インゴットとは、金属で作られたかたまりです。液体にした金属を固めた物で、ブランド販売店や買取店の価格表には「24K」と書かれています。

 

1g~1㎏までの幅広いサイズもあって、重さによって買取の価格が変わります。ここでは、インゴットの意味・メリットやデメリット・店舗ごとの買取額をご紹介。

 

インゴットってどんなもの

インゴットについて解説

みなさんは、インゴットを聞いたことはありますか?金の投資や購入していなければ、耳にしたことはないでしょう。

 

また、アニメや映画に出てくるインゴットを知っている人もいるでしょう。ここでは、インゴットの意味をお伝えします。

 

金のかたまりや延べ棒と一緒

インゴットについて解説

インゴットとは、金のかたまり・延べ棒を意味しています。業者によっては、バーと呼んでいるときもありますが、インゴットだと考えてください。金だけではなくプラチナにもインゴットがあります。

 

ニセモノのインゴットに注意!見分け方法とは?

インゴット 偽物の見分け方

金は値上がりしているため、インゴットを欲しい人もいるでしょう。しかし、インゴットには素人が見分けにくいニセモノもあります。

 

ここからは、価値のあるインゴットを見分ける方法をお伝えします。あなたは、騙されることなくホンモノのインゴットを買ってください。

 

ペンで刺してみる

ペンで確認してみる

タングステンとは、価格の安いリングに使われている素材です。しかし、タングステンと金の重さは変わらないため、ニセモノでもわかりません。

 

重さが同じなら、どのよう見分け方をすればいいのでしょうか。それは、ペンでインゴットを押してみるのです。

 

少しでも傷ができれば、本物のインゴット。傷がつかなければ、ニセモノだと考えられます。インゴットの材料である純金は、やわらかいのが特徴。硬さがないため、傷が付きやすいのです

 

売りたい商品を傷つけてしまうため、鑑定士にX線の検査を頼んでください。

 

数字をチェックする

インゴットに書いてある数字を確認する

インゴットを調べるときは、表面の文字を見てください。ホンモノであれば、以下のような

項目が書かれています。

 

【ホンモノのインゴットに書かれているもの】

 

項目 表示例
純度 999.9(約99%の純金)
会社名 ひし形マーク(某M社)
製錬者のロゴ MEKTER(製錬)またはASSAYER(分析業者)
素材 FINEGOLD(純金)
重さ 1KILO

 

ニセモノであれば、このような表示がありません。インゴットに刻印するためには、イギリス・ロンドンやアメリカ・ニューヨークにある金市場への登録が必要です。

 

上のような記載がなければ、マーケットに流してはいけないルールとなっています。ニセモノに買わないためには、表の文字を見てください。

 

インゴットのメリット

インゴットには、さまざまなメリットがあります。ここでは、金額や価値についての利点をご紹介。

 

売るときの価格が高額

インゴットは高く売れる

すべてのインゴットは、売却するときの値段が高いです。例えば、大手質店の価格を見ると、以下のような価格となります。

【金のインゴットと24Kの買取価格(2019年3月7日現在)】

 

種類 1gあたりの買取価格
インゴット(24K) 4,680円
24K 4,430円

 

【プラチナのインゴットと24Kの買取価格】

 

種類 1gあたりの買取価格
プラチナ(インゴット) 3,040円
プラチナ 2,870円

 

同じ種類でも、インゴットとそれ以外では約170円~1,200円も買取金額が違います。だから、インゴットがあれば高価買取につながりやすいです。

 

価値がなくならない

インゴットは資産価値としても高い

インゴットは、価値のなくならないものです。例えば、会社の株券は業績が悪くなれば、廃止になって紙くずになります。

 

ドミニカ・デフォルト・エクアドル・ギリシャは、債権のデフォルト(債務不履行/支払いができない状態)になって、為替市場で大きな暴落が起きています。(ギリシャショックなど)

 

しかし、インゴットは国や会社が消えても、いつまでも価値があります。だから、不況になるとインゴットを含んだ金・プラチナの価格は上がるのです。

 

ゆるやかな価格の動き

インゴットの相場は

金の価格は、ゆっくりとした値動きです。例えば、アメリカのダウ平均株価は、約9年間で10,000ドル~250,00ドル前後の(2010年~2019年)価格で推移してます。

