エルメス、シャネル、ルイヴィトンといったブランドバッグは、状態や保存方法によって査定価格が大きく変わります。「少し汚れているから拭いてから出そう」「使わないからクローゼットにしまっておけば安心」――こうした何気ない行動が、知らないうちに価値を下げていることも。今回は、買取現場で実際によく見かける“バッグを売る前にやってはいけない3つのこと”を解説します。

1. 自分でクリーニングや色補修をしてしまう

バッグの汚れや角スレを目立たなくしようと、市販のクリームや補色剤を使うのはNGです。特にエルメスやシャネルのラムスキンは非常に繊細で、独自の革質や風合いを損ねてしまう可能性があります。補修跡があると、プロの目ではすぐにわかり、かえって減額対象になることもあります。

状態を良く見せようと手を加えるより、そのままの状態で査定に出した方が高評価につながるケースが多いです。査定士が本来の素材感や経年のバランスを見て判断できるためです。塗ってしまうと査定額も大きくマイナスになるケースがあります。

2. 長期間しまいっぱなしにする

「ほとんど使っていないから新品同様」と思っていても、実は革や金具は時間とともに劣化します。特にヴィトンのヌメ革は湿気や紫外線で焼けやすく、金具部分が変色することもあります。また、湿度の高いクローゼットや押し入れに保管すると、カビや臭いの原因になります。匂いも減額対象になります。

バッグは定期的に風通しの良い場所で陰干しすることが大切。購入時の布袋(保存袋)に入れる際も、除湿剤を使いすぎないよう注意が必要です。長期保管は“状態劣化”よりも“保管跡”の方が問題になりやすい点を覚えておきましょう。

3. 不要なタイミングでまとめ売りしてしまう

「引っ越しや片付けでまとめて売ってしまおう」と一度に複数点を出す方も多いですが、実はタイミングによって損をすることもあります。ブランドバッグは季節や相場変動の影響を受けやすく、シャネルやヴィトンなどは新作発表後に旧モデルの相場が一時的に動くことがあります。

たとえばエルメスのバーキンやケリーなど、人気色・素材の需要が上がる時期に合わせて売却すると、単体で出すより高額査定につながるケースも。1点ずつ丁寧に査定してもらうことが結果的に高く売るコツです。

まとめ:正しい扱いがバッグの価値を守る

ブランドバッグは、単なるファッションアイテムではなく「資産」としての価値を持ちます。無理なクリーニングや長期放置、タイミングを誤ったまとめ売りは、せっかくの価値を下げる原因になります。一部定価が上昇したことで査定額が上がるケースもあるのでご相談ください。ブランドレックス銀座店では、エルメス・シャネル・ルイヴィトンなど各ブランドの特徴を理解した専門査定士が、現物を丁寧に評価いたします。売却を検討する前に、まずは無料査定でお気軽にご相談ください。