日本が世界に誇る時計ブランドであるセイコーは、おしゃれでスタイリッシュな腕時計が多くラインナップしており、人気があります。

そのセイコーにおいては、グランドセイコーといったさらに格式が高いモデルもあり、さまざまなニーズに応じた腕時計を提供しています。

セイコーの各腕時計には、型番やモデル名が付与されているのですが、ある法則があってつけられているのです。

では、いったいどのような法則があるのでしょうか?

ここでは、セイコーの型番やモデル名の調べ方について詳しく解説します。

ブランドレックス 鑑定士千藤

 

わたくしブランドレックス鑑定士千藤と申します。

セイコーの時計をお持ちの方であれば参考になる記事ですので、是非ご覧になってみてください。

鑑定歴20年以上の千藤がお伝えしていきます。

 

 

セイコーは型番が存在している

セイコーの腕時計は、グランドセイコーなどの個別モデルも含めて型番が存在しています。

他のブランドでは、リファレンスナンバーやシリアルナンバーという形で付与されることもありますが、セイコーの場合は型番という形で統一されています。

但し、製造されている年代などによって微妙に違うこともあるので注意が必要です。

ここでは、有名モデルにおける型番の付け方について紹介します。

 

グランドセイコーの型番は?

金相場は実際どの程度変動するのか

 

グランドセイコーは、セイコーの中でもラグジュアリー感あふれる時計が多いモデルです。

すべての部品や工程において日本へのこだわりを持っており、1960年の誕生以降はバーゼルフェアで毎年新作を発表するなど、高い注目を集めています。

基本的には、大きなデザイン変更はなく統一感をもたせていますが、職人が極限にまで精工に、かつ信頼性を高めて作り上げており、ビジネスシーンでも映えるモデルが多いです。

ロレックスやタグホイヤーなどの高級ブランドにも匹敵するブランドであります。

人気である反面、偽物も残念ながら多く出回っている事実があります。

2017年までは、グランドセイコーはあくまでもセイコーのモデルの一つであったのですが、2017年から文字盤にSEIKOの文字が刻まれなくなっています。

ある意味、グランドセイコーが独り立ちしたと言っても過言では有りません。

そのグランドセイコーでは、概ね4つのアルファベットと3つの数字で型番が構成されています。

グランドセイコーは、頭からSBGが付与されて、4文字目によってムーブメントの形式が決定する傾向があります。

主なムーブメントと型名の一覧は、以下のようになっています。

型名 ムーブメント
STGR、SBGR キャリバー9S61
SBGR キャリバー9S68
SBGD キャリバー9R01
SBGC キャリバー9R86、9R96
SBGX キャリバー9F61、9F62
SBGA、SBGE 9Rムーブメント

 

 

数字3桁については、特に法則はなく連番で付与されていると見られています。

具体的には、次のような型名がつけられています。

型名 内容
SBGC221 チタン+セラミック/al.9R86(スプリングドライブ)/クロノグラフ
SBGX283 ステンレススチール/cal.9F62(クオーツ)/日付表示
SBGR307 ステンレススチール/cal.9S68(自動巻)/日付表示/パワーリザーブ最大72時間
SBGH255 チタン/cal.9S85(自動巻)/回転ベゼル付きダイバーズ

 

 

アストロンの型番は?

 

セイコーアストロンは、2012年に世界初のソーラー時計として発売されたモデルです。

革新的な技術を誇っているのですが、セイコーらしく信頼性が高く故障しにくいのが魅力的です。

スタンダードなモデルであっても10万円を超える価格設定でありますが、海外でも高い評価を集めています。

大きく3シリーズに分類されて、累計では30モデル以上が販売されていますが、型番としての傾向を見ると4桁のアルファベットはほとんどのモデルでSBXBが使用されています。

それ以外の3桁の数字はモデルの中で人気に付与されている傾向があります。

主な型番とモデル名は以下のようになっています。

型名 内容
SBXB143 ステンレススチール(黒)/シリコン/ノバク・ジョコビッチエディション
SBXB101 チタン+セラミック
SBXB123 チタン+セラミック
SBXB003 チタン+セラミック/クロノグラフ

 

 

クレドールの型番は?

