ロレックス「売却ベース」人気モデルランキング|いくらで売れるか・どれだけ早く売れるかで見た現実的な序列(2025〜2026年初頭)
ロレックスの情報は「人気ランキング」「プレミア価格」「定価との差」といった話題で溢れていますが、売却の現場で一番重要なのは、結局のところ「今いくらで売れるか」「どれだけ早く現金化できるか」「相場が揺れたときに値崩れしにくいか」という3点です。2022年の急騰期を経て、2024年以降は“全体が一斉に上がる市場”から“モデルごとに評価が分かれる市場”へ移行しました。つまり、同じロレックスでも売却力に差が出る時代です。本コラムでは投機目線の期待値ではなく、国内の買取・再販の実務を前提にした「売却ベース」で、今強いモデルを順位付けし、なぜその序列になるのかを鑑定士の判断軸として整理します。この記事の目的は、ランキングで煽ることではなく、売却の判断を誤らないための“使える基準”を手元に残すことです。
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売却ベースランキングの前提(ここがズレると全部ズレます)
今回の順位は「人気=上位」ではありません。売却ベースでは、①実勢の売却レンジ(国内相場)、②買い手の厚み(個人需要+業者需要)、③回転速度(在庫として寝ないか)、④値崩れ耐性(相場が下がる局面でも底が抜けないか)、この4つを総合的に見ます。前提条件として、状態はAB〜A(通常使用〜比較的良好)、付属品は基本的に完備(保証書・箱など)を想定します。保証書欠けや著しい研磨・外装ダメージがある場合は“別相場”になるため、本文内で査定時の注意点として整理します。なお、売却レンジはあえて幅を持たせます。相場は日々動き、個体差(状態・付属品・ブレス伸び・研磨歴・ブレスコマ)で着地が変わるため、単一の断定額は誠実さを欠きます。大切なのは「このモデルはどの価格帯で、どの速度で、どの層に売れるか」を掴むことです。
第1位|コスモグラフ デイトナ(SS)
代表型番と想定売却レンジ(国内)
代表型番は116500LN、126500LNです。想定売却レンジは白文字盤が概ね350万〜420万円前後、黒文字盤が330万〜400万円前後を目安に考えると現実的です(状態A寄り・付属品完備・相場平常時のイメージ)。
なぜ売却ベースで“別格”なのか
デイトナSSが別格なのは、需要の質が二重構造になっているからです。個人は「欲しいから買う」。業者は「確実に売れるから仕入れる」。この二つが同時に成立しているモデルは多くありません。さらに、価格が高額でも“欲しい人が価格よりモデル優先で動く”層が厚く、相場の揺れに対して買い手が消えにくい。結果として、売却時に最も起こりにくいトラブルが「買い手が付かない」ことです。相場が調整局面に入っても、値崩れではなくレンジ内の上下に留まりやすく、回転速度も非常に速い。売却に悩む時間が短いこと自体が、売却ベースでは大きな価値になります。
査定で差が出るポイント(デイトナSSはここで落ちます)
デイトナは人気ゆえに“減額ポイントの判定が厳密”です。例えば、研磨の有無はラグのエッジ・ベゼル周り・ケースサイドの張りで評価が分かれやすい。ブレスの伸び、バックル傷、風防の縁欠け、リューズ周りの打痕も着地を左右します。保証書欠けは別枠評価になりやすく、相場が良いときほど「付属品完備の個体が欲しい」需要が強まるため、欠品の影響が目立ちます。逆に言えば、状態が良く付属品が揃っている個体は、強いレンジで成立しやすいモデルです。
第2位|サブマリーナー(SS)
代表型番と想定売却レンジ(国内)
代表型番は124060(ノンデイト)、126610LN(デイト黒)、126610LV(グリーン)です。想定売却レンジはノンデイトが170万〜210万円前後、デイト黒が180万〜220万円前後、グリーンが220万〜270万円前後を目安にすると分かりやすいです。
“売れる層が広い”のが最大の強み
サブマリーナーの強みは、価格帯と実需のバランスが非常に良いことです。デイトナほど高額ではなく、初めての高級時計層でも現実的に検討できる一方で、スポーツロレックスの代表格として需要が太い。業者側も回転が読みやすく、在庫として抱えやすい。つまり、売却先の選択肢が広い。相場が下がる局面でも「生活の中で使いたい」「一本で完結したい」という実需層が残るため、値崩れが起きにくい傾向があります。
