ジバンシィとはどのようなブランドなのか?歴史と魅力、人気アイテムを紹介していきます。

ジバンシィというブランドは、一度は耳にしたことがある人が多いと思いますが、どんなブランドで、どのような歴史や特徴があるかは知らない方が多いと思います。

今回はジバンシィについて歴史と特徴、人気アイテムを紹介していきます。

 

ジバンシィとは、フランスで創業されたラグジュアリーブランドです。

創業から70年近く経つ老舗ブランドで、洋服やバッグ、財布、香水やコスメ、ライター等様々なアイテムを展開しています。

 

ジバンシィの歴史

ジバンシィは1952年にフランスで創業したブランドです。

創業者である「ユベール・ド・ジバンシィ」の生い立ちから見ていきましょう。

ユベール・ド・ジバンシィ

1927年 フランス パリ近郊のボーヴェで生まれます。

1932年 ジバンシィ5歳の時、父親と死別し祖父の元で育ちます。

1937年 パリ万博で衣装の展示を見たことをきっかけにデザイナーの道を志します。

1944年 ジバンシィ17歳の時、ジャック・ファットのメゾンに入ります。

その後、ロベール・ピゲやルシアン・ルロンのもとを経てスキャパレッリのメゾンに行きます。

1952年 独立し、自身の名を冠したメゾン「ジバンシィ」を設立します。

1995年 ジバンシィ68歳の時、後任デザイナーにジョン・ガリアーノを指名し引退します。

2018年 91歳で死去します。

 

ジバンシィ

1951年 ユベール・ド・ジバンシィが初のコレクションを発表します。

24歳での初コレクションは資金面での問題で、高級素材を使う事が出来ず、コットン素材のシンプルなドレスやブラウスを発表します。

しかし、その後コレクションを発表するたびに、革新的なデザインが話題を呼び、ユーべる・ド・ジバンシィは「モードの神童」と呼ばれるようになります。

 

1952年 フランス パリのアルフレッド通り8番地に自身の名を冠したオートクチュールメゾンをオープンします。

 

1954年 世界的大女優「オードリー・ヘップバーン」主演の映画「麗しのサブリナ」の衣装を手掛ける事になります。

その後も、「ティファニーで朝食を」、「おしゃれ泥棒」、「パリの恋人」、「昼下がりの情事」などの名作映画の衣装もジバンシィが手掛ける事になります。

1955年 「自由なライン」として発表したウエストもヒップも無いシュミーズ・ドレスが「革命的な衣装」として大きな反響を呼びます。

 

1956年 レディースウェアライン「GIVENCHY UNIVERSITY」を発表します。

 

1962年 映画の衣装提供で交流があった「オードリー・ヘップバーン」をイメージした香水「ランテルディ」を発表します。

1972年 男性用化粧品を発表します。

 

1973年 メンズウェアライン「GENTLEMAN GIVENCHY」を発表します。

 

1987年 LVMH社が香水関連の会社「パルファム・ジバンシィ」を買収し、翌年の1988年には「ジバンシィ」を買収します。

LVMHによる買収で、「ユベール・ド・ジバンシィ」は製作活動に専念する事になりました。

 

1995年 オートクチュール・コレクションで「ユベール・ド・ジバンシィ」が引退します。

 

ユベール・ド・ジバンシィ引退後

1995年 後任に指名された「ジョン・ガリアーノ」が主任デザイナーになります。

 

1996年 「ジョン・ガリアーノ」がディオールのデザイナーに抜擢された事で、後任に「アレキサンダー・マックイーン」が主任デザイナーに就任します。

 

2001年 秋冬シーズンより「ジュリアン・マクドナルド」がレディースラインのオートクチュールとプレタポルテの主任デザイナーに就任します。

 

2003年 「オズワルド・ボーテング」がメンズラインの主任デザイナーに就任します。

 

2005年 「リカルド・ティッシ」がレディースラインの主任デザイナーに就任します。

 

