ヴァシュロン・コンスタンタンを売却する際、「三大時計なのにパテックやオーデマほど高くない」「資産価値が分かりにくい」と感じる方は少なくありません。実際、ヴァシュロンは派手な相場高騰が起こりにくく、ニュースやSNSで注目される機会も多くはないため、評価を正しく把握しづらいブランドです。しかし中古市場の実務を見ると、ヴァシュロン・コンスタンタンは“価格が跳ねない代わりに崩れにくい”という、非常に特徴的な立ち位置にあります。当店では、現在の価格だけでなく、過去との比較や実際に成立しているレンジを整理したうえで、冷静で誠実な買取判断をご提案しています。

なぜヴァシュロン・コンスタンタンは相場が読みにくいのか

ヴァシュロン・コンスタンタンが分かりにくいと感じられる理由は、ブランドの姿勢そのものにあります。大量生産を行わず、流行を追わず、価格改定も比較的緩やかであるため、短期的な相場変動が起こりにくいのが特徴です。その結果、「高騰しない=価値が低い」という誤解を受けやすい一方で、実際には長期で見た成立価格は安定しており、一定のレンジを維持し続けています。これは投機対象ではなく、“純粋な高級時計”として評価されている証拠でもあります。

数字で見るヴァシュロン・コンスタンタンの価格推移(1年・5年)

具体的な数字で見ると、その特性がはっきりします。例えばオーヴァーシーズ 4500V(ステンレス・ブルー文字盤)の場合、5年前の中古販売価格は約2,300,000円前後が一つの目安でしたが、現在では約2,800,000円前後で成立するケースが見られます。金額にすると約+500,000円、率にして約+22%の上昇です。直近1年で見ると、1年前に約2,700,000円前後だった水準が現在約2,800,000円前後となり、約+100,000円、約+3〜4%程度の緩やかな推移となっています。

もう一つ代表的なモデルとして、フィフティーシックス オートマティックを見ると、5年前の中古相場が約1,200,000円前後だったものが、現在では約1,450,000円前後で取引されるケースがあります。約+250,000円、率にして約+20%前後の上昇です。直近1年では、約1,400,000円だった水準が約1,450,000円前後となり、約+50,000円、約+3%程度の動きに留まっています。これらの数字から分かるのは、ヴァシュロンは短期的な上昇を狙うブランドではなく、時間をかけて価値が維持・積み上がるタイプだという点です。

ヴァシュロン・コンスタンタン買取価格を左右する評価ポイント

ヴァシュロン・コンスタンタンの買取では、モデル選びと条件整理が極めて重要になります。実務で特に重視されるのは、・モデル(オーヴァーシーズ、フィフティーシックス、トラディショナルなど)・素材(ステンレス、WG、PG)・文字盤仕様・付属品の有無(保証書、箱、替えベルト)・外装状態(ケースエッジ、ブレスの伸び、研磨歴)といった点です。特にオーヴァーシーズは付属ベルトの有無が評価に直結しやすく、条件が揃っている個体は成立レンジの上側で評価されやすくなります。

ヴァシュロンを売るタイミングの考え方|派手な相場に惑わされない

ヴァシュロン・コンスタンタンの売却で重要なのは、「一番高い時」を探さないことです。パテックやオーデマのようなピーク相場と比較してしまうと、判断を誤りやすくなります。実務では、現在どの価格帯で安定して成立しているか、流動性が確保されているかを見ることが重要です。相場が緩やかな分、状態や付属品が揃っているうちに売却した方が、結果として条件がまとまりやすく、納得感につながります。

鑑定士としての見解

ヴァシュロン・コンスタンタン買取で大切なのは、「派手さがない=弱い」という見方をしないことです。相場は静かでも、価値は確実に維持されており、三大時計の中でも最も“誠実な価格形成”がされているブランドと言えます。モデルと条件を正しく整理すれば、過度な期待も失望もなく、非常に納得感の高い売却が可能です。当店では、過去のイメージではなく、現在の市場で成立している価格を基準に、誠実な査定を行っています。

なお、実際の買取価格がどの水準で成立しているのかを知りたい方は、直近でお取扱いした買取事例も参考になります。モデルごとの評価のされ方や、査定時に重視されたポイントが分かりやすい内容です。

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鑑定士 千藤