パネライを売却する際、「昔は高かったが今はどうなのか」「ブームが終わったと聞いて不安」という声を多く耳にします。確かにパネライは一時期、圧倒的な人気を誇り相場が急上昇したブランドですが、その後調整を経て、現在は“落ち着いた評価軸”で取引される段階に入っています。ただし、評価が下がった=価値がない、というわけではありません。現在の中古市場では、モデル・サイズ・年代によって成立価格がはっきり分かれ、条件次第では安定した評価が付くブランドです。当店では、過去のイメージではなく、今どの水準で成立しているのかを基準に、誠実な買取をご提案しています。

なぜパネライはブーム後も一定の需要を維持しているのか

パネライの中古評価がゼロにならなかった理由は、ブランドの個性が非常に明確だからです。大型ケース、視認性の高い文字盤、独特のリューズガードといったデザインは、好みが分かれる一方で、強いファン層を形成しています。また、ルミノールやラジオミールといった定番ケースは長年ラインナップされており、「パネライらしさ」が揺らぎにくい点も需要を支えています。ブームが去った現在は、投機的な動きが減り、実需中心の市場に戻ったことで、相場が安定しやすくなっています。

数字で見るパネライの価格推移(1年・5年)

具体的な数字で整理すると、現在のパネライの立ち位置が見えてきます。例えばルミノール マリーナ PAM01312(44mm)の場合、5年前の中古販売価格は約650,000円前後が一つの目安でしたが、現在では約500,000円前後で成立するケースが多く見られます。金額にすると約-150,000円、率にして約-23%の調整です。ただし、直近1年で見ると、約480,000円前後だった水準が現在約500,000円前後となり、約+20,000円、約+4%程度の持ち直しが見られます。

もう一つ代表例として、ラジオミール 1940 PAM00512を見ると、5年前の中古相場が約600,000円前後だったものが、現在では約460,000円前後で取引されるケースがあります。こちらは約-140,000円、率にして約-23%前後の調整です。ただし直近1年では、約450,000円だった水準が約460,000円前後となり、約+2〜3%程度で安定しています。これらの数字から分かるのは、パネライはピーク後に一度調整を終え、現在は“底を固めて推移している”ブランドだという点です。

パネライ買取価格を左右する現実的な評価ポイント

パネライの買取では、同じシリーズでも条件による差がはっきり出ます。実務で特に重視されるのは、・ケースサイズ(42mm/44mm/47mm)・モデル世代(ETA時代か自社ムーブメントか)・リファレンス番号・付属品の有無(保証書、箱、替えベルト)・外装状態(ケースの打痕、ポリッシュ歴)といった点です。特に保証書の有無と年代は評価に直結しやすく、条件が整っている個体は、相場が落ち着いた今でも成立レンジの上側で評価されやすくなります。

パネライを売るタイミングの考え方|ブームの記憶に引きずられない

パネライの売却でよくあるのは、「昔はもっと高かったから売りたくない」と判断が止まってしまうケースです。しかし、実務では過去のピーク価格は基準になりません。現在どの価格帯で成立が続いているか、流動性があるかを見ることが重要です。現在のパネライは、相場が安定している分、条件が良い個体であればスムーズに売却しやすい局面にあります。付属品が揃い、状態が良好なうちに動く方が、結果として納得感のある取引につながりやすくなります。

鑑定士としての見解

パネライ買取で大切なのは、「ブームが終わった」というイメージだけで判断しないことです。確かにピークは過ぎましたが、現在は評価が整理され、適正な成立レンジが見えている状態です。モデルと条件を正しく整理すれば、今でも十分に安定した結果が期待できます。当店では、過去の相場ではなく、現在の市場で成立している価格を基準に、誠実な査定を行っています。

なお、実際の買取価格がどの水準で成立しているのかを知りたい方は、直近でお取扱いした買取事例も参考になります。モデルごとの評価のされ方や、査定時に重視されたポイントが分かりやすい内容です。

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鑑定士 千藤