ロレックス サブマリーナは、ロレックスの中でも流通量が多く、資産価値の有無について常に議論されてきたモデルです。コロナ期に相場が大きく上昇したことで「今売るべきか」「もう一段上がるまで持つべきか」と迷われる方は今も非常に多く、査定の現場でも最も相談が多いシリーズの一つです。本記事では、サブマリーナを主要型番ごとに整理し、過去の水準と現在の成立価格を具体的な数字で比較しながら、いまの市場でどの型番がどの立ち位置にあるのかを総合的にまとめます。

サブマリーナ相場の全体像

 サブマリーナの相場は、短期的な上下を繰り返しながらも、全体としては数年前と比べて一段高い水準に移行しています。たとえば現行デイトモデル126610LNは、2020年頃の平均買取水準が約130万円前後だったのに対し、現在はおおよそ200万〜210万円前後で成立するケースが中心となっており、金額ベースで約70〜80万円、率にして約50〜60%程度上昇した水準で推移しています。同様にノンデイト124060も、2020年の約120万円前後から現在は180万円前後へと上がっており、こちらも約50%近い上昇幅を維持しています。

現行モデル(124060・126610LN・126610LV)の評価

 41mm世代の現行サブマリーナは、現在も資産性が意識されやすいゾーンにあります。ブラックデイトの126610LNは、ピーク時に220万円台を付けた後も大きく崩れず、直近では200万円前後で安定しています。ノンデイト124060は、ピーク後に一度調整が入りましたが、直近では再び180万円前後まで戻しており、発売当初と比較すると依然として高い水準です。グリーンベゼルの126610LVは、2022年頃に240万円前後まで上昇した後、現在は220万円前後で成立しており、ピーク比では下がっているものの、過去水準と比べれば明確に上の価格帯に定着しています。

旧世代40mmモデル(116610LN・116610LV・114060)の評価

 40mmセラクロム世代は流通量が多く、比較検討されやすい世代です。116610LNは2019年頃の平均買取が100万円前後でしたが、現在は160万円前後で成立しており、金額ベースで約60万円、率にして約60%近く上昇しています。グリーンサブ116610LVは、同じく2019年頃は140万円前後でしたが、現在は260万円前後で成立するケースもあり、約80%近い上昇幅を記録しています。ノンデイト114060も、2019年の約90万円前後から現在は150万円前後へと上がっており、安定した上昇を見せてきた代表的な型番です。

5桁世代(16610・14060Mなど)の評価

 5桁世代は「もう上がらない」と言われていた時期もありましたが、実際には底値を切り上げてきたモデルが多く見られます。16610は2019年頃の平均水準が80万円前後でしたが、現在は状態次第で140万円前後まで評価されるケースがあり、約70%近い上昇となっています。14060Mも同様に、2019年頃の約70万円前後から現在は140万円前後まで評価されることがあり、数字だけを見るとほぼ倍近い水準に移行しています。ただし、この世代は付属品や仕様差による価格差が非常に大きく、一律に語れない点には注意が必要です。

査定額を左右するポイント

 サブマリーナ全型番に共通して、査定で重視されるのは次の点です。・保証書や箱、コマなど付属品の有無・ケースやラグのエッジ感・ブレスレットの伸び・研磨歴の有無・ベゼルや文字盤のコンディション。同じ型番でも条件が揃っている個体とそうでない個体では、数十万円単位で評価が変わることは珍しくありません。

より高く売るための考え方

 サブマリーナで後悔が出やすいのは、写真だけで出た高い数字を基準に動き、最終的な成立価格が下がるケースです。重要なのは、過去の最高値ではなく「今、同条件で成立している水準」を見ることです。付属品を揃え、無理な研磨を避け、同条件で比較する。それだけで最終的な受取額のブレは大きく抑えられます。

鑑定士コメント

 サブマリーナは、全型番を通じて見ても現在の相場は数年前より一段高い位置にあります。ただし、それは「どの個体でも同じ」という意味ではありません。数字で見ると上昇していても、条件が崩れれば評価は簡単に変わります。売るか持つかを迷われた際は、まずご自身の型番と条件が今の相場でどの位置にあるのかを整理することが、最も納得のいく判断につながります。

なお、実際の買取価格がどの水準で成立しているのかを知りたい方は、直近でお取扱いした買取事例も参考になります。査定時に重視されたポイントが分かりやすい内容です。→買取速報はこちら

まとめ

 ロレックス サブマリーナは、現行・旧世代・5桁世代を問わず、過去と比べて高い水準に移行してきたモデルです。126610LNは約50〜60%、116610LVは約80%、16610でも約70%前後と、数字で見ても上昇・安定が確認できます。一方で、すべての個体が同じ評価を受けるわけではありません。いま売るべきか、持つべきかを判断する際は、最高値の記憶ではなく、成立ベースの現実的な水準とご自身の個体条件を基準に考えることが重要です。ブランドレックス 鑑定士 千藤