することが重要です。売却を迷われている方は、噂や感覚ではなく、同条件で成立する水準を数字で揃えて比較することが、結果的に一番納得できる判断につながります。ブランドレックス 鑑定士 千藤