パテックフィリップを売却する際、多くの方が「世界最高峰の時計だから必ず高い」「今は相場が落ち着いていると聞いたが実際どうなのか」といった不安や期待を同時に抱かれます。パテックフィリップは確かに時計市場の中でも特別な立ち位置にあり、長期的な資産価値という点では他ブランドと一線を画しています。ただし、その一方でモデル・リファレンス・素材・文字盤・付属品の違いによる評価差が非常に大きく、売却の判断を誤ると満足度に差が出やすいブランドでもあります。当店では、現在の相場だけでなく、過去との比較や成立している価格帯を整理したうえで、慎重かつ誠実な買取をご提案しています。

なぜパテックフィリップは資産価値が高いと言われるのか

パテックフィリップの資産価値が高い理由は、単に高級だからではありません。生産数が極めて限定されていること、長期にわたってモデルの評価軸が大きく変わらないこと、そして世界中にコレクター市場が確立していることが大きな要因です。特にスポーツモデルや定番リファレンスは、景気や為替の影響を受けつつも、長期で見ると成立価格のレンジが切り上がってきた歴史があります。一方で、すべてのモデルが同じように評価されるわけではなく、近年は評価の二極化も進んでいます。

数字で見るパテックフィリップの価格推移(1年・5年)

具体的な数字で整理すると、パテックフィリップの特徴がより明確になります。例えばノーチラス 5711/1Aは、5年前の中古販売価格が約8,000,000円前後だった時期がありましたが、その後ピークを経て現在では約13,000,000円前後で成立するケースが見られます。5年スパンで見ると約+5,000,000円、率にして約+62%の上昇です。ただし直近1年では、1年前に約14,000,000円前後だった水準から現在約13,000,000円前後へと、約-7%程度の調整が入っています。この動きから分かるのは、短期的な上下はあっても、成立レンジ自体は依然として高水準にあるという点です。

よりドレス寄りのモデルとして、カラトラバ 5119Gを例にすると、5年前の中古相場が約2,000,000円前後だったものが、現在では約2,700,000円前後で取引されるケースがあります。約+700,000円、率にして約+35%の上昇です。直近1年では、約2,600,000円だった水準が約2,700,000円となり、約+100,000円、約+4%前後の推移になります。派手な値動きはありませんが、時間をかけて成立レンジが切り上がっていることが分かります。

パテックフィリップ買取価格を左右する現実的な評価ポイント

パテックフィリップの買取では、同じモデル名であっても査定額に大きな差が出ます。実務で特に重要になるのは、・リファレンス番号と製造年代・素材(ステンレス、YG、WG、PG、PT)・文字盤仕様(オリジナル性、色、レイアウト)・付属品の有無(アーカイブ、保証書、箱)・外装状態(研磨歴、ケースエッジ、ブレス状態)といった点です。特に付属品の有無は評価に直結しやすく、条件が揃っている個体は成立レンジの上側で評価されやすくなります。相場が高水準な時ほど、こうした条件差は顕著になります。

パテックフィリップを売るタイミングの考え方|短期の波に振り回されない

パテックフィリップの売却タイミングを考える際、短期的な価格変動に一喜一憂するのは得策ではありません。特にスポーツモデルは相場の波が注目されやすいですが、実務では「どの水準で成立が続いているか」を冷静に見ることが重要です。直近で調整が入っている局面でも、成立レンジが崩れていなければ、条件次第で十分に高水準の評価が期待できます。逆に、条件が弱い個体の場合は、相場が大きく動く前に整理する判断が、結果的に納得感につながることもあります。

鑑定士としての見解

パテックフィリップ買取で大切なのは、「一番高い時」を狙うことではなく、自分の個体がどの成立レンジに位置するのかを正しく把握することです。短期的な価格の上下よりも、長期で積み上がってきた価値と、現在の市場での評価を整理したうえで判断できれば、後悔の少ない売却につながります。当店では、相場の背景と個体条件を丁寧に確認し、成立価格ベースで誠実な査定を行っています。

なお、実際の買取価格がどの水準で成立しているのかを知りたい方は、直近でお取扱いした買取事例も参考になります。モデルごとの評価のされ方や、査定時に重視されたポイントが分かりやすい内容です。

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鑑定士 千藤