ハリーウィンストンとはどのようなブランドなのか?歴史と特徴、人気アイテムを紹介

ハリーウィンストンと言えば「ダイヤモンド」を思い浮かべる方が多いと思います。

今回は世界中の女性の憧れである「ハリーウィンストン」について紹介していきます。

ハリーウィンストンといえば「キング・オブ・ダイヤモンド」「スター達のジュエラー」などの呼び名がある程、有名な高級ジュエラーです。

創業者である「ハリー・ウィンストン」の生い立ちとブランドの歴史から見ていきましょう。

 

ハリーウィンストンの生い立ちとブランドの歴史

1896年 ニューヨークで生まれます。

父親がニューヨーク ウエストサイドで小さな宝石店を経営していた影響で、幼い頃から様々な宝石に触れて育ちます。

1909年 ハリー13歳の頃、ウィンストン一家はニューヨークから西海岸のロサンゼルスに移り住みます。

ロサンゼルスでも宝石店を再開し、ハリーウィンストンは父親の元で知識と経験を積んで、数年後にはニューヨークへ戻ります。

 

1920年 ハリー24歳の頃、一人で最初のビジネスとなる「プレミア・ダイヤモンド社」をニューヨーク5番街に設立します。

 

同年 アトランティックシティに向かう列車の中で、後に妻となる「エドナ・フライシュマン」と出会います。

 

1932年 ジュエリー業界で高い評価を得たハリーは、ビジネスを大きく拡大し、自身の名を冠したブランド「ハリーウィンストン」をスタートさせます。

 

1933年 ハリーはエドナ・フライシュマンと結婚します。

教養があり、洗練された女性であったエドナは、ハリーに魅力的な影響を与えます。

 

1935年 当時世界中の注目を集めた726カラットのダイヤモンド「ヨンカー」を獲得します。

この貴重なダイヤモンドをニューヨークに送る最も安全な手段として、議論を重ねた結果、選ばれたのが送料64セントの普通書留郵便でした。

「ヨンカー」ダイヤモンドは12個に分割され、一番大きなものは125.35カラットのエメラルドカットダイヤモンドでした。

 

1940年 現在も有名な、ハリーウィンストンを象徴するモチーフ「ウィンストン・クラスター」を完成させます。

 

1942年 ビジネスの拡大に伴い、店舗を移転します。

移転した店舗にはショールーム、デザインスタジオ、工房、ルースの専門部署が設置されました。

 

1943年 ハリーは、彼のキャリアの中でも最重要なカラーストーンである34,40カラットの6角形のコロンビア産エメラルド「ストータスベリー・エメラルド」を獲得します。

この石は、所有者だった著名な金融家の妻である「エヴァ・ストータスベリー」にちなんで名づけられました。

 

1947年 コスモポリタン誌はブランドの創始者である「ハリー・ウィンストン」の輝かしいキャリアを評して「キング・オブ・ダイヤモンド」という呼び名を送ります。

 

1949年 ハリーは世界最大の45.52カラットの青いダイヤモンド「ホープ」を獲得します。

その後、数年に渡りアメリカ各地で展示します。

「ホープ」はルイ15世やマリー・アントワネットが所有していたダイヤモンドで、持ち主を次々と破滅させながら、人手を転々としていく「呪いの宝石」として有名ですが、その伝説は大幅に脚色されているようです。

※ブルーダイヤモンド「ホープ」

 

1955年 ハリー・ウィンストンはスイスのジュネーブにブランド初となる海外店舗をオープンします。

1957年にはフランスのパリにも新店舗をオープンしました。

1958年 ブルーダイヤモンド「ホープ」をアメリカ国民の為にと、ワシントンD.Cにあるスミソニアン博物館に寄贈しました。

 

1960年 ビジネスの急拡大と顧客の要望に応える為、広いスペースが必要との事で、ハリーウィンストン社はニューヨーク5番街718番地に移転します。

 

1963年 127.01カラットの「ポルチュギーズ・ダイヤモンド」をスミソニアン博物館に寄贈します。

 

