カルティエのジュエリーは「一生使える」「資産価値が落ちにくい」と言われる一方で、「今売るべきか、それともまだ持っていた方がいいのか」と判断に迷われる方が非常に多い分野です。時計と比べると相場が見えにくく、金やダイヤの価格だけで判断されがちですが、実際の評価はモデル・シリーズ・デザインの定番性によって大きく左右されます。本記事では、検索数・保有数ともに多いラブ・トリニティ・ジュスト アン クルを中心に、販売当時の国内定価と現在の買取相場を整理しながら、直近1年・3年・5年という時間軸でカルティエ ジュエリーの相場推移を確認し、今売るべきか、持つべきかを判断するための考え方を鑑定士の視点で解説します。

直近1年で見たカルティエ ジュエリー相場の動きと現在地

直近1年のカルティエ ジュエリー相場は、全体としては安定した推移を見せています。ラブブレスレット(イエローゴールド)は販売当時の国内定価がおおよそ1,000,000円前後でしたが、現在の買取相場は650,000円〜900,000円前後で推移しています。1年前と比較すると、金相場の影響で評価の下支えがあり、大きな下落は見られません。トリニティリングも販売当時の国内定価が300,000円前後に対し、現在の買取相場は180,000円〜280,000円前後で、こちらも安定した水準を維持しています。この1年を見る限り、カルティエ ジュエリーは急激な相場変動が起きにくく、「定番モデルほど評価が安定する」傾向が続いています。

3年スパンで見る相場推移と評価の変化

3年スパンで相場を振り返ると、カルティエ ジュエリーは「定価改定と金相場の上昇」が評価に影響してきたことが分かります。ラブブレスレットは3年前の買取相場がおおよそ600,000円〜800,000円前後で、現在はそれをやや上回る水準で推移しています。ジュスト アン クル ブレスレットについても、3年前は700,000円〜1,000,000円前後が目安でしたが、現在は750,000円〜1,100,000円前後と緩やかに評価を伸ばしています。一方で、デザイン性の強いモデルや限定仕様については、3年スパンで見ると評価が落ち着くケースもあり、定番性が相場推移に影響している点が見えてきます。

5年スパンで見たカルティエ ジュエリーの資産性

5年スパンで見ると、カルティエ ジュエリーは「大きく値上がりする投資対象」というより、「価値を維持しやすい資産性ジュエリー」という位置づけが明確になります。ラブブレスレットは5年前には550,000円〜700,000円前後が買取相場の中心でしたが、現在はそれ以上の水準を維持しています。トリニティリングも5年前は150,000円〜220,000円前後が目安で、現在はそこから評価を落とさず推移しています。この5年の動きを見ると、カルティエ ジュエリーは流行に左右されにくい定番モデルほど、時間をかけて価値を保ってきたことが分かります。

今は売るべきか、それとも持つべきかの判断軸

ここまでの相場推移を踏まえると、カルティエ ジュエリーを今売るべきか、持つべきかは「金相場が高いかどうか」だけで判断するべきではありません。使用頻度が低く、長期間眠っているジュエリーについては、相場が安定している今のうちに整理するという判断も合理的です。一方で、定番モデルで今後も使用予定がある場合は、無理に売却せず保有を続ける選択も十分に考えられます。重要なのは「将来値上がりするか」ではなく、「今の条件でどの水準の評価が出るか」を把握することです。

ここまで相場推移と評価の考え方を整理してきましたが、実際の判断では数字だけでは見落としやすいポイントもあります。なお、実際の買取価格がどの水準で成立しているのかを知りたい方は、直近でお取扱いした買取事例も参考になります。モデルごとの評価のされ方や、査定時に重視されたポイントが分かりやすい内容です。

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相場判断で見落としやすい注意点

カルティエ ジュエリーの相場を判断する際、表示されている価格だけを見てしまうと、実際の評価との差に戸惑うことがあります。買取相場は素材、重量、状態、付属品の有無、モデルの定番性によって幅が生まれるため、〇〇円〜〇〇円というレンジで考えることが現実的です。特にジュエリーはキズや変形の有無が評価に影響しやすく、同じモデルでも査定額に差が出やすい点には注意が必要です。

ブランド品全体の買取相場がどのように形成されているかについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
ブランド品の買取相場について

まとめ

カルティエ ジュエリーの相場推移を1年・3年・5年という時間軸で見ていくと、今すぐ売るべき人、まだ持っていた方がよい人、その中間で一度状況整理をした方がよい人が自然と分かれてきます。価格の変動だけに振り回されるのではなく、自分のジュエリーが今どの位置にあり、今後どのような評価をされやすいのかを理解したうえで判断することが大切です。無理に結論を急がず、まずは現状を正しく把握することが、後悔のない選択につながります。

ブランドレックス
鑑定士 千藤