売却で失敗しやすい落とし穴
サブマリーナーは“よくあるモデル”だからこそ、状態差が価格差に直結します。特にラグの研磨、ベゼルの欠け、ブレスの伸び、バックルの深い線傷などは、査定で意外と差が出ます。また、グリーン系は相場変動の幅が大きくなりやすいので、売却時点の市場在庫の量でレンジの上限下限が動きます。「いつでも同じ価格で売れる」と思い込むと判断を誤ります。とはいえ、売却基盤が厚いモデルであることは変わらず、売却ベースでは非常に優秀です。
第3位|GMTマスターII(SS)
代表型番と想定売却レンジ(国内)
代表型番は126710BLRO(赤青)、126710BLNR(青黒)、126720VTNR(緑黒)です。想定売却レンジはペプシが260万〜320万円前後、バットマンが240万〜290万円前後、スプライトが250万〜300万円前後を目安に考えます(カラー・ブレス仕様・在庫状況で上下)。
為替・海外需要の影響を受ける=売り時を作れる
GMTは海外需要の比重が高く、円安局面で評価が乗りやすい傾向があります。つまり、売却の“勝ちやすいタイミング”を作れるモデルです。逆に、円高方向に振れるとレンジが沈みやすいこともあり、短期の相場感に注意が必要です。ただ、需要がなくなるモデルではなく、あくまでレンジの上下が起きやすいという意味です。カラーで好みが分かれる分、人気カラーは買い手が明確で回転が速い。売却ベースでは「売れるが、売り時で差が出る」タイプの強さです。
同じ型番でも評価が割れるポイント
GMTはブレス仕様(ジュビリー/オイスター)や個体の状態差で評価が割れます。ジュビリーは伸びが出やすい反面、GMTらしい雰囲気を好む層がいて評価が残りやすい。オイスターは実用性が高く、傷の見え方が比較的分かりやすい。いずれにせよ、ブレスのコンディションとコマ数は査定に直結します。保証書欠けはレンジの下限寄りに寄りやすく、相場が動くときほど付属品完備が優先されがちです。
第4位|エクスプローラーI
代表型番と想定売却レンジ(国内)
代表型番は124270(36mm)と224270(40mm)です。想定売却レンジは115万〜150万円前後が目安です。
売却ベースで強い理由=“価格帯の万能さ”
エクスプローラーIは派手さはないものの、売却が安定しやすい土台を持っています。価格帯が比較的現実的で、初めてロレックスを買う層・手放す層の母数が大きい。さらに、デザインが普遍的で流行に左右されにくく、値崩れ耐性が出やすい。相場が下がった局面でも「一本で使えるモデル」を探す実需層が残るため、売却の出口が細りにくいのです。大きく跳ねにくい代わりに、大きく崩れにくい。売却ベースではこの安定性が評価されます。
査定ポイント(大きく差が付くのはここ)
エクスプローラーIはシンプルゆえに、外装の仕上がりがそのまま印象に直結します。研磨でエッジが丸くなっている、バックルが深く削れている、ブレスが痩せている、といった点が着地を左右します。付属品の有無も重要ですが、デイトナほど劇的に崩れるというより、上限に乗るかどうかを決める要素になりやすい印象です。
第5位|デイトジャスト(41mm中心)
代表型番と想定売却レンジ(国内)
代表型番は126334(フルーテッド×ジュビリーの人気構成が多い)や126333(コンビ)などです。想定売却レンジは140万〜220万円前後で、文字盤・ベゼル・ブレス・素材で大きく割れます。
売却ベースでの強み=“需要が常にある”こと
デイトジャストはスポーツモデルほどの熱量はない一方で、世代・職業・用途を問わず需要が存在します。つまり、景気や相場の気分が変わっても買い手がゼロになりにくい。特に41mmは視認性と存在感のバランスが良く、売却の出口が太い。一方で流通量も多いため、同じ仕様が市場に増えるとレンジが緩みます。ここがスポーツモデルとの違いです。だからこそ、デイトジャストは「何を選んだか」で結果が変わります。
“文字盤で別モデル化”する代表格
デイトジャストは文字盤の人気で10万〜40万円、場合によってはそれ以上の差が出ます。定番色は安定し、人気色や個性のある文字盤は上に伸びるが、相場調整時には落ち方も早いことがあります。売却ベースで失敗しないためには、人気が長く続く“定番寄りの人気”を選び、状態を整えて売るのが堅実です。
