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カテゴリー
ブランド名
モデル
ビッグ・パイロット パーペチュアルカレンダー
型番
IW503601
付属品
箱 保証書 取扱説明書
買取店舗
銀座本店
ブランドレックスなら
1,300,000円 ~ 1,450,000円で買取!
※年式、状態で変動いたします。ご了承ください。
IWCのビッグ・パイロット パーペチュアルカレンダー スピット・ファイアをお買取させて頂きました。
買取方法は店頭での買取です。
早速、査定ポイントを見ていきましょう。
査定ポイントは全部で2つです。
1.状態 2.機構
1.状態
まずは状態です。
今回の時計は経年劣化が査定の重要ポイントになります。 理由としては、時計に使われている素材です。 今回、ケースに使われている素材は「ブロンズ」つまり銅を使用しています。 日本で身近に銅が使われているものと言えば、10円玉です。「酸化」という現象が起きます。 これは空気に触れる事によって銅の色が変わる物なのですが、 お手持ちの10円玉も、物によって色合いが違うと思います。
作られてすぐの物は光沢のあるブラウン色をしていますが、年数が経過している物は光沢が無くなりくすんだブラウン色に変わっています。 この現象は時計で使われているブロンズでも起こる現象で、この変色具合で評価が変わります。 使っていくうちに色が変わる為、革製品のように愛着が沸く素材としても人気が高いのですが、 やはり買うのなら綺麗な状態で最初は買いたいと思うのが人の心理の為、 酸化が進んでいるブロンズの時計は評価が下がってしまいます。
酸化した色を直すには研磨をして、変色した部分を削る事で最初の元の色合いに戻す事が可能ですが、 研磨費用が掛かる為、査定ではマイナスになってしまいます。
今回のIWCは使用傷と言われる線傷が少しついているぐらいで綺麗な状態でしたが、 「酸化」が進んでいた為査定としては少しマイナスになりました。
2.機構
次に機構です。 今回のIWCの時計には超複雑機構と呼ばれる「永久カレンダー」が搭載されています。 この機構は腕時計に組み込まれる機構の中での最上位と言われている機構の1つで、ブランドによってはこの機構が搭載されているだけで1000万を超えてしまうぐらい職人が神経を注いで作り出す機構です。 現在では作製技術が向上したことにより、人の手では無く、機械で各パーツを作成できるようになった事もあり以前に比べて低コストで作成する事が出来るようになりました。 低コストになったとは言え、今回のIWCも永久カレンダー搭載モデルとしては破格のコストパフォーマンスをしていますが、 それでも定価で350万円ほど致します。
この永久カレンダーは動き続けていれば2100年まで年、月、曜日、日付の表記を狂わずに表記してくれるというとんでもないカレンダーで、 大の月(31日までの月)や小の月(30日までの月)、4年に1度の閏年の2月29日のズレすらも歯車だけで計算されてズレなく表記できるようプログラムされています。 2100年までと言うのはグレゴリオ暦という暦計算が関係しています。
そんなとんでもないカレンダーではありますがデメリットもあります。 それが「故障しやすい」というデメリットです。
永久カレンダーは2100年までの動きをプログラムされていると先ほど話しましたが、これを可能にしているのが膨大なパーツ数です。 しかもパーツ1つ1つは非常に小さい物が多く、顕微鏡で見ながら組み立てなくてはいけないほどのパーツも存在します。 その為、大きな衝撃を時計に与えたり、使い方を間違えると簡単に故障してしまいます。
特に故障の原因で多いのは、 時計が止まっていた際にカレンダーを合わせると思うのですが、合わせる際に順番を間違えてしまって故障してしまうパターンです。 永久カレンダーには日付の合わせ方に順番があり、なおかつモデルによってやり方が違います。 この順番を間違えてしまうと、絶対にという訳では無いですが故障するリスクが高くなります。 気づかぬ間に時計を壊してしまう可能性もありますので、自信がない方は購入したお店に持っていき合わせてもらうのが良いです。
金額も取り扱いも腕時計上級者用の腕時計という訳です。 今回の時計はきちんと動いており、動作にも問題ありませんでした。
まとめ
今回は上記2を主に確認して査定させて頂きました。
IWCの時計はタフな時計としても有名ですが、機械式時計と言うのは元々繊細な物ですので、今回のように複雑な機構を搭載している時計は特に大事に扱ってください。 故障した際も修理費が高いですし、複雑な物は日本では修理できずに本国送りになる事も多いので時間もかかってしまいます。
