クロエとはどのようなブランドなのか?歴史と特徴、定番アイテムを紹介していきます。

フランスの名門ファッションブランド「クロエ」は、バッグや財布、服飾小物や香水など幅広いアイテムを展開するファッションブランドで、世界中の女性から高い人気を得ているブランドです。

「クロエ」というブランドは知っていても、歴史や特徴、定番アイテムはご存知でない方もいらっしゃると思います。

今回は「クロエ」というブランドの歴史から紹介していきたいと思います。

クロエの歴史

クロエ創設者:ギャビー・アギョン

クロエは1952年にギャビー・アギョンによって創立されました。

ギャビー・アギョンは元々エジプトのアレクサンドリアの貴族出身でしたが、フランス式の教育を受けます。

その後、第二次世界大戦のさなか、フランスに移り住みます。

 

クロエが創業する前までの高級メゾンは注文を受けて製作する「オートクチュール」が主流でした。

一部の上流階級の人々にとっては、「オートクチュール」で十分でしたが、一般層の方々は地方の裁縫師が作る既製服しか選択肢がありませんでした。

品質の面でも裁縫師の技量によってマチマチで、決して品質が良い物とは言えませんでした。

 

そんな中、ギャビー・アギョンが打ち出したブランドコンセプトが「ラグジュアリー・プレタポルテ」という今までにない新しい概念です。

従来の服に対する閉塞感を払拭し、高級な生地を使って高品質かつソフトでボディコンシャス(伸縮性のある素材を使って、体の線に沿うような、もしくは強調するようなシルエット)

な既製服を作り、上流階級でない人たちもより身近に感じられるようになったのです。

当時プレタポルテをしていた高級メゾンはほとんど無く、クロエはプレタポルテ市場の草分け的存在となりました。

ですが、クロエは世間的にまだ知名度が低く思ったように売れませんでした。

そこで、1963年当時新進気鋭のカール・ラガーフェルドをクリエイティブディレクターに招き入れる事で、クロエの名を世界中に広める事となったのです。

1985年には巨大コングロマリッドであるリシュモングループの傘下に入り、世界中に販路を拡大させていきます。

1992年には、カール・ラガーフェルドがクリエイティブディレクターに復帰します。

 

1998年ステラ・マッカートニーがクリエイティブディレクターに就任しクロエにロンドンのストリート感覚をもたらし売上に貢献するが、2001年マッカートニーがグッチグループに引き抜かれる形でデザイナーを降板。

 

その後、フィービーファイロがクリエイティブディレクターを引き継ぎ、プレタポルテだけに留まらず、アクセサリーなどの幅広いアイテムを展開し、クロエというブランドの地位を確立させました。

 

2001年にはディフュージョンラインである「シーバイクロエ」を発表します。

クロエのデザインを引き継ぎつつ、よりカジュアルでリーズナブルな商品展開は、日本を含む世界中で人気になります。

 

2002年にはバッグ、スモールレザーグッズ、靴のラインを発表し、クロエのアイコンバッグである「パディントン」が生まれます。

 

クロエは誕生から半世紀以上が経過する老舗ブランドですが、バッグやアクセサリー、小物や香水など幅広いアイテムを展開し、これからも世界中から愛されるブランドとして世の女性たちを魅了していくでしょう。

 

クロエの特徴

クロエの特徴として、基本的にクロエのバッグや財布のデザインはシンプルで上品なものが多いです。

モダンな配色で端正なデザインや、レザーの質感を活かした高級感のあるデザインなどどちらもラグジュリーな雰囲気はありつつも、過度な装飾や派手さは感じられません。

さりげなく大人可愛いデザインの物が多いです。

 

このように、シンプルで高品質なアイテムが多く、流行に流される事無く、どんなコーディネートにも合わせやすいので、幅広い女性から支持を得ています。

 

