カラフルでポップな印象が可愛い「モノグラム マルチカラー」を解説していきます。

 

私、ブランド鑑定歴20年の千藤です。

では、2015年に惜しまれつつも廃盤になってしまったルイヴィトンのモノグラムマルチカラーの特徴や歴史、相場上昇モデル3つの紹介をしていきます。

 

モノグラム マルチカラーとは

ルイヴィトンのモノグラムマルチカラーは配色が落ち着いた従来のモノグラムやダミエとは一線を画すカラフルなカラーリングが特徴的なラインです。

現在はライン自体が廃盤になっているので、新作モデルを見る事は出来ませんが、中古市場では今なお人気が衰えない人気ラインです。

モノグラムマルチカラーにはブロン(白色)とノワール(黒色)の2色が展開されていて、2003年の発表当時から大きな話題になり人気を集めました。

その後、ルイヴィトンの定番ラインとして様々なアイテムが生み出されましたが、2015年頃に突如ライン自体が廃盤になりました。

廃盤後、人気と相場は落ち着いていましたが、ここ数年で再び人気が復活してきて相場も年々上昇しています。

 

モノグラム マルチカラーの誕生

モノグラム マルチカラーは2003年に、当時ルイヴィトンのアートディレクターであった「マーク ジェイコブ」氏と日本人ポップアーティスト「村上隆」氏のデザインによって生み出されたルイヴィトンの伝統的なモノグラムキャンバスを33色の特殊なシルクスクリーン印刷で表現した、カラフルでモダン、アヴァンギャルドな魅力を備えたラインです。

発表してからすぐに人気を集め、すぐにルイヴィトンの定番ラインになりました。

 

さらに、2009年からは裏地に使用されるカラーバリエーションが増え、次々新しいアイテムが発表されました。

 

その後、数々の人気アイテムを生み出してきたモノグラムマルチカラーラインですが、2015年頃にライン自体が廃盤になりました

 

モノグラム マルチカラーの特徴

モノグラム マルチカラーの特徴は、なんといってもそのカラフルなデザインです。

少し奇抜なデザインですが、日本人アーティスト「村上隆」氏が手掛けたという事もあり、日本人女性によく馴染みカジュアルスタイルだけでなく少しフォーマルな装いにも合わす事が出来るデザインが、さすがルイヴィトンというところですね。

またmulti-color(マルチカラー)とは「多彩、多様」という意味が込められており、コーディネートなどで3色以上同時に使われる多色配色のことを言います。

その他、ルイヴィトンを代表するアイコンバッグ、スピーディ、アルマ、ノエ、トゥルーヴィルといったバッグも展開されていました。

もちろんモノグラム マルチカラーでのみデザインされたバッグも数多く発売されました。

 

バッグ以外にも財布などの小物からアパレル、ベルト、靴などの服飾小物まで幅広く展開されていました。

 

モノグラム マルチカラーの相場上昇モデル

近年、モノグラム マルチカラーの人気が再熱しており相場が上昇しているモデルが多くあります。

今回は相場上昇しているモデルの中から3つ紹介していきたいと思います。

リフト

まず初めに紹介するのがリフトです。

リフトはサイズが約W13×H16×D4.5cmのショルダーポーチです。

現在のミニバッグブームと合わさり相場が高騰しているモデルです。

 

相場上昇前の中古価格:30,000円~50,000円

現在の中古市場価格:150,000円~200,000円

現在の買取価格相場;120,000円~170,000円

 

相場上昇率はおおよそ400%近くになります。

現在の中古市場価格は当時の定価よりも高く、まさにプレミア商品となっています。

※ブロン(白色)よりもノワール(黒色)の方が3万円~5万円程相場が高くなっています。

 

パティ

続いて紹介するのは、パティです。

パティのサイズは約W23×H13×D10cmの比較的小さめのショルダーバッグです。

このモデルも、現在のミニバッグブームによって相場が上昇しているモデルです。

 

相場上昇前の中古価格:70,000円~120,000円

現在の中古市場価格:170,000円~200,000円

現在の買取価格相場:140,000円~170,000円

 

相場上昇率は140%程です。

リフトと比べると上昇率が低いですが、それは販売当時の定価の違いによるところが大きいです。

パティもブロン(白色)よりもノワール(黒色)の方が2万円程相場が高くなっています。

 

エライザ

最後に紹介するのはエライザです。

エライザのサイズは約W27×H14×D10cmのワンショウルダーバッグです。

こちらのバッグも小さめで容量は少ないですが、財布と携帯、小さめのポーチを入れるには十分なサイズです。

 

相場上昇前の中古価格:40,000円~80,000円

現在の中古市場価格;150,000円~200,000円

現在の買取価格相場:120,000円~170,000円

 

エライザの相場上昇率はおおおよそ250%程です。

エライザもブロン(白色)よりノワール(黒色)の方が3万円程相場が高くなっています。

 

以上、3つのモデルを紹介させて頂きました。

現在、モノグラム マルチカラーのバッグ全ての相場が上昇傾向ですので、今回紹介していないモデルにも当時の価格をはるかに超える価格で取引されているものもあります。

またすべてのモデルがブロン(白色)ノワール(黒色)の2色展開されていますが、現在の相場はノワールの方が若干高くなっています。

 

まとめ

モノグラム マルチカラーの特徴と相場上昇モデル3つを紹介させて頂きました。

廃盤になっていますが、モノグラム マルチカラーのデザインは年齢問わず幅広い女性に使っていただけるラインではないでしょうか。

 

ブランドレックスではモノグラム マルチカラーのバッグも高価買取しております。

使っていないマルチカラーのアイテムがあれば相場上昇中の今の時期に買取査定に出す事をおススメいたします。

 

是非一度ご相談いただけましたら幸いです。