パテックフィリップはなぜ「資産時計」と言われるのか|定価上昇と市場構造から読み解く本質
高級時計の世界で「資産」という言葉が最も自然に使われるブランドが、パテックフィリップです。一時的なブームではなく、何十年という時間軸で価値が維持・上昇してきた事実があり、その評価は時計業界の中でも特別な位置づけにあります。本記事では、なぜパテックフィリップが資産とされるのかを、定価推移・市場構造・他ブランドとの違いという3つの視点から整理します。
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パテックフィリップの最大の特徴は「供給の少なさ」
パテックフィリップの年間生産本数は、推定で約6万本前後とされています。これはロレックスの年間生産本数(約100万本規模)と比較すると、桁違いに少ない数量です。しかも、その中にはドレスウォッチやコンプリケーションモデルも含まれるため、スポーツモデルに限定すると流通量はさらに限られます。
定価推移(円×%)で見るブランドの姿勢
代表的なスポーツモデルであるノーチラスやアクアノートは、過去には定価300万円台で販売されていた時期がありました。しかし段階的な価格改定を重ね、現在では定価700万円〜900万円前後の水準にまで引き上げられています。
定価ベースで見ると、約2倍〜2.5倍(+100%〜150%前後)の上昇となり、これは為替や原価上昇だけでは説明できないレベルです。ブランド側が「価格帯そのものを引き上げる」明確な意思を持っていることが分かります。
中古相場が定価を大きく上回る理由
パテックフィリップは、新品の入手難易度が極めて高く、正規店での購入には長期間の実績や関係性が求められるケースがほとんどです。その結果、中古市場では「すぐに手に入る価値」にプレミアが付き、定価を大きく上回る価格で取引されてきました。
重要なのは、これは一時的な投機ではなく、供給制限と需要の不均衡によって長年続いてきた構造だという点です。
ロレックスやオーデマピゲとの決定的な違い
ロレックスは実用性と知名度、オーデマピゲはデザイン性と話題性が強みですが、パテックフィリップは「世代を超えて所有される時計」という思想を前面に打ち出しています。実際に、同社は永久修理を掲げており、何十年経過したモデルでも修理対応が可能です。
この姿勢が、時計を消費財ではなく「資産」「相続対象」として成立させています。
資産性が高いモデルの条件
・スポーツモデル(ノーチラス/アクアノート系)
・ステンレスまたはシンプルな素材構成
・人気文字盤カラー(ブルー/ブラック)
・付属品完備(箱・保証書)
特にパテックフィリップは、保証書の有無が評価に与える影響が非常に大きく、欠品があると価格差が数十万円〜百万円単位で出ることも珍しくありません。
今後も価値は上がるのか
短期的な急騰は起こりにくいものの、定価改定が継続している以上、相場の下限は徐々に切り上がっていく可能性が高いと考えられます。すでに高水準にあるモデルほど、下落よりも横ばい〜緩やかな上昇という形になりやすいのが特徴です。
今回の鑑定士コメント
パテックフィリップは「高いから資産」なのではなく、「供給・思想・実績」が揃っているから資産と評価されています。価格の上下に一喜一憂する時計ではなく、長期的に価値を保存するための時計です。
まとめ
パテックフィリップは、短期売買向きではありませんが、資産としての信頼性は時計業界でも群を抜いています。今後も価格帯そのものが引き上げられていく可能性が高く、条件の良い個体を持っている場合は、慌てて手放す必要はないでしょう。ブランドレックス 鑑定士 千藤
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