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鑑定士からのコメント
IWCのビッグ・パイロット パーペチュアルカレンダー スピット・ファイアをお買取させて頂きました。
買取方法は店頭での買取です。
早速、査定ポイントを見ていきましょう。
査定ポイントは全部で2つです。
1.状態
2.機構
1.状態
まずは状態です。
今回の時計は経年劣化が査定の重要ポイントになります。
理由としては、時計に使われている素材です。
今回、ケースに使われている素材は「ブロンズ」つまり銅を使用しています。
日本で身近に銅が使われているものと言えば、10円玉です。「酸化」という現象が起きます。
これは空気に触れる事によって銅の色が変わる物なのですが、
お手持ちの10円玉も、物によって色合いが違うと思います。
作られてすぐの物は光沢のあるブラウン色をしていますが、年数が経過している物は光沢が無くなりくすんだブラウン色に変わっています。
この現象は時計で使われているブロンズでも起こる現象で、この変色具合で評価が変わります。
使っていくうちに色が変わる為、革製品のように愛着が沸く素材としても人気が高いのですが、
やはり買うのなら綺麗な状態で最初は買いたいと思うのが人の心理の為、
酸化が進んでいるブロンズの時計は評価が下がってしまいます。
酸化した色を直すには研磨をして、変色した部分を削る事で最初の元の色合いに戻す事が可能ですが、
研磨費用が掛かる為、査定ではマイナスになってしまいます。
今回のIWCは使用傷と言われる線傷が少しついているぐらいで綺麗な状態でしたが、
「酸化」が進んでいた為査定としては少しマイナスになりました。
2.機構
次に機構です。
今回のIWCの時計には超複雑機構と呼ばれる「永久カレンダー」が搭載されています。
この機構は腕時計に組み込まれる機構の中での最上位と言われている機構の1つで、ブランドによってはこの機構が搭載されているだけで1000万を超えてしまうぐらい職人が神経を注いで作り出す機構です。
現在では作製技術が向上したことにより、人の手では無く、機械で各パーツを作成できるようになった事もあり以前に比べて低コストで作成する事が出来るようになりました。
低コストになったとは言え、今回のIWCも永久カレンダー搭載モデルとしては破格のコストパフォーマンスをしていますが、
それでも定価で350万円ほど致します。
この永久カレンダーは動き続けていれば2100年まで年、月、曜日、日付の表記を狂わずに表記してくれるというとんでもないカレンダーで、
大の月(31日までの月)や小の月(30日までの月)、4年に1度の閏年の2月29日のズレすらも歯車だけで計算されてズレなく表記できるようプログラムされています。
2100年までと言うのはグレゴリオ暦という暦計算が関係しています。
そんなとんでもないカレンダーではありますがデメリットもあります。
それが「故障しやすい」というデメリットです。
永久カレンダーは2100年までの動きをプログラムされていると先ほど話しましたが、これを可能にしているのが膨大なパーツ数です。
しかもパーツ1つ1つは非常に小さい物が多く、顕微鏡で見ながら組み立てなくてはいけないほどのパーツも存在します。
その為、大きな衝撃を時計に与えたり、使い方を間違えると簡単に故障してしまいます。
特に故障の原因で多いのは、
時計が止まっていた際にカレンダーを合わせると思うのですが、合わせる際に順番を間違えてしまって故障してしまうパターンです。
永久カレンダーには日付の合わせ方に順番があり、なおかつモデルによってやり方が違います。
この順番を間違えてしまうと、絶対にという訳では無いですが故障するリスクが高くなります。
気づかぬ間に時計を壊してしまう可能性もありますので、自信がない方は購入したお店に持っていき合わせてもらうのが良いです。
金額も取り扱いも腕時計上級者用の腕時計という訳です。
今回の時計はきちんと動いており、動作にも問題ありませんでした。
まとめ
今回は上記2を主に確認して査定させて頂きました。
IWCの時計はタフな時計としても有名ですが、機械式時計と言うのは元々繊細な物ですので、今回のように複雑な機構を搭載している時計は特に大事に扱ってください。
故障した際も修理費が高いですし、複雑な物は日本では修理できずに本国送りになる事も多いので時間もかかってしまいます。