シーバイクロエとは

シーバイクロエは2001年に発表された、クロエのディフュージョンラインです。

ディフュージョンとは、「普及」の意味で、ブランドの普及版。 

主には販売拡大のため、ブランドのコンセプト、感性、特徴をキープしつつ、低価格で商品を作るブランドをいう。 

通常のブランドの商品は高いが、ディフュージョンラインであれば多くの人が購入できるため、知名度の向上に繋がることもある。 

ディフュージョンブランド、セカンドラインなどと表現されることもある。

クロエのアイテムはバッグであれば10万~20万円程、財布で5万円前後の販売価格ですが、シーバイクロエのバッグは2万~5万円程で購入する事が出来ます。

 

価格は低いですが、クロエのデザインを踏襲しつつ、よりカジュアルに使えるデザインや価格帯が若い女性を中心に人気です。

 

クロエの定番アイテム

ではクロエの定番アイテムも見ていきましょう。

 

パディントン

パディントンは2002年に発表された、クロエを代表するバッグの一つです。

クロエのバッグブームを引き起こす程の人気で、海外セレブや日本の芸能人も多く使用していました。

パディントンの特徴と言えば、バッグに付いた大きなカデナ(南京錠)でしょう。

しっかりとした造りで少し重量がありますが、ポケットが多く収納力に優れているので、ON/OFF問わず使えるバッグとして、非常に人気がありました。

現在は人気も落ち着き、中古市場では比較的低価格で販売されています。

現在の中古市場価格:20,000円~60,000円(2022年2月現在)

現在の買取価格相場:10,000円~45,000円

 

エディス

次にエディスを紹介していきます。

エディスは馬具を連想させるディテールで、かっちりとした印象ですがフェミニンなフォルムが人気のバッグで、一度廃盤になりました。

2021年にエディスが復刻しました。

サイズ展開もミニサイズとミディアムサイズ、ラージサイズの3種類を展開しています。

エディス ミニサイズ:定価192,500円(税込み) H16×W26.5×D11cm

エディス ミディアムサイズ:定価254,100円(税込み) H23×W42×D12cm

エディス ラージサイズ:定価347,600円(税込み) H35×W59×D17.5cm

 

現在の中古市場価格ですが、復刻してから間もないので中古市場にはまだ出回っていません。

おそらく、ミニサイズが10万~15万円程、ミディアムサイズが15万円前後、ラージサイズが20万円程になるのではないかと思われます。

 

マーシー

最後にマーシーを紹介していきます。

マーシーは2005年に誕生した、クロエの新たなアイコンバッグとして世界中で人気のバッグです。

馬蹄のようなU字型の正面フラップや、フラップについたステッチが印象的なバッグです。

世界中で人気で、海外セレブも使用しているモデルです。

マーシーにもサイズが3種類あり、ミニサイズ、スモールサイズ、ミディアムサイズです。

ミニサイズはハンドルが付いておらず、ショルダーバッグになります。

マーシー ミニバッグ:定価122,100円(税込み) サイズ:H17×W18×D10cm

マーシー スモールバッグ:定価223,300円(税込み) サイズ:H23×W30×D9cm

マーシー ミディアムバッグ:定価254,100円(税込み) サイズ:H28×W36×D10cm

 

現在の中古市場価格:40,000円~100,000円(2022年2月現在)

現在の買取価格相場:25,000円~80,000円

 

まとめ

世界中で人気の高い高級ファッションブランド「クロエ」の歴史と特徴、定番アイテムを紹介させて頂きました。

現在、クロエのバッグは中古市場では比較的低価格で販売されている物もありますが、確かな品質と落ち着いたデザインが長く愛されている要因だと思います。

今回の記事はブランド品買取歴13年の田所が、クロエについて紹介させて頂きました。

 

弊社「ブランドレックス」では、クロエのアイテムを高価買取しております。

クロエのアイテムの売却を検討されている方は、一度お問合せだけでもして頂けましたら幸いです。