1964年 253.7カラットの世界最大級のダイヤモンド原石の完璧な結晶体「オッペンハイマー」をスミソニアン博物館に寄贈します。

 

1978年 ハリー・ウィンストンがニューヨーク市内で死去します。

二人の息子が跡を継ぎますが、長年に渡り経営権をを巡って争う事になります。

 

1988年 ハリーウィンストンが日本に初上陸し、東京にオープンします。

1989年 ジュエラーとして有名になったハリーウィンストンが、時計業界に参入します。

ハリーウィンストン初めての時計「HW プルミエール」コレクションを発表します。

 

1999年 映画「恋に落ちたシェイクスピア」でアカデミー賞主演女優賞に輝いた「グウィネス・パルトロー」は、授賞式でハリーウィンストンのプリンセスネックレスを着用します。

このハリウッドでの出来事は「スター達のジュエラー」としてのブランドの存在感を世界中に知らしめました。

 

2007年 ハリーウィンストンの時計部門は、世界の時計製造の中心地であるスイスのジュネーブに時計工房を設立します。

 

2010年 1940年に完成させたクラスターモチーフを現代的に再解釈し、「リリークラスター」コレクションを発表します。

 

現在では世界中に店舗を拡大し、日本国内だけで9店舗展開しています。

 

現在でも「キング・オブ・ダイヤモンド」の名の通り、ダイヤモンドを使ったジュエリーや時計のコレクションを展開し、高い評価を受けています。

 

ハリーウィンストンの特徴

ハリーウィンストンの特徴として、真っ先に出てくるのが取り扱っているダイヤモンドの質の高さです。

ダイヤモンドは通常4C(カラット、カット、クラリティ、カラー)と呼ばれる評価基準ですが、ハリーウィンストンでは4C以外に独自の基準を設け、世界最高峰ジュエラーの厳しい視点によるチェックをクリアしない限り、「ハリー・ウィンストンのダイヤモンド」を名乗ることはできないのです。

 

また、ダイヤモンドのセッティングにもこだわりがあり、ダイヤモンドが最もキレイに輝く位置に施します。

 

さらにハリーウィンストンは時計産業にも力を入れており、定番のプルミエールコレクションやアヴェニューコレクション、オーシャンや著名な独立時計技師とのパートナーシップによって誕生したオーパスシリーズなど、老舗時計ブランド顔負けの技術革新を遂げています。

 

ハリーウィンストンの人気アイテム

ハリーウィンストンの人気アイテムをジュエリーと時計から紹介していきます。

 

リリークラスターペンダント

2010年に「ウィンストン・クラスター」を現代的に再解釈した「リリークラスター」はハリーウィンストンの最も有名なモチーフとなっており、特にペンダントはノーマルサイズ、ミニサイズ共に大変人気が高いアイテムです。

定価:プラチナ製1,089,000円(税込み)

   ゴールド製968,000円(税込み)

 

現在の中古市場価格:700,000円~800,000円(プラチナ、ゴールド)

現在の買取価格相場:550,000円~650,000円(2022年2月現在)

 

アヴェニューCミニ

女性に人気のアヴェニューCのミニサイズモデル。

ベゼルにセッティングされたダイヤモンドがシンプルながらラグジュアリーな印象を与える定番人気モデルです。

定価:2,365,000円(税込み)

型番:AVCQHM16WW024

 

現在の中古市場価格:1,150,000円~1,350,000円(2022年2月現在)

現在の買取価格相場:900,000円~1,100,000円

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回はハリーウィンストンの歴史と特徴、代表的なアイテムを紹介させて頂きました。

ハリーウィンストンのジュエリーも時計もまだ色々なモデルが展開されているので、別の機会に深堀していきたいと思います。

今回、ブランド品鑑定歴13年の田所が紹介させて頂きました。

 

弊社「ブランドレックス」では、ハリーウィンストンのアイテムを高価買取しております。

ハリーウィンストンのアイテムの売却を考えられている方は、一度お問い合せだけでもして頂けましたら幸いです。