セイコークレドールは、グランドセイコーにも匹敵するほどのラグジュアリーモデルとして知られています。

日本語に訳すと黄金の頂きという意味で、ゴールドやプラチナと言った高級金属を余すところなく使用しています。

基本的に薄型のデザインで、ドレスウォッチとしても人気を博しています。

クォーツ、メカニカル、スプリングドライブという3つのタイプに分類されるのですが、どのムーブメントを使用していても薄型になるように緻密なパーツ設計を採用しています。

ラグジュアリーウォッチにのみ付与されている、クレストマークも印象的です。

そのクレドールですが、型名として見ると基本的に統一感があまりないのが実情です。

唯一、頭文字にGが付くことだけが共通しています。

実際の型名とタイプ内容は以下のようになっています。

型名 内容
GCLP995 ステンレススチール/cal.7R87(スプリングドライブ)/パワーリザーブ表示
GBCC996 18Kピンクゴールド/クロコダイル/cal.6830(手巻)/彫金装飾のトゥールビヨン
GCAZ061 ステンレススチール/クオーツ
GSAW989 ステンレススチール/クオーツ/「ギメル」コラボレーションモデル

 

基本的に、型番そのものを品名としているのもクレドールの大きな特徴です。

 

セイコーの腕時計で型番を調べる方法は?

セイコーの腕時計の型番を調べる方法としては、ほとんどのモデルで時計の裏側に刻印されているモデルが大半です。

また、保証書で確認できるケースもあります。

ただ、これもモデル名や年代によって微妙に異なっており、一概に言えることではありません。

 

型番を知っておくことのメリットは?

セイコーの時計において、型番を知っておくことで様々なメリットがあります。

ここでは、主なメリットについて紹介します。

 

偽物かどうかを判別できる

型番を知っておくことの大きなメリットとしては、偽物であるかどうかを判別できる点にあります。

例えば、人気モデルであるグランドセイコーの場合、殆どのタイプでSBGがつけられています。

中には例外もあるのですが、少なくとも頭文字はSで固定されているので、それ以外の型番がつけられていると偽物である可能性が高まります。

また、

アストロンの場合は、SBXBで完全に固定されているので特にわかりやすいですよね。

しっかりとチェックすることで、偽物を掴まされるリスクを排除できます。

 

ある程度の時計構成が把握できる

セイコーの型番の法則が理解できると、型名だけ見るとどんな機能があるのかについて把握できます。

代表的なのがグランドセイコーで、アルファベットだけ見てもどんなムーブメントを搭載しているかがわかるのです。

また、クレドールのように型名自体がモデル名に近い位置づけのものもあるので、覚えておくととても便利です。

 

シリアルナンバーもある!

セイコーでは、型番の他にもシリアルナンバーも時計に付与されています。

シリアルナンバーは、6桁の文字列で構成されています。

最初の1桁目が製造年の下桁となって、2桁目が製造月、残り4桁が製造番号という構成です。

なお、製造月の場合は10月がO、11月がN、12月がDとなり、数字ではなくなるので注意が必要です。

シリアルナンバーは、型式と違って製造年が把握できるのでモデルチェンジが多いモデルにおいて、旧式であるかどうかを把握することが可能です。

 

判別はブランドレックスで!

いかがでしたでしょうか?

ブランドレックス 鑑定士千藤

セイコーの型式は、一定の法則がなくなかなか判別が難しいものです。

そんな時には、ぜひブランドレックスをご利用ください、

ノウハウがある鑑定士が、適切なモデル名を導き出すサポートを行い、お客様の大事なセイコーの時計を親切丁寧に鑑定させていただきます。

ブランドレックス千藤までお問合せいただけましたら詳しくお伝えさせていただきます。

セイコーについて詳しい事を聞きたい方はこちら!