ケリー25はなぜ資産として成立したのか|評価が安定した理由を鑑定士が解説
エルメスの中でも「資産価値」という文脈で必ず名前が挙がるモデルがケリーです。その中でも近年、特に評価が安定しているのがケリー25。サイズや素材の違いがある中で、なぜケリー25だけが“資産として成立したモデル”と見られるようになったのか。本記事では、定価改定の流れや中古相場の変化を踏まえながら、その理由を整理します。
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ケリー25が資産として注目されるようになった背景
ケリーはもともとエルメスを象徴するバッグとして長く支持されてきましたが、以前は28や32といったサイズも同等に流通していました。しかしライフスタイルの変化やファッションのカジュアル化により、「日常的に使いやすいサイズ」に評価が集中するようになります。その流れの中で、コンパクトでありながらエルメスらしい存在感を保てるケリー25が主役となりました。
特に海外市場では小ぶりなサイズの需要が強く、アジア・欧米ともに買い手が安定していることが、相場を下支えする大きな要因になっています。
定価改定が与えた影響
ケリー25が資産として成立した最大の要因の一つが、継続的な定価改定です。以前は定価が80万円台後半〜90万円前後で案内されていた時期もありましたが、その後複数回の改定を経て、現在は定価ベースで150万円前後まで引き上げられています。定価だけを見ると、おおよそ1.6倍前後まで上昇した計算になります。
重要なのは、この定価改定に合わせて中古市場の水準も段階的に切り上がった点です。単に一時的に高騰したのではなく、「新品が高くなり続けている」という事実が、中古価格の下落を防ぐ構造を作りました。
中古相場の安定性
定価改定後も、ケリー25は中古市場で大きく値崩れすることがほとんどありません。状態や素材にもよりますが、取引現場では120万円前後を下回りにくい水準で安定した取引が続いています。これは「高く売れる」というよりも、「下がりにくい」という点で資産性を評価されているモデルだと言えます。
短期的な相場変動があっても、需要の厚さから戻りが早く、価格が崩れ切らない点は他サイズとの大きな違いです。
他サイズとの評価差
同じケリーでも、サイズが違えば評価は変わります。例えば28や32は流通量が比較的多く、使うシーンも限られるため、相場は25に比べて緩やかです。中古市場では、25と比べて数十万円単位の差がつくケースも珍しくありません。
この差は「人気」ではなく、「買い手の数」によって生まれています。資産として見る場合、需要の広さは非常に重要な判断材料になります。
素材・色が資産性に与える影響
ケリー25であっても、すべてが同じ評価になるわけではありません。エプソンやトゴといった型崩れしにくく実用性の高い素材は評価が安定しやすく、ブラックやゴールド、エトゥープなどの定番色は需要が途切れにくい傾向があります。
一方で、個性的なカラーや限定色はファッション性が高い反面、相場は需給の影響を受けやすく、資産というより嗜好性寄りの評価になることが多いのが実情です。
資産として見る際の注意点
ケリー25を資産として考える場合、状態管理は非常に重要です。角スレ、型崩れ、金具のキズ、付属品の欠品などは、数十万円単位で評価に影響することもあります。また、短期間での売買を前提にすると、思ったほど利益が出ないケースもあります。
資産として成立させるためには、「需要が集中する仕様を、良い状態で保つ」という基本を外さないことが大切です。
鑑定士としてのまとめ
ケリー25が資産として成立した理由は、サイズの需要、世界市場での評価、そして定価改定による価格構造が重なった結果です。上がり続けているというよりも、「大きく下がらない位置」を確保できている点が、他のバッグと決定的に異なります。
ただし、すべての方にとって持ち続けるべきとは限りません。使わない期間が長くなった場合や、条件が良いうちに整理したいと感じたタイミングで相場を確認することも、合理的な判断と言えます。
資産価値とは、価格だけでなく「選択肢を持てること」。ケリー25は、その選択肢を持ちやすいモデルであることは間違いありません。
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鑑定士 千藤
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