近年、ルイヴィトンのグッズの価値が上がってきていると言われています。

価値が上がっているとは定価という意味でもそうですし、ルイヴィトンというブランドの値打ち自体も上がってきているという意味もさします。

確かに以前よりルイヴィトンというブランドに勢いが出てきているようであちこちで名前を目にするようになりました。では、その背景には何があるのでしょうか。

そして、ブランドグッズの売却にはどのように関係してくるのでしょうか。

ブランドレックス 鑑定士千藤

申し遅れましたがブランドレックス鑑定士千堂と申します。

ルイヴィトンは世界中で愛されているバッグブランドです。

鑑定歴20年以上の千堂がルイヴィトンをお持ちの方であれば為になる記事を書きましたので、是非参考にしてみてください。

 

勢いを増すルイヴィトン

ルイヴィトンの買取価格は上昇している

ルイヴィトンはブランドファッション業界の先陣を切ってきた企業の一つですが、ここ数年は特にその勢いを増しているように思えます。

現に、2018年全体の決算では前年度に比べて9.8%も売上高が増加していました(引用元:「WWD」https://www.wwdjapan.com/785770)。

そして、「世界のラグジュアリー企業ランキング2018」というランキングでは、2017年の同ランキングに続いて、LVMH(ルイヴィトンモエヘネシー)が1位に輝いていました。 他のブランドグッズ企業の追随を許さないルイヴィトンの進撃はまだまだ続きそうです。

 

なぜルイヴィトンの価値は上がった?

このようにルイヴィトンは企業全体で好調を見せており、その影響のためか提供する商品の価値も上がってきています。

この場合の価値の上昇とは、定価の値上げも意味しますし、需要の高まりも意味します。ルイヴィトンのグッズの価値が上がった原因には何があるのか見ていきましょう。

 

価格の上昇

ルイヴィトンの価格が上がっている

ここ数年でルイヴィトンの製品には値上げが盛んに行われているイメージがあります。

現にこれまでにも価格改定は繰り返し行われており、2013年2月にはそれまでに比べ平均12%という過去最大の値上げが行われました。

さらに、2014年2月には平均7%もの値上げがなされ、 2018年2月にも平均2%価格が上がりました。ルイヴィトンが繰り返し行なってきた価格改定を合計すると、この十数年で50%以上にも達すると言われています。

この話は消費者にとっては痛いところですが、売却を考える人にとってはありがたい話です。ルイヴィトンのブランドグッズの買い取り価格は、主に商品の定価によって決定されるため、定価の値上げは買い取り価格の上昇を意味します。

これらの価格改定は平均の上昇値で数値が発表されるため、それぞれのモデルによって価格の上がり幅は違います。商品によっては万単位で価格改定がなされることもあり、2018年2月の値上げではネヴァーフルPMの定価が約139,000円から約153000円まであげられたことがありました。

こうした価格改定の詳しい原因が語られることはあまりありません。ここ数年の価格改定の背景には円安ユーロ高があると言われていますが、憶測の域を出ません。

 

値打ちが上がった原因は?

ルイヴィトンのグッズは価格だけが伸びているわけではなく、近年ますますその人気を増しています。

その証拠に、先ほども述べたように2018年の売り上げは前年に比して増加しています。

ルイヴィトンのグッズの人気が出た理由としては、そのブランドイメージが近年ますます高級感を強めていることが挙げられるでしょう。

ルイヴィトンがブランドメーカーの中でNo.1のシェアを誇っていることは先にも書いた通りで、そのためにルイヴィトンのグッズを持つことは富裕層のステータスとして捉えられています。

特に近年は商品の高価格化が進んだため、ルイヴィトンの所持は富の象徴として見られる傾向が強くなっています。

また、中華人民共和国内での売り上げが伸びているなど、世界規模でルイヴィトンユーザーが増え続けていることも人気が出た理由に数えられます。

 

いつまで高価値は続く?

ルイヴィトンの買取相場はいつまで上昇するか解説

本記事を書いている2019年3月現在、ルイヴィトンの好調にかげりは見えません。

ユーロ高の傾向もまだまだ続きそうなため、ルイヴィトンのグッズの定価はこれからも変わらないと見てよいでしょう。

売却を考えている方にとっては引き続きチャンスが続きそうです。

ただ、価格改定はいつ行われるか分からないため、以下の点に気をつけながら売却の時期を逃さないようにしましょう。

 

社会情勢に気をつけて

ルイヴィトンの売却では社会情勢も大事

ユーロ高を背景としてルイヴィトンのブランドグッズの定価は高止まりを続けています。

しかし、経済情勢の変化によってその傾向がこれからどうなるかは分かりません。

おりしも日本とヨーロッパはEPA(経済連携協定)を結んだばかりであり、履物などの皮革製品は協定締結11年目から16年目の関税撤廃にむけて段階的に関税が安くなっていくようです。

実際にブランドグッズにかけられる関税が安くなるのはまだまだ先のことであり、ルイヴィトンのブランドグッズの価格への影響も未知数です。

もしも関税の段階的撤廃によって値引きが起きると売却価格も安くなることが予想されるため、前もって動いておいた方が良いでしょう。

また、燃料費の増加や輸送コストの増加、その他の社会情勢の変化によってさらなる値上げが行われることも考えられます。この場合も、売り時を逃さないために日々のニュースに注目しておきましょう。

 

定番商品のチェック

ルイヴィトンのグッズには定番商品と言うべきものが存在します。

ルイヴィトンの定番商品とはデザインや柄が多くの人に愛されているベストセラー商品のことで、柄で言えばモノグラムやダミエ、バッグのデザインで言えばスピーディなどが該当します。

これらの定番の品はルイヴィトンを知って長い人にも人気が高く、価格改定の際には定番商品の値上げ幅が話題に上っています。

もしもこれからさらなる価格改定が行われるなら、定番商品も必ず値上げされるでしょう。定番商品の売却を考えているなら、価格改定を待ってから売却した方が良いかもしれません。

 

限定モデルを見逃さない

ルイヴィトンは世界的に有名なデザイナーやアーティストと積極的に期間限定でコラボを行っています。

また、毎年のクルーズ・コレクションなどで発表されたモデルもその年に限って販売されることがあります。それらの限定モデルはのちのち高値で取引される場合が珍しくありません。

過去には現代芸術家の村上隆とコラボを行ったこともありました。その時に制作されたバッグ「村上隆MOCA限定 ネヴァーフルMM M95560」はプレミア価格がついており、220,000円で買い取られたこともあるほどです。

これからどのような限定モデルの発売が計画されているかはわかりませんが、もしも購入する機会があれば、プレミア価値が生まれるまでとっておいてもよいでしょう。

 

ヴィトンの安定した価値

ルイヴィトンはアウトレット売り出しを徹底しておこなっていないため、商品の値崩れが起こりにくいという特徴を持っています。

そのため、中古品でも安定した買取価格が保証されている場合が多くなっています。

油断は禁物ですが、ルイヴィトンの場合は他のブランドほど価値の下落を心配しなくても良いでしょう。まだまだルイヴィトンはファッションブランド業界を引っ張り続けてくれると予想できるため、安心してルイヴィトンブランドのファンでいてください。

 

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