同じブランドのバッグでも「素材」が違うだけで査定額が変わることをご存じでしょうか?  
革の種類や質感、経年変化の出方によって、買取評価は大きく異なります。  
今回は、エルメス・シャネル・ルイヴィトンの主要素材を比較しながら、買取査定で重視されるポイントを解説します。

1. エルメス:素材の“格”が価格を決める

エルメスは素材のバリエーションが豊富で、同じバーキンやケリーでも革の種類によって買取価格が大きく変わります。  
代表的な素材「トゴ」は柔らかさとハリのバランスがよく、傷が目立ちにくいため人気が高いです。中古市場でも安定した需要があります。

一方で、「スイフト」「ヴォーエプソン」も上品な素材ですが、表面が滑らかで傷がつきやすいため、状態次第で評価が分かれます。  
最高級の「クロコダイル」や「リザード」は希少性が高く、カラーやサイズによっては定価を超えるプレミア査定になることもあります。

2. シャネル:ラムスキンとキャビアスキンの差

シャネルの代表作「マトラッセ」シリーズでは、素材選びが査定に直結します。  
柔らかく手触りの良い「ラムスキン」は高級感があり人気ですが、傷や押し跡がつきやすいのが難点。  
一方「キャビアスキン」は粒状の加工が施されており、耐久性が高く実用的です。

買取市場では、近年はキャビアスキンの安定人気が続いていますが、ラムスキンも色味や保管状態が良ければ高額査定対象です。  
特に限定カラーやヴィンテージのゴールド金具モデルは、世界的に再評価が進んでいます。

3. ルイヴィトン:定番キャンバス vs. 高級レザーライン

ルイヴィトンといえば「モノグラムキャンバス」が代表的ですが、素材によって印象も価値も異なります。  
モノグラムやダミエは耐久性が高く、ヴィトンの象徴として人気が安定。多少の使用感があっても査定でのマイナスは軽微です。

一方、タイガやエピ、トリヨンレザーなど上質なレザー素材は、使用状態が綺麗なほど高評価。  
また、近年人気の“アンプラント”シリーズは、型押しレザーの立体感と高級感が評価され、特に黒・ネイビー系は需要が強い傾向にあります。

まとめ:素材を知ることが高く売る第一歩

バッグの価値はブランド名だけでなく、素材によっても大きく左右されます。  
どの素材にどんな特徴があり、どんな点が評価されるのかを知っておくことで、売却時に納得の査定を受けられます。  
ブランドレックス銀座店では、各ブランド・各素材に精通した鑑定士が一点ずつ丁寧に評価し、素材ごとの市場動向を踏まえた査定を行っています。  
エルメス・シャネル・ルイヴィトンのバッグを売る前に、まずは素材から価値を見極めてみてください。