あなたは金に関してどのようなイメージを持っているでしょうか?

「私の暮らしには関係ない。」

「僕の生活には無縁の物だ。」

など様々な捉え方があるかと思います。

 

実際のところ、金は私たち一般の人でも気軽に購入できます。

決して一部の人だけが購入できるというものではないのです。

わたくしブランドレックス鑑定士千藤と申します。

私も金は投資用に購入することも多々ありますので是非参考にしていただけたらと思います。

 

今回はあなたが金を購入する前に絶対に知っておいた方が良いことをお教えします。

4つのテーマから初心者にもわかりやすく解説していきたいと思います。

また、高値圏となっている金の現在の状態を考慮した、有効な投資法についても触れていきたいと思います。

 

金はその昔、世界各地で通貨として使われていました。日本においても江戸時代では金貨として使用され、明治~昭和初期にかけては金と紙幣の交換が可能でした。現在でも多くの国で金の保有を行っています。

 

金はインフレにおいて強く安定した資産の代表格であると言えます。一般的に経済情勢が不安定になると資産を金に交換する動きが起こりやすくなると言われています。すなわち、今後の経済が暗いと感じられるときに金相場が上昇するなど、それらには相関関係があると言われています。こうしたことから「有事の金」と言われます。上述したようにインフレに強いという側面があるので、金を購入することで、保有する資産の目減りを防ぐ効果が期待できます。

 

金の対極に位置しているのが貨幣と言われています。

例えば、紙幣は中央銀行の意向によって今よりも大量にお金を刷ることができます。

そのため、異常なくらい刷られた際にインフレになることで、お金自体の価値がなくなるおそれがあります。それが貨幣です。

一方で、金の埋蔵量は有限なので、意図的に誰かが作り出すことはできません。そこに金としての一番の価値があると言われています。

 

 

  • 金を購入するデメリット

上述したように金には様々なメリットがありますが、デメリットも存在します。

 

金は購入後、金自体の価格が上がった際に売却するという方法でしか儲ける方法はありません。預貯金の利子や株式の配当のようなインカムゲインを得ることはできないのです。

金価格自体、一気に変動するおそれもあります。そのため、損切の遅れが命取りになることも多いので、過度なレバレッジをかけることは危険であり、目先の値動きに一喜一憂しないことが大切になります。

 

また、金の現物を保有する際の管理が大変です。現物保管のため、盗難被害や紛失のおそれもあります。従って、保管場所の維持やそのための費用を捻出する必要があり、手間がかかります。

 

その他にも、金を購入・保有・売却する際に、手数料が発生することが多いです。

考えていたよりも多くの手数料がかかってしまうケースも多いため、注意が必要になります。

 

  • ”金は投資において主役にするべきではない?” 金を購入する際の注意点

利子や配当を生まないのが金ですので、基本的に”守りの資産”として考えるのが妥当です。そのため、金投資によって儲けようというよりも、「何かあった際に売る」という心意気で保有しておくことがベストです。

 

現状を見ても理解できるように、金価格は世界の経済不安をきっかけに上昇するなど、不況と関連性があります。そのような状況下では、株式などの価格も下がるため、ある種のリスクヘッジのために自分自身のポートフォリオに多くても10%ほど組み込むことが良いと考えられています。従って、資産運用の主役は株式や投資信託などに任せ、金は脇役として位置づけておくのが良いでしょう。

 

また、金を持っていない状態で、高値圏である現在でも金を何らかの形で購入したほうがよいのか?という問いが生まれると思います。ケースバイケースでもありますが、この段階で購入するリスクも往々にしてあります。保有する資産の一定の割合を金に変えることで高値掴みとなってしまうケースもあるからです。このままさらに上昇する可能性を考慮して購入するという選択もありですが、その視点はどちらかと言うとトレーダーのような判断であり、堅実に積み重ねていきたい人にはリスクが高いです。

 

次に金投資の主な方法について、高値圏であるという現状を踏まえた上での有効な手立てに触れながらご紹介していきたいと思います。

 

 

  • 金投資の主な方法

 

金地金↓

100グラム:約57万円

300グラム:約172万円

 

{手数料の例}

100・200・300グラムの場合、1万6500円

 

金貨↓

1オンス:約18万円

1/2オンス:約9万円

 

純金積立↓

{手数料の例}

・積立購入:購入金額の1.5~2.5%(購入金額に応じて変動)

・スポット購入:手数料無料

 

金関連ファンド↓

コストはいくらかかるか?

{例}

  • 三菱UFJ純金ファンド(愛称:ファインゴールド)の場合

・購入手数料:一律1.1%(税込)

・運用管理費用(信託報酬):年0.55%(税込)

 

※上の図表の購入金額、手数料の金額は、特に注釈がない限り、田中貴金属工業(2019年12月時点)のもの

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金地金(大きめの金の現物を保有したい人)

 

金地金は金の延べ棒や金の板など、「金の塊」を購入するという金投資の方法です。

もちろんですが、購入金額はサイズによって異なり、数十万~数百万かかります。

まとまった額を投資でき、保管の場所も確保できるという方におすすめの投資方法です。

 

 

金貨(金の現物をお手頃価格で購入したい人)

延べ棒だと高くて買えないという人には、外国政府が発行している金貨を購入する方法があります。金地金と比べて小額での購入が可能なので、手軽に参入しやすい方法と言えます。持ち運びも容易、少量であれば保管もしやすいです。また、デザイン性も高いことから、プレゼントにも最適です。

 

 

純金積立(地道に続けたい人)

純金積立とは毎月一定額の金を積み立て購入する金投資の方法です。月額1,000円という小額で積立可能であり、気軽に始めることができるのが利点です。また、投資家自身が金を手元に置いておくという必要はなく、毎月一定額が自動で買い付けられるため、非常に楽な投資法です。欠点としては、手数料が高いことが挙げられます。

手堅い投資法と考えることもでき、価格変動を平均化で処理することにより、リスクヘッジを行いながら資産の一部を金へと移すことが可能です。現在、金は過去と比較して高値圏となっています。そのことを考慮すると、今すぐに買うメリットは非常にあると考えることができます。

 

金関連ファンド(さまざまな金投資を試したい人)

ETF(上場投資信託)や投資信託を利用した金投資の方法もあります。

金の現物のみならず、金関連の他の投資にも挑戦することが可能です。

そのため、複数の投資法にチャレンジしていきたい人には向いているでしょう。

現物ではなく有価証券なので手数料は他と比較すると低いです。その分注意するべき点は為替リスクです。ドル建て金ETFの場合、金の価格が上がっても、円が上昇するリスクが高くなります。つまり、ドル建てで金ETFを買い足していくときに、円高ドル安となると、金価格がたとえ上がったとしても、利益はあまりないのが事実です。為替ヘッジも可能ですが、その分手数料が高くなるというデメリットがあります。

 

これまで4つの金における投資法について解説してきました。

投資にはもちろん明確な正解はありません。しかし、投資法に関して、価格変動による読み間違いというミスをなくしたいのであれば、純金積立が最も有効であると考えることができます。日々、値動きに一喜一憂して過ごすことも必要なくなります。また、純金積立は手軽に始められます。従って、投資を早く始めることができるので、純粋に投資の期間を長くすることが可能であり、その分メリットも大きいと考えることができます。

 

金は保有する喜びの他に、資産運用にも活用できるという側面があります。

「興味があったけどまだ金投資を始めていない。」という人はこの機会に始めてみることをおすすめします。

 

以上、「イチから分かる金投資!金を購入する前に絶対知っておきたい4つのこと」でした。

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