エメラルドは、優しいカラーリングのものが多く、ナチュラルさがあるのが魅力的です。

エメラルドグリーンはカラーとしても有名ですよね。

そのエメラルドは、宝石としても高い価値があるのですがより高く売るためにはどんなポイントに注意すればよいのでしょうか?

ここでは、エメラルドの価値を決めるポイントなどについて紹介します。

ブランドレックス 鑑定士千藤

わたくしブランドレックス千藤と申します。

エメラルド買取においての査定ポイントなどをお伝えしますので、参考にしてみてください。

 

エメラルドとはどんな宝石?

まずはじめに、エメラルドとはどんな宝石であるかについて紹介します。

エメラルドの語源は、サンスクリット語で緑色の石を意味しているスマラカタにあります。

それが、徐々にギリシャ語でスマクラグドス、ラテン語としてスマラグダスと徐々に変化して、さらにスマラルダスに変化します。

また、古フランス語でエスメラルドに変化して、現在のエメラルドと呼ばれるようになりました。

最初のスマラカタから大きな変化が発生していますね。

日本では、翠玉や緑玉などと呼ばれています。

エメラルドの歴史は非常に古く、世界の4大宝石にも数えられています。

古くはギリシア時代に、アリストテレスの弟子であったテオフラストスの石についてに登場したき録画あり、エジプトの紅海に近い砂漠で発見されたというのが定説となっています。

プトレマイオス朝エジプトにおいては、クレオパトラも愛用し好みの大使に褒美として与えて、シーザーは治療のためにたくさん集めたという言い伝えがあります。

このことから富と権力の象徴でもあったとされています。

 

エメラルドの価値を決める要素は?

エメラルドでは、主に価値が決まる要素として次の4ポイントが挙げられます。

・カット

・カラー

・透明度

・重さ

 

ダイヤモンドで言う4Cが、そのままエメラルドにも適用できるということになりますね。

それぞれの価値を決める基準としては、次のようになっています。

 

カット

エメラルドの特徴として、内包物だけでなくダメージが元々入っている鉱物であるという点があります。

また、ダイヤモンドなどと比較すると硬度も高くないので、採掘時やアクセサリーとして加工する際のダメージで破損してしまうことがあります。

通常、内包物などを見てどのカットにするのかを決定してから製品化するのが一般的となっています。

より内包物を生かして、きれいにカットされているかどうかが価値を決めるポイントとなります。

また、エメラルドの場合はカットによって色合いが大きく変化する宝石でもあります。

後述するカラーリングでも価値が大きく変化するために、より価値が高いカラーに近づけるようにカットしている場合が多く見られます。

このこと自体は決してマイナスな要素ではなく、美しさも兼ね備えているので価値としては高まる傾向にあります。

逆に、カットが雑で部分的に色合いがまだらに見えてしまう場合はマイナスポイントとなる事が多いです。

 

カラー

エメラルドは、クロムやバナジウム、鉄などのバランスによって色合いが決定します。

また、採掘される鉱山によってカラーリングが決定される傾向にあります。

最も有名なのがコロンビア産となりますが、ナチュラルなグリーンが魅力的で高い価値があるものとなります。

一方で、ザンビア産の場合は青みが強めのグリーンで、クールな印象があります。

カラーで評価するポイントとしては、鮮やかな色で暗すぎない色調であり、帯青緑色から純粋な緑色であるかどうかです。

また、均一さがあるかどうかも重要なファクターとなっています。

もし青みが強すぎる等の場合は、価値が下がるだけでなくベリルとして別の変種として扱われる可能性もあります。

 

透明度

先に紹介したとおり、エメラルドは内包物が多めの鉱物です。

よって、ある程度の内包物は許容される傾向にありますが、明らかに異物に見えるものがある場合は価値が下がってしまいます。

ただ、内包物の入り方によっては価値がアップする場合があります。

代表例としては、猫の目のような光の帯が見られるキャッツアイエメラルドや、黒いラインが放射状にあり、花や亀の甲羅のように映るトラピッチェエメラルドは、とても高い価値がある宝石として認識されています。

 

含浸処理による違いは?

どうしても内包物が気になる場合に行われるのが、含浸処理です。

一般的に、透明なオイルや樹脂成分をエメラルド内に浸透させて目立たなくするのですが、実際にはほとんどのエメラルドで行われているものです。

天然モノの方が価値は高まるのは間違いありませんが、含浸処理しているというだけで評価が下がるような事はありません。

 

重量

エメラルドでは、様々なサイズのものがあります。

中には手頃な価格であるものや、1カラットサイズであっても非常に高価で手が届きにくいものまであります。

最も大きなものでは、20カラットを超えるものもありますが、品質レベルが高くカラット数が高まれば高まるほど、価値は高まっていきます。

 

エメラルドの査定を受ける際のポイントは?

エメラルドの価値は4Cで決まる傾向にあるのですが、それ以外でも査定を受ける際に価値が決まる要素として、次に挙げるようなものがあります。

 

産地による違い

コロンビア産エメラルド

先に紹介したとおり、エメラルドで最も有名な産地としてコロンビアがあります。

コロンビアでは、エメラルドだけでなく他の宝石も多く採掘されるのですが、特にムゾー鉱山で採掘されるエメラルドは格別なものがあります。

他にも、透明度が高く美しいエメラルドが採掘されるチボール鉱山産も人気です。

他では、ブラジル、ザンビア、ジンバブエ、マダガスカル、パキスタンなどで採掘されて、それぞれに個性があります。

産出国だけでなく、どの鉱山で採掘されたかどうかも実は査定時に注目されるポイントです。

 

エメラルド以外の装飾品も価格に差を生み出す!

通常、宝石は石だけでなくその周辺には金属を使用しているものです。

この金属部分に何をどれだけ使用しているかによって、査定額も大きな変化をもたらします。

代表的な金属としては、金やプラチナがあります。

金は、昨今市場価値が上昇し続けている金属でありますので、もし付属している場合は勝ちがアップすることは間違いありません。

金属部分の相場をチェックして、高いタイミングで売るというのも一つの手です。

 

付属品はすべて一緒に査定を受ける!

査定を受ける際には、宝石だけでなく購入時に付属していたものをすべて付けて査定を受けるようにしてください。

特に重要となるのが、鑑別書や産地鑑別書などです。

エメラルドは鉱山によって種類が異なると解説しましたが、それを証明するための書類は最重要なものです。

付属しているだけでも、プラス査定を引き出すことができる可能性があります。

また、付属品としてはブランドのショップバッグやギャランティカードなどがあると、より高い金額となる可能性があります。

 

最低限の手入れをする!

せっかく美しいエメラルドであっても、汚れていてはその価値が下がってしまいます。

よって、乾いた布などで軽く汚れを拭き取ってから査定を受けるようにしてください。

 

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今回は、エメラルドの価値などについて紹介しました。

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