コーチとはどのようなブランドなのか?歴史と特徴、展開アイテムを紹介していきます。

今回のコーチというブランドについて紹介していきます。

コーチのアイテムは男性女性年代問わず幅広い層に人気があるブランドで、皆様も一度は見たこと、聞いたことがあると思います。

今回はコーチの歴史やブランド名の由来、特徴、展開アイテムを紹介していきます。

 

コーチの歴史

コーチは1941年にアメリカ ニューヨークで創業され、当時は家族経営で皮革小物の工房としてオープンしました。

 

1941年 ニューヨークのマンハッタンで創業します。

創業当初は野球グローブの革を使ったバッグ等をアメリカ国内で販売していた小規模な家族経営企業でした。

当時のメインターゲットは比較的高齢な男性だったようです。

 

1961年 マイルズ・カーン夫妻が買収します。

1962年 アメリカで最も偉大なデザイナーの一人に数えられる「ボニー・カシン」をデザイナーとして契約し、女性向けの牛革バッグの製造を開始しました。

また、「ボニー・カシン」はバッグやアクセサリーの他、キーケースやサングラス、化粧ポーチなどを発表し、コーチは高級ブランドとしての地位を築いていきます。

1985年 サラ・リー社が買収し、買収後はバッグと財布などの皮革製品メーカーから、世界的な総合ファッション企業への発展へと急速に路線変更を行いました。

主に製品の製造をドミニカ共和国や中国への外注に切り替えていきました。

 

1988年 日本に初出店します。

 

1996年 「リード・クラッコフ」をクリエイティブディレクターに迎え入れます。

 

1990年代になるとコーチは高齢層向けブランドのイメージが定着していましたが、ファッションの方向性を大きくシフトし、デザイン、広告等あらゆる面で若者向けにイメージを一新していきます。

他の高級ブランドほど価格が高くないのにしっかりとした造りで、素材も良く、高品質のレザーグッズは多くの支持を集めていきます。

また、コーチはアウトレットを有効に活用し、比較的低価格で製品を販売することで製品の良さを実感したユーザーが、旗艦店で購入するフローを作っていきました。このようなトータルの戦略が功を奏してブランドは急成長を達成しました。

 

2001年 日本市場を中心に人気が高い、キャンバス生地のシグネチャーラインを発表し、このことが、その後のコーチの流れを決定づけました。

 

2001年 住友商事と合同で「コーチ・ジャパン」を設立します。

 

2003年 東京渋谷に旗艦店がオープンします。

 

2005年 米コーチ社が「コーチ・ジャパン」の株を買い戻し、完全子会社化します。

 

2009年 コーチの伝説的デザイナー「ボニー・カシン」にインスパイアされた「ボニーコレクション」を発表します。

 

2013年 ロエベでクリエイティブデザイナーを経験した「スチュアート・ヴィヴァース」をエグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターに迎え入れ、モダンかつモードに進化を続けています。

 

ブランド名の由来

数ある高級ブランドのブランド名は創業者の名前を冠したものが多いです。

コーチは創業者の名前ではなく、地名がブランド名の由来になっています。

 

ブランド名の由来はハンガリーにある「コーチ」という町からきています。

 

何故「コーチ」という町がブランド名の由来となったのか、紹介していきます。

 

コーチという町は当時としては画期的なサスペンション付きの4輪馬車を世界で初めて製造した事で有名です。

その素晴らしい品質と乗り心地はヨーロッパなど各国の間で大変評判となりました。

その評判もあり、「コーチ」というだけで馬車を意味するようになったほどです。

そうしてコーチことサスペンション付きの4輪馬車は世の中に出回り、貴族や大事な物を運ぶ時だけに使用されるようになりました。

馬車が人や物を目的地へ運ぶことから次第に「コーチ」という言葉自体が、「大事な人や物を運ぶ」「目的地に運ぶ」といった意味をもつようになったのです。

そんなコーチという言葉をブランド名に選んだという説があります。

「大事なものを運ぶ」ときに使って欲しい、という製品への想いをこのブランド名に込めたのです。

 

コーチのロゴにも由来となった馬車が描かれています。

 

コーチの特徴

コーチは80年以上続く歴史の長いブランドですが、今なお多くの方から愛されているのには理由があります。

コーチの魅力と特徴を3つ紹介していきます。

丈夫で長持ち

コーチのアイテムは素材や縫製がしっかりしていて丈夫で長持ちする事で有名です。

使用頻度や使用方法にもよりますが、一般的には15年は使用できるものが多く、数10年前のアイテムがいまだに使われているという事も珍しくありません。

古いコーチのカタログには「FUNCTION IS AS IMPORTANT AS FASHION.」と記されています。直訳すると「機能はファッションと同じくらい重要です。」となります。

コーチの製品は、デザイン性も大事ですが、機能性や丈夫さも同じく大事というブランドコンセプトなのです。

 

常に新作が発表される

通常ブランドのアイテムは早くても1シーズン毎ですが、コーチは毎月新作が発表されます。

このようなサイクルで新作を出し続けているのはコーチくらいではないでしょうか。

 

また、このように毎月新作が発表されるので、人気アイテムであっても長く販売され続けることはありません。

その為、コーチには定番アイテムが無いのです。

 

手頃な価格のアイテム

コーチが多くの方から愛されている最も大きな要因が手頃な価格帯ではないでしょうか。

コーチのバッグや財布などは、他の高級ブランドに比べて、お手頃な価格帯で展開されています。

また、積極的にアウトレット店を増やし、定価よりも更に安い価格で購入する事が出来るので、全ての層にターゲットを広げて販売が出来る強みがあります。

 

コーチの展開アイテム

バッグ

コーチのアイテムの中で最も人気が高く、多く販売されているのがバッグです。

価格が他のブランドの半分以下の物でも、品質は遜色ないアイテムが多いです。

こちらはフィールドトートというバッグですが、定価も10万円前後です。

 

コーチのバッグは買取金額に関してはあまり高額ではなく、新作で尚且つキレイでおおよそ1万〜2万円程の買取になる事が多いです。

 

財布

財布も豊富に展開しており、定番のラウンドファスナー財布から、今流行の三つ折りミニ財布等、サイズもデザインもたくさんラインナップしています。

定価はおおよそ2万〜4万円程の価格帯が多いです。

 

コーチの財布の買取価格ですが、新作かつキレイな状態の物で、おおよそ5千〜1万円程です。

 

スニーカー

バッグや財布だけでなく靴の展開も豊富です。

特に最近はスニーカーが人気なので、様々な種類が展開されています。

スニーカーの価格帯はおおよそ3万〜4万円程です。

 

買取価格はおおよそ1万円前後程になるかと思われます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

広い層に愛されているコーチは、常に新しいデザインが発表され、お手頃な価格で手に入れられるアイテムが多いので、初めてブランド物を購入される方にも、お買い求めいただきやすいブランドではないでしょうか。

今回はブランド品鑑定歴13年の田所が「コーチ」について紹介させて頂きました。

 

弊社「ブランドレックス」ではコーチのアイテムの買取を行っております。

コーチのアイテムの売却を検討されている方は、一度お問合せ頂けましたら幸いです。