第6位|スカイドゥエラー(SS/コンビ)
代表型番と想定売却レンジ(国内)
代表型番は336934(SS)や336933(コンビ)など。想定売却レンジは260万〜360万円前後で、文字盤人気で割れます。
高額帯でも売却が成立しやすい理由
スカイドゥエラーは高額帯ですが、欲しい人が明確で、富裕層の実需が一定数存在します。複雑機構とロレックスブランドが両立している点が評価されやすく、価格に対して「代替が少ない」ため、相場が崩れにくい傾向があります。ただし、回転速度はデイトナやサブに比べて落ちることがあり、売却タイミングと在庫状況が影響します。売却ベースでは「高額だが底が抜けにくい」カテゴリとして評価されます。
売却前に確認すべきポイント
スカイドゥエラーは文字盤の人気差が大きいので、まず自分の仕様が市場でどの位置かを把握することが重要です。また、ブレスのコマ不足、研磨、深い打痕は高額帯ほど減額が目立ちます。売却時は付属品完備が結果に直結しやすいモデルです。
第7位|ヨットマスター(SS/プラチナ)
代表型番と想定売却レンジ(国内)
代表型番は126622/116622など。想定売却レンジは170万〜230万円前後が目安です。
回転はサブより遅いが、出口はある
ヨットマスターはスポーツとラグジュアリーの中間で、刺さる層に刺さるモデルです。万人受けではない分、回転がサブほど速いとは言えませんが、「この路線が好き」という実需があり、一定の出口が保たれます。相場の荒波を受けにくいというより、もともとレンジが落ち着きやすいモデルと言えます。
第8位|エアキング
代表型番と想定売却レンジ(国内)
代表型番は126900。想定売却レンジは90万〜120万円前後から、状態次第で上振れするイメージです(市場状況で変動)。
“好みが割れる=売れない”ではない
エアキングはデザイン評価が分かれますが、価格帯が比較的手頃で、価格重視層の受け皿になります。売却ベースでは「売り先が限定されるモデル」ではなく「好きな人が一定数いるモデル」であり、極端に売れない状況にはなりにくい。上位モデルのような爆発力はないものの、売却不能というリスクは低い部類です。
売却ベースで見えてくる“本当の注意点”
価格が高いモデルほど安心、は誤解です
最もありがちな誤解は「高額モデル=売りやすい」という発想です。実務上は逆で、価格が上がるほど買い手が限定され、売却に時間がかかることがあります。例えば宝石モデルや金無垢の特殊仕様は、価格は高くても出口が狭い。売却ベースでは、価格よりも「需要層の厚み」と「回転速度」が重要になります。
付属品と状態は“上限に乗るか”を決める
保証書・箱・コマが揃っているか、研磨で痩せていないか、ブレスが伸びていないか。この差は、同じモデルでも“上限に乗るか下限に沈むか”を決めます。特に相場が落ち着いた局面では、買い手がより厳しく個体を選ぶため、状態差が価格差になりやすい傾向があります。
売り時は「最高値」ではなく「成立しやすい条件」
売却の現場では、最高値を狙い続けて機会を逃すケースが少なくありません。売却ベースで重要なのは「成立しやすい条件が揃ったタイミング」です。需要が強まる時期、為替が味方する局面、市場在庫が薄いタイミング、そして何より自分の個体の状態が良いとき。これらが重なると、強いレンジでの成立が現実的になります。
まとめ:売却前提なら“強いモデル”は今も変わらない
売却ベースで見たロレックスの強さは、デイトナSS、サブマリーナーSS、GMTマスターII SSという定番三本柱が中心で、そこにエクスプローラーIやデイトジャスト41が「安定して売れる現実モデル」として続きます。高額モデルほど安心という思い込みを捨て、「誰が買うか」「どのくらいの速度で売れるか」「相場が揺れたときに底が抜けないか」という判断軸で見直すことが、後悔のない売却につながります。もし売却を迷っている場合は、相場の上下を当てにいくよりも、まず現在のレンジと個体評価(状態・付属品)を正確に把握し、成立しやすい条件を作ることが最短ルートです。
ブランドレックス
鑑定士 千藤
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