Vのマークが印象に残るヴォヤジャーシリーズですが、時計に付くと非常にメカニックな印象になります。
因みに、このVマークはガストン=ルイ・ヴィトンが初めて考えたマークで、きちんと歴史がある物です。
3時側にはまるでレトログラードのように半円を描いた0-60のメーターがあり、これがスモールセコンドという秒針になっています。針の両先端が60秒で半周するようになっており、片方が60秒経過したらもう片方が0から秒数を刻むという面白い機構になっています。
9時側には、クロノグラフが図った秒数を1分ごとにカウントしてくれる30分積算系があり、タイムを計る際でもきちんと役割を果たしてくれます。
ルイヴィトンらしいデザイン性と時計としての実用性を見事にマッチさせた時計ですね。
鑑定士からのコメント
ルイヴィトンのヴォヤージャークロノを買取させて頂きました。
買取方法は宅配での買取です。
査定ポイントを一緒に見ていきましょう。
査定ポイントは全部で3つです。
1.状態
2.年式
3.付属品
1.状態
まずは状態です。
状態は傷をメインに見ていきます。
基本的に綺麗な状態ではありましたが、ご使用を何回かされていたらしく、線状の薄い使用傷がついていました。
使用傷は、ポリッシュという研磨作業をすれば消す事の出来る傷で、薄い線状の傷の事です。
作業費がかかるので、その分がマイナスになります。
凹みの傷といわれる深い傷はありませんでした。
傷が査定額にどのように影響するのかは、別コラムでまとめてありますので、是非確認してみてください。
https://brand-lex.jp/column/14928/
2.年式
次は年式です。
時計は車と同じで年式によって同じモデルでも査定額が変わります。
その為、年式を把握するのは非常に需要な査定ポイントになります。
ルイヴィトンは、バッグや小物はシリアルを確認する事で製造年を把握する事が出来ますが、時計はシリアルを見ても製造年数を把握する事はできません。
その為、保証書に記載されている販売年を確認して査定いたします。
並行輸入店や中古屋で購入すると、この記載が何もないオープン保証書という物もあるのですが、これはルイヴィトンの保証書ではありますが、評価としては下がり、
販売年式も把握することが出来ません。
今回の時計は、保証書に販売年式の記載がありましたので、
そこから査定させて頂いています。
3.付属品
最後は付属品です。
ルイヴィトンの時計の付属品はモデルによりますが、箱・保証書・取扱説明書が基本セットです。
ルイヴィトンの場合、保証書はもちろんなのですが、箱などの付属品も揃っている事が好ましく、綺麗な状態の方が評価は高くなります。
ファッションブランドが販売している時計は、付属品にも価値を見出すエンドユーザーが多く、時計のみや、保証書だけだと再販がしづらい傾向にあります。
今回の時計は、付属品はすべて揃っていましたが、箱の底にシミが付いてそこがマイナス点になってしまいました。
箱は場所を取りますが、汚れない場所に大切に保管して頂きたいです。
まとめ
以上のようなことを確認して査定させて頂きました。
今回は時計より付属品でのマイナスが大きかった珍しいパターンでした。