ガーデンパーティーは、エルメスの中では「資産価値モデル」というより「実用安定モデル」として位置づけられます。バーキンやケリーのように価格が跳ねるタイプではありませんが、定価改定と需要の安定性により、大きく崩れにくい相場を形成しているのが特徴です。本記事では、ガーデンパーティーの中でも流通量と問い合わせが多いサイズと素材を固定し、過去定価から現在定価までの推移(円×%)と、中古市場で評価が安定する理由を整理します。

ガーデンパーティーが支持され続ける理由

 ガーデンパーティーは、トート型で収納力が高く、オン・オフ問わず使いやすい点が最大の強みです。装飾が少なく流行に左右されにくいため、購入から数年経っても需要が落ちにくく、「使ったあとでも売りやすい」モデルとして認識されています。エルメスの中では比較的入手しやすい一方で、定価改定の影響を素直に受けるため、相場の底が年々引き上げられています。

対象モデルとサイズを固定する

 本記事では、ガーデンパーティーPM(36cm)を中心に見ていきます。素材はトワル・オフィシエ×ネゴンダ、もしくはネゴンダ単体が主流です。サイズや素材が変わると定価も相場も大きく変動するため、ここを曖昧にすると数字の意味が薄れます。まずは「PMサイズ・定番素材」という前提を固定して考えることが重要です。

現在定価の基準線

 ガーデンパーティーPM(トワル×ネゴンダ)の現在定価は、おおよそ600,000円台後半の水準です。ネゴンダ単体になると、定価はこれより高く設定されます。ここ数年で複数回の定価改定が入り、数年前の感覚で「50万円台のバッグ」という認識を持っていると、相場判断を誤りやすくなっています。

定価推移(過去→現在)

 ガーデンパーティーPMは、過去には定価が約420,000円前後だった時期がありました。それが現在では約670,000円前後まで引き上げられています。差額は約250,000円で、上昇率はおよそ60%前後になります。この定価上昇が、そのまま中古市場の底値を押し上げる要因となっています。

中古相場の特徴(跳ねないが崩れにくい)

 ガーデンパーティーの中古相場は、定価超えを狙うモデルではありません。その代わり、状態が良い個体であれば、定価に対して一定割合を維持しやすいのが特徴です。使用感が軽微なPMサイズ・定番色であれば、需要が途切れにくく、相場が急落しにくい傾向があります。一方で、角スレや底面の汚れが目立つ場合は、実用バッグであるがゆえに評価が下がりやすくなります。

査定額を左右するポイント

・サイズ(PMは需要が安定)
・素材(ネゴンダは評価が安定しやすい)
・色(ブラック、ゴールド、エトゥープなどの定番色)
・状態(角スレ、底面の汚れ、型崩れ)
・付属品(保存袋、箱の有無)

より高く売るための考え方

 ガーデンパーティーは「使ってから売る」前提のモデルです。そのため、使い込んでから一気に売るよりも、状態が保たれている段階で判断した方が結果は安定します。特に底面と角のダメージは評価に直結しやすいため、ここが目立ち始めたタイミングがひとつの判断目安になります。定価が上がっている今の局面では、過去に購入した人ほど“数字上は有利”になっているケースが多いのも特徴です。

今回の鑑定士コメント

 ガーデンパーティーは、エルメスの中でも非常に現実的なモデルです。定価は過去約420,000円前後から現在約670,000円前後まで上昇しており、約60%前後の上昇が確認できます。価格が跳ねるモデルではありませんが、相場の底が年々引き上げられているため、状態が良ければ安定した評価になりやすいバッグです。資産価値というより、「使っても大きく損をしにくい」という点で優秀なモデルと言えます。

なお、実際の買取価格がどの水準で成立しているのかを知りたい方は、直近でお取扱いした買取事例も参考になります。モデルごとの評価のされ方や、査定時に重視されたポイントが分かりやすい内容です。

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まとめ

 ガーデンパーティーは、定価超えを狙うモデルではありませんが、定価改定によって相場の底が引き上げられ、非常に安定した評価を保っています。過去定価約420,000円前後から現在約670,000円前後まで上昇しており、数字で見ても価値の積み上がりが確認できます。売却判断は、サイズ・素材・状態を固定し、現在定価を基準に考えることで、ブレのない判断が可能になります。ブランドレックス 鑑定士 千藤