ジラール・ペルゴのリセール率は本当に低いのか?市場評価を正しく整理する

ジラール・ペルゴは「歴史あるマニュファクチュールでありながら、リセールが弱いブランド」と語られることが多い一方で、実際の市場を見るとモデルによる評価差が非常に大きいブランドです。特に近年はスポーツラグジュアリー需要の高まりを背景に、ロレアート系の一部モデルに限っては明確に評価が改善しており、過去と現在で相場の性質が変わってきています。本コラムでは、ジラール・ペルゴ全体を一括りにせず、実際に数字として評価されているモデルを中心に、リセール率・価格推移・注意点をランキング形式で整理します。

ジラール・ペルゴ リセール率ランキング(国内実勢ベース)

1位:ロレアート 42mm ステンレス(Ref.81010-11-431-11A)

・型番:81010-11-431-11A
・定価:約2,000,000円前後
・中古販売価格レンジ:約1,600,000円〜1,900,000円前後
・想定リセール率:約80〜95%前後
現行ロレアートの中でも最も流動性が高いのが、42mmステンレス×定番カラーのこちらのモデルです。数年前は定価比60%台で推移していましたが、スポーツラグジュアリー再評価の流れと供給の整理により、中古販売価格が段階的に切り上がっています。状態と付属品が揃っていれば、定価近辺で成立するケースも現実的に見られます。

2位:ロレアート 38mm ステンレス(Ref.81005-11-3154-1CM)

・型番:81005-11-3154-1CM
・定価:約1,900,000円前後
・中古販売価格レンジ:約1,450,000円〜1,700,000円前後
・想定リセール率:約75〜90%前後
38mmは国内外で評価が分かれやすいサイズですが、ロレアートに関しては「上品なサイズ感」を評価する層が一定数存在します。販売価格の上限は42mmより控えめですが、下限が安定しており、相場が崩れにくい点が特徴です。

3位:ロレアート 42mm セラミック(Ref.81010-32-3081-1CX)

・型番:81010-32-3081-1CX
・定価:約2,500,000円前後
・中古販売価格レンジ:約1,700,000円〜2,000,000円前後
・想定リセール率:約65〜80%前後
セラミック素材は好みが分かれるため、評価はステンレスより一段落ちます。ただしロレアートというモデル軸が強いため、同ブランドの他ラインと比べると明らかに安定しています。条件が揃った個体は海外需要に回りやすい点も評価ポイントです。

リセールが伸びにくいモデルの共通点

ジラール・ペルゴ全体で「リセールが弱い」と言われる原因は、ロレアート以外のモデルが価格を支えにくい点にあります。クラシックラインや複雑機構モデルは評価自体は高いものの、購入層が限定的で再販スピードが遅く、結果として買取価格が抑えられやすい傾向があります。また、ゴールドケースや個性の強いダイヤル仕様は、中古市場で価格が大きく割れやすく注意が必要です。

査定額を左右するポイント

・ロレアートかどうか(モデル選別が最重要)・ステンレス素材か・サイズ(38mm / 42mm)・ブレスの状態や過度な研磨の有無・箱、保証書、コマの完備状況・国内正規か並行か、保証書の記載内容
ジラール・ペルゴは条件差がそのまま金額差に直結しやすく、特に保証書の有無は数十万円単位で影響します。

より高く売るための考え方

リセールを意識する場合、ロレアート以外のモデルは「タイミング重視」、ロレアートは「条件重視」で判断するのが現実的です。価格が大きく跳ねるブランドではないため、相場が安定しているうちに状態が良い段階で相談することが結果につながりやすくなります。過度な期待を持たず、成立しやすいレンジを把握した上で比較する姿勢が重要です。

鑑定士コメント

ジラール・ペルゴは「ブランド全体で見るとリセールが弱いが、ロレアートだけは別」という評価が最も実態に近いブランドです。特にステンレスの定番仕様は、数年前と比べても明らかに評価が改善しています。一方で、それ以外のモデルを同じ感覚で判断するとギャップが生じやすいため、必ずモデル単位で相場を切り分ける必要があります。ブランドとしての格は非常に高く、だからこそ“選び方”が結果を分けます。

なお、実際の買取価格がどの水準で成立しているのかを知りたい方は、直近でお取扱いした買取事例も参考になります。査定時に重視されたポイントが分かりやすい内容です。→買取速報はこちら

まとめ

ジラール・ペルゴのリセール率は一律ではなく、ロレアートを中心に評価が集中する構造です。ステンレス×定番サイズのロレアートは、国内市場でも十分に資産性を意識できる水準にあり、条件が整えば定価近辺での成立も現実的です。一方でその他のモデルは価格形成の性質が異なるため、売却時は慎重な判断が求められます。迷われている場合は、現状の立ち位置を把握するだけでも判断材料になります。

ブランドレックス
鑑定士 千藤