バレンシアガってどんなブランド?歴史と特徴、人気アイテムを紹介

ここ数年、街中で持っている方をよく見かける「BALENCIAGA」のロゴ。

今回は若者にも人気な高級ファッションブランドであるバレンシアガの歴史と特徴、人気アイテムを紹介していきます。

 

最近のバレンシアガはストリートファッションを多く取り入れており、若い世代を中心に人気が拡大していますが、昔からバレンシアガを知っている世代の方には、今のブランドロゴが大きく書かれたバッグやアパレルを見ると違和感がある方も多いと思います。

 

当記事ではブランドの移り変わりも含め、バレンシアガの事を紹介できればと思います。

 

バレンシアガの歴史

バレンシアガは1917年にクリストバル・バレンシアガによって、フランス国境に接するスペインバスク州サン・セバスティアンで創業します。

高級ファッションブランドとして有名なバレンシアガですが、創業当時はオートクチュール(オーダーメイド)店でした。

1937年、スペイン内戦の影響でフランスのパリ8区ジョルジュ・サンクに本店を移転し、それ以来パリを本拠地としています。

スペインで創業したバレンシアガですが、フランス パリに移転したことで、現在はフランスのブランドというイメージを定着させていきます。

 

20世紀前半のモード界では「クチュール界の建築家」と評され、1950年代には当時人気絶頂だったクリスチャン・ディオールと唯一肩を並べるほどの名門に成長していきます。

当時は高級既製服のディオールと高級仕立服のバレンシアガと比べられることも多かったようです。

クリスチャン・ディオールかバレンシアガと言われるほど人気があったバレンシアガですが、1968年に創業者でデザイナーのクリストバル・バレンシアガが死去します。

クリストバル・バレンシアガ死去後、甥のジャック・ボガートが事業を引き継ぎますが、新作を出すわけでもなく、バレンシアガは不遇の時代に突入します。

そこでバレンシアガを継続させる為に、香水を取り扱うブランドとして存続します。

 

その後1987年にはプレタポルテ(既製服)をスタートさせ、1992年にジョセフュス・メルキオール・ティミスターがアーティスティックデザイナーに就任しますが、評判はあまり良くなく失敗し、バレンシアガは完全に落ちてしまいます。

 

1998年に二コラ・ゲスキエールがチーフデザイナーに就任し活躍、バレンシアガは復活します。

二コラ・ゲスキールは一時期爆発的な人気を集め、現在も製造されている“シティ”などを手掛けた人物です。

また二コラ・ゲスキエールの活躍に目を付けたグッチグループがバレンシアガを買収します。

グッチグループに買収されたことにより、資金面が潤沢になり一気に世界的な知名度を誇るブランドになっていきました。

 

日本法人であるバレンシアガ・ジャパンは2006年に設立されます。

それまでバレンシアガ製品の輸入販売を主に担ってきたリステアグループと、グッチグループの出資によって設立されました。

 

2012年に15年務めた二コラ・ゲスキエールが退任します。

 

同年2012年にアレキサンダー・ワンがデザイナーに就任しますが、バレンシアガでは目立った活躍を見せれず、2015年に退任します。

 

同年2015年にデムナ・ヴァザリアがチーフデザイナーに就任し、現在に至ります。

 

デムナ・ヴァザリアがバレンシアガにもたらした影響はとても大きく、次項のバレンシアガの特徴で詳しく説明していきます。

 

バレンシアガの特徴

バレンシアガの特徴として、創業者であり天才デザイナーだったクリストバル・バレンシアガは、当時絶大な人気を誇ったディオールと双璧をなす程、ブランドを成長させた人物です。

当時のディオールは「ニュールック」という腰回りをコルセットで固めたアイテムが人気でしたが、一方バレンシアガは当時の流行からは外れた、ゆったりとしたシルエットのアイテムを出しました。

当時女性服はコルセットで固めて着るのが当たり前でしたが、バレンシアガが考案した、ゆったりとしたスタイルのデザインは、どんな体型の女性でも自由に着ることのできる画期的なものでした。