2008年 「リカルド・ティッシ」がメンズラインも手掛けるようになります。

 

2014年 日本初の路面店が表参道にオープンします。

 

2017年2月 「リカルド・ティッシ」が突然辞任します。

同年7月 元クロエのデザイナーだった「クレア・ワイト・ケラー」が後任の主任デザイナーに就任します。

 

2018年 創業者である「ユベール・ド・ジバンシィ」が91歳で死去します。

 

ジバンシィの特徴と魅力

創業者である「ユベール・ド・ジバンシィ」が活躍していた時代は、「クリスチャン・ディオール」や「ヴァレンティノ」が活躍していたのと同じくらいの年代です。

当時のディオールは「ニュールック」という女性の体のラインを強調する構造のシルエットで世界を熱狂させていましたが、一方のジバンシィはウエストがゆったりしたファッションやドレスの構造的な問題であるウエストサイズを解決するセパレートを打ち出していました。

「オードリー・ヘップバーン」の映画衣装のほとんどはジバンシィがデザインしたもので、ジバンシィというブランドのすごさがわかります。

 

「ユベール・ド・ジバンシィ」が引退した後のジバンシィは完全に衰退期に入っていました。

様々な大物デザイナーが就任しましたが、結果が出ず、ブランドとして低迷していましたが、2005年に主任デザイナーに就任した「リカルド・ティッシ」がブランドの窮地を救いました。

「リカルド・ティッシ」はジバンシィというクラシックなブランドを新しく生まれ変わらせます。

スターモチーフやロットワイラー、シャークなどのアイコンモチーフを打ち出し、オートクチュールブランドであるジバンシィがストリートファッション界を席巻するという事態にまで急変します。

この「リカルド・ティッシ」が作り上げた流れが、今のジバンシィの新しいスタイルの基盤となっています。

 

ライセンス商品とブランド

皆さんも結婚式の引き出物や、百貨店でジバンシィのタオルや小物を見たことがあるかと思います。

創業者である「ユベール・ド・ジバンシィ」は商売上手で、ブランドのライセンスを各国の現地メーカーに付与して製造する権利を与えていました。

結果、ジバンシィのブランドとしてのイメージを低下させてしまったように思います。

 

ライセンス商品があるブランドは、他にラルフローレンやバーバリー、ロエベ等様々ありますが、ジバンシィもそのうちの一つでした。

 

本来はオートクチュールブランドとして、ディオールやサンローランと比肩するほどのブランドで高級ラグジュアリーブランドというのが正しいブランドイメージなのです。

 

最近ではバッグなどの人気も高く、ハイブランドとしてのイメージが回復してきています。

 

ジバンシィの人気アイテム

ジバンシィの人気アイテムを紹介していきます。

アンティゴナ

まずはジバンシィのアイコンバッグであるアンティゴナです。

ハンドバッグとしての使い勝手も良く、シンプルで飽きのこないデザインが人気です。

定価:225,500円(税込み)

サイズ:W22×H19×D11cm

 

現在の中古市場価格:70,000円~140,000円(2022年3月現在)

現在の買取価格相場:50,000円~120,000円

 

バンビトート

デザイナー「リカルド・ティッシ」が生み出したバンビシリーズは当時とても人気が出たアイテムです。

特にトートバッグの人気が高く、売り切れになった店もある程です。

サイズ;約W40×H32×D18cm

 

現在の中古市場価格:30,000円~70,000円(2022年3月現在)

現在の中古市場価格;20,000円~50,000円

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

ジバンシィの歴史と特徴、人気アイテムを紹介させて頂きました。

現在のジバンシィはストリートファッションが中心になっていますが、ストリートでありながらラグジュアリー感も共存するデザインは素晴らしいものがあります。

今後のジバンシィがどのようなアイテムを生み出してくるのか楽しみですね。

今回はブランド品鑑定歴13年の田所が「ジバンシー」について紹介させて頂きました。

 

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