サファイアの査定方法や鑑定ポイントや価値をプロが解説
宝石と聞くとダイヤモンドを思い浮かべる方が多いのですが、ダイヤモンドに匹敵するぐらい人気の宝石としてサファイアがあります。
サファイアはブルー系のカラーリングが印象的ですが、実際にサファイアの価値はどのように決定するものなのでしょうか?
ここでは、サファイアを買取してもらう際に重要となる情報について紹介します。
わたくしブランドレックス鑑定士千藤と申します。
サファイアは高く売ることができる宝石です。
これから買取を考えているなら参考になりますので、是非読んでみてください。
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サファイアとはどんな宝石?
サファイアとは、日本語では蒼玉、青玉とも呼ばれている鉱物です。
コランダムの変種であり、ダイヤモンドに次ぐ硬度があります。
赤色以外の色の宝石で、9月の誕生石としても人気です。
サファイアを語る上で欠かせないのがルビーであり、ルビーは赤い赤色をしているものを指し、それ以外のものがサファイアに分類されます。
ただ、正確にはサファイアもルビーも同じ鉱物であるのです。
カラーリングだけで名称や価値が異なるのは、かなりユニークですよね。
サファイアの歴史を紐解くと、東洋から古代のヨーロッパに伝わったとされています。
トラヤヌス帝の時代以降では、インドとの交易が盛んになったこともあってサファイアについての信仰も中世にかけて広まりました。
インドでは、元々がヒンズー教徒の間でサファイアは不幸をもたらす不吉な石とされていた歴史がありました
ただ、インドの仏教徒の間では真逆で宝石の中でも特に尊重されていたのです。
キリスト教においては、中世から司教の叙任の証としてサファイアなどを付けた指輪が付与されていました。
人差指にはめるならわしがあり、シンボルとして使用されていました。
マルボドゥスの宝石誌においては、サファイアが指輪の宝石にふさわしいとされていますが、この流れがあったためと言われています。
サファイアの価値はどこで決まるの?
サファイアというだけで、すべての価値が決まるわけではありません。
様々なファクターで、サファイアという宝石の価値が決まるのです。
サファイアとしての主な評価要素としては、以下があります。
・透明度
・サイズ
・カラー
それぞれの要素における、評価内容は以下になります。
透明度
サファイアには、通常は内包物が多く混入しているものです。
同じ鉱物であるルビーよりは内包物が少ない傾向があるのですが、サファイアにおける主な内包物としては、ニードル状のものがあります。
まるで針のような細くて長いものが内包されていることが多いのですが、それが交差した状態になるとシルクと位置づけられます。
他にも、鉱物結晶や指紋のように見える内包物も散見されます。
一般的に、内包物があることで見た目が悪くなること、そして宝石としての強度が低下する傾向にあります。
特に、サファイアはダイヤモンドに匹敵するほどの硬度があるだけに、高度が失われるというのは大きなマイナスポイントとなります。
よって、なるべく内包物がなく透明度が高いものが価値が高いと言えます。
但し、内包物があっても逆に光の反射を促してより美しく映るものであると、価値が高まる場合もあるので、一概には言えません。
特に、スターサファイアと呼ばれている、光が反射して星のように輝く内包物がある場合は、とても高い価値を誇っています。
サイズ
サファイアにおいては、サイズの評価基準としてカラットが用いられます。
これは、他の宝石と同じでありますが、サファイアの場合は他の宝石と比較して大型のものが採掘されやすい傾向にあります。
ただ、大きなブルーサファイアは稀であり、非常に価値が高いものとなっています。
サファイアでは、20カラットを超えるものもありますが、多くがブルー以外のサファイアが中心となります。
もし大きなブルーサファイアを所有していると、それだけで高値を期待できます。
カラー
一般的には、サファイアはブルー系のカラーリングを想像するものです。
実際に、価値が高いサファイアはブルーサファイアと呼ばれています。
ただ、実際には数多くのカラーが存在しています。
最も価値があるブルーサファイア!
ブルーサファイアは、完全なブルーからバイオレット系のブルーが該当します。
明るめのカラーリングよりは、ダークトーンの方が価値が高くなる傾向があります。
逆に、灰色がかっているブルーサファイアや、明るめのトーンの場合は価値が下がります。
ピンクやパープル
女性人気が高いカラーリングとして、ピンクやパープルなどのビビッドカラーがあります。
より女性らしくかわいいものほど、価値としては高まる傾向にあります。
イエローやオレンジ
比較的映えるカラーリングのイエローやオレンジも、サファイアにとっては人気色です。
イエローには様々な種類があって、それぞれに価値が高いのですが、オレンジの場合はゴールドに近い美しい輝きを放つものが人気です。
グリーン
グリーンサファイアは、ブルーが濁ったかのようなカラーリングのものが多く、一般的には価値はあまり高くありません。
ただ、ムラがないグリーンのサファイアはとても価値が高く、コレクターアイテムとして人気です。
その他レアなカラーリング
単色ではなく、多種のカラーリングが混ざりあったものが存在しています。
その中で、ピンクとオレンジが混ざった変種はパパラチャと呼ばれて、とても高い価値があるサファイアとして認識されています。
カラーチェンジサファイアもある
サファイアでは、ある特定の条件によって違ったカラーリングに変化するものがあります。
まるでカメレオンのように、その場でカラーリングが変化するので飽きなく利用できます。
もしカラーチェンジサファイアである場合、プラス要素となる場合があります。
処理されているかどうかも重要
カラーを決定する要素として、加熱処理の有無も重要になります。
通常、サファイアの多くは加熱処理されていて、宝石が持つ美しさを強調しています。
天然物の宝石は色合いが一定ではないのに対して、加熱処理していると一定なカラーになるので、より美しさが増します。
ただ、手を加えているのは事実であり未処理でまるで処理されているかのような美しさがあるサファイアの方が、より高い価値があります。
より高くサファイアを買い取ってもらうポイントは?
ここでは、より高くサファイアを買い取ってもらう方法について紹介します。
産地も意識する!
サファイアでは、主にカシミール産のものが特に高い価値があります。
日本においては、ミャンマー産のサファイアにはロイヤルブルーと命名されており、それだけで査定額アップする可能性が高まります。
付属品などはすべてつけて査定を受ける
宝石を購入すると、通常は鑑定書や産地証明書などが付属します。
この書類は、買取査定を受ける際には大きなファクターとなるので、なるべく保管しておき一緒に査定を受けるようにしてください。
汚れを落としておく
査定を受ける前には、最低限の汚れは落として受けるようにしましょう。
柔らかく乾いた布を使用して、軽く拭き取るようにして汚れを取り除きます。
ゴシゴシと拭き取ると、傷になるリスクがあるので注意してください。
サファイアの買取もブランドレックスで!
今回は、サファイアの価値について紹介しました。
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