コルセットという女性ファッションのハードルを下げ、どんな体系でも似合う服を作り出したバレンシアガは、当時のモード界に革命を起こしたのです。

 

クリストバル・バレンシアガが死去したのち、香水の販売などでファッション界から遠ざかってしまっていたバレンシアガを再び人気ファッションブランドに押し上げたのが、1998年にデザイナーに就任した二コラ・ゲスキエールです。

今までのバレンシアガとは全く違うバレンシアガを作り出し、数々の賞を受賞します。

また発売当時大人気だったシティというバッグを生み出したのも二コラ・ゲスキエールです。

 

二コラ・ゲスキエール退任後、アレクサンダー・ワンが後任のデザイナーに就任しますが、大きな活躍は無く2年程で退任します。

 

その後、就任したデザイナー「デムナ・ヴァザリア」がバレンシアガのイメージを一新させます。

デムナ・ヴァザリアの功績は絶大な物で、彼がいなければ今のような人気は無かったと言われる程です。

デムナ・ヴァザリアが行ったのが、今までのラグジュアリースタイルをラグジュアリーストリートブランドに一新した事です。

ここ数年はストリートファッションが大流行していることもあり、この改革は大成功をおさめます。

近年はルイヴィトン等のブランドもストリートファッションの傾向が強くなってきましたが、それはシュプリームなどのストリートファッションブランドとのコラボによるものからです。しかし、バレンシアガの場合はコラボなどではなく自身のブランドでラグジュアリーストリートファッションを定着させたので、ストリートファッションを好む若者世代にも受け入れられ、現在の絶大な人気につながっています。

 

今後様々なブランドがストリートファッション化していくと思われますが、バレンシアガがその先駆けとなったのは言うまでもありませんね。

 

バレンシアガの人気アイテム

ではバレンシアガの人気アイテムを紹介していきます。

 

NAVY XSカバス

キャンバス素材をメインに持ち手など部分的に革を使用したネイビーシリーズ。

街中でも持っている方を多く見かけるバレンシアガの定番バッグです。

正面に配置された『BALENCIAGA』と言うロゴデザインが特徴的です。

使いやすくデザインもシンプルなため、洋服を選ばずに使う事ができ非常に人気が高いです。

定価:122,100円(税込み)

サイズ:W32×H19.8×D7.4cm

 

現在の中古市場価格:40,000円~85,000円(2022年1月現在)

現在の買取価格相場:30,000円~70,000円

 

PAPIER ミニウォレット

現在のキャッシュレス化にピッタリな、持ち運びに便利な大きさのウォレットです。

正面の「BALENCIAGA」のロゴが印象的で可愛らしい財布ですが、女性だけでなく男性にも愛用者が多いモデルです。

定価:45,100円(税込み)

サイズ:W9.9×H6.9×D2.8cm

 

現在の中古市場価格:20,000円~40,000円(2022年1月現在)

現在の買取価格相場:15,000円~30,000円

 

TRIPLE S スニーカー

発表当時、爆発的な人気があり即完売で市場ではプレミア価格で取引されていたスニーカーです。

少しレトロなデザインで「ダッドシューズ」ブームの火付け役となったスニーカーです。

ダッドシューズの「ダッド」は「お父さん」という意味で、父親や年配のおじさんが履いていそうな靴のことを指します。ぽってりとしたボリュームのあるフォルムとレトロな雰囲気が特徴です。

TRIPLE S スニーカーも現在は相場が落ち着いており、手が届きやすい価格帯になっています。

定価:121,000円(税込み)

 

現在の中古市場価格:40,000円~100,000円(2022年1月現在)

現在の買取価格相場:30,000円~80,000円

 

まとめ

バレンシアガの歴史と特徴、人気アイテムの紹介をさせて頂きました。

現在はラグジュアリーストリートブランドのイメージが強いバレンシアガですが、歴史を見ていくと様々な時代を経て、今のブランドになったのですね。

今回は、ブランド品鑑定歴13年の田所がバレンシアガについて紹介させて頂きました。

弊社ブランドレックスではバレンシアガのアイテムも高価買取しています。

バレンシアガのアイテムの売却を考えられている方は一度お問合せだけでもしていただけましたら幸いです。