ピコタンロックは、エルメスの中でも「資産価値が分かりやすくなってきた」モデルです。元々は実用バッグとしての立ち位置が強い一方、近年は定価改定の影響が大きく、中古市場でも人気サイズ・人気色を中心に相場の底が引き上げられています。ただしピコタンは、サイズ(PM=18/MM=22)で需要が分かれ、素材(トリヨンクレマンス等)・色・金具で成立帯が変わります。本記事では「ピコタンロックPM(18)」と「MM(22)」を固定し、定価推移(円×%)と相場の考え方を整理します。

ピコタンが強くなった理由

 ピコタンは、見た目の可愛さと実用性の両方を満たし、日常使いで選ばれやすいモデルです。さらに「バーキンやケリーほどではないが、エルメスの中で買いやすい人気モデル」という位置づけになり、需要が常に一定数存在します。需要が一定で、定価が上がるほど中古相場の底も上がる。この構造が近年のピコタンを強くしています。

対象モデルを固定する(PM=18/MM=22)

 本記事は、最も需要が集中するピコタンロックPM(18)と、収納力で選ばれるMM(22)に固定します。素材は流通の中心であるトリヨンクレマンス系を前提とします。サイズや素材が違うと定価も相場も変わるため、まず固定して数字を見ます。

現在定価の基準線(目安)

 ピコタンロックPM(18)の現在定価は、500,000円前後の水準が基準線になります。ピコタンロックMM(22)は、600,000円前後の水準が基準線となりやすいです。ここが相場の土台で、人気色・状態良好の個体ほど、この基準線に近い帯で成立しやすくなります。

定価推移(過去→現在の上昇幅を円×%で整理)

 ピコタンロックPM(18)は、過去に定価が約300,000円前後だった時期があり、現在は約500,000円前後です。差額は約+200,000円で、上昇率は約65%前後になります。ピコタンロックMM(22)も、過去に約350,000円前後だった水準から、現在は約600,000円前後へ上がっており、差額は約+250,000円、上昇率は約70%前後です。ピコタンは“数年で別物”と言えるほど前提価格帯が変わっているのが特徴です。

中古相場の考え方(ピコタンは「人気色×状態」で帯が決まる)

 ピコタンは、人気色(ブラック/ゴールド/エトゥープ等)で需要が厚く、状態が良い個体ほど評価が安定します。特にPM(18)は需要が強く、同じ状態ならMMより評価が強く出やすいことがあります。一方で、色が強い個体や使用感が進んだ個体は帯が一段下がります。ピコタンは角スレ・型崩れ・ハンドル周辺のクセが見た目に出やすいため、状態が価格を決めるモデルです。

査定額を左右するポイント

・サイズ(PMは特に需要が厚い)・素材(定番素材ほど評価が安定)・色(ブラック/ゴールド/エトゥープ等)・金具(好みで差が出る)・状態(角スレ、型崩れ、ハンドルのクセ、内側汚れ)・付属品(保存袋、箱など)

より高く売るための考え方

 ピコタンは、使いやすい分だけ角スレと型崩れが出やすいモデルです。だからこそ「状態が良いうちに判断する」が最も効きます。定価がPMで約65%前後、MMで約70%前後上がっている現在は、相場の底が押し上げられているため、綺麗な個体ほど評価が安定します。反対に、状態が進んでからでは定価上昇の恩恵を受けにくくなります。

今回の鑑定士コメント

 ピコタンは、資産価値モデルというより「数字で見れば強くなっている実用モデル」です。PM(18)は過去約300,000円前後→現在約500,000円前後で約65%前後上昇、MM(22)も過去約350,000円前後→現在約600,000円前後で約70%前後上昇しており、前提価格帯が明確に変わっています。売却判断は、サイズ・色・状態を固定し、現在定価を基準線に帯で決めるのが確実です。

なお、実際の買取価格がどの水準で成立しているのかを知りたい方は、直近でお取扱いした買取事例も参考になります。モデルごとの評価のされ方や、査定時に重視されたポイントが分かりやすい内容です。

買取速報はこちら

まとめ

 ピコタンは、定価改定で相場の底が大きく押し上げられたモデルです。PM(18)は約65%前後、MM(22)は約70%前後の定価上昇が見られ、人気色・状態良好の個体ほど評価が安定します。売るか持つかは、サイズ・色・状態を整理し、現在定価を基準線に成立帯で判断するのが最も後悔が少ないです。ブランドレックス 鑑定士 千藤