 

金の小売価格は、9年間で3,000円~5,000円前後と安定した値動きです。短期的な利益は期待できませんが、長期的な運用には向いています。

 

FXのスキャルピング(数秒~数分の短期売買)のようにパソコンへ張り付かなくてもいいのです。

 

税金の控除が受けられる

インゴットを売るときは、譲渡所得になります。そのため、給与所得や事業所得(個人事業主・フリーランス)と合わせた金額に税金がかかります。(総合課税)

 

それでも、1年間で50万円の控除(所得から差し引ける)が使えるのです。200万円のインゴットを購入して、3年後に売ると以下のような所得になるでしょう。

 

【200万円のインゴットを3年後に300万円で売った場合】

300万円(売却額)ー200万円(購入額)ー50万円(控除)=50万円の所得

 

控除がなければ、100万円の所得に税金がかかっていたのです。

 

インゴットのデメリット

価値がなくらないインゴットですが、いくつかのデメリットもあります。

 

グラム数によって手数料がかかる

買取店よりますが、買取時に手数料のかかるのです。例えば、某デパートと取引をしている宝石店では、500g以下であれば500円~5,000円の手数料を支払います。

 

海外製のインゴットは買取できない

海外のインゴットは買取ができない

買取店によりますが、海外で作られたインゴットは買取ができません。理由は、海外のインゴットを密輸したニュースが増加しているためです。ブランド品販売店や買取専門店では、海外製のインゴットは売りにくいです。ただし、100g未満の少量であれば、買取をしているお店もあります。

 

これからインゴットを買いたい人は、日本製を選んでください。そうしなければ、金が値上がりしても売買ができないかもしれません。

 

【業者別】インゴットの買取相場とは?

インゴットは、金・プラチナの中でも買取金額が大きいです。ここでは、3つの業者で売られているインゴットの買取相場を紹介します。

 

買取専門店A

東京都にある買取専門店Aでは、以下のような金額でインゴットの買取をしています。

 

【買取専門店Aの買取価格】

 

種類 1gあたりの買取価格
24Kのインゴット(500g以上) 4,813円
24Kのインゴット(100g) 4,778円
24K 4,704円

 

種類 1gあたりの買取価格
プラチナのインゴット(500g以上) 3,111円
プラチナのインゴット(100g) 3,080円

 

24kのインゴット(500g以上)は、1gあたり4,813円。プラチナ(500g以上)では、1gあたり3111円です。100gにすると、24Kが481300円。プラチナは、311,100円と数10万円で取引ができます。

 

買取販売店B

港区に本社のある買取販売店Bでは、以下のような買取価格です。

 

【買取専門店Bの買取価格】

 

種類 1gあたりの買取価格
24Kのインゴット 4,952円

 

種類 1gあたりの買取価格
プラチナのインゴット 3,175円

 

24Kのインゴットは、1gあたり4,952円。プラチナについては、1g3175円で買取ができます。買取専門店Aに比べると、K24のインゴットが+139円、プラチナは+64円も高く売れます。

 

小見出し:買取専門店C

銀座に本店のある買取専門店Cでは、以下のような買取相場です。

 

【買取専門店Cの買取価格】

 

種類 1gあたりの買取価格
24Kのインゴット(500g以上) 4,942円
24Kのインゴット(500g未満) 4,937円

 

種類 1gあたりの買取価格
プラチナのインゴット(500g以上) 3,175円
プラチナのインゴット(100g) 3,170円

24Kのインゴットについては、買取専門店Bの価格と1gあたり10円の差になります。プラチナについては、1gあたり3175円と同じ買取金額です。

 

そのため、買取販売店Bと買取専門店Cのどちらで売っても変わりません。

 

インゴットの買取相場は、3,000円前半~4,000円後半

インゴットは、多くの金が含まれている金属です。値上がりしている金やプラチナ相場の影響もあって、1gあたり3,000前半~4,000円後半で買取ができます。

重さによっては大きな売却額になるため、控除を受けるための確定申告といった手間もかかるでしょう。

しかし、高価買取のできるお店を見つかれば、100gあたり数十万円のお金に変わります。買取店のホームページなるシミュにレーションツールや価格表を見ながら、あなたにとっておトクな業者を探してください。