コンスタンスは、エルメスの中でもバーキン・ケリーと並び、資産価値が最も強く出やすいモデルです。理由は、需要の強さに対して供給が少なく、さらに「ミニコンスタンス(18)」のように人気サイズへ需要が集中しやすいからです。ただしコンスタンスは、サイズ(18/24)、素材(エプソン等)、金具(Hバックル)の状態、そして傷の出方で評価が大きく変わります。本記事では問い合わせが集中する「コンスタンス18(エプソン中心)」を軸に、定価推移(円×%)と、中古市場で成立しやすい帯の考え方を整理します。

コンスタンスが資産価値モデルである理由

 コンスタンスの価値を決める最大要因は、供給に対して需要が強すぎる点です。特にコンスタンス18は、サイズ感が現代の需要に合い、ショルダーとして使いやすく、買い手が途切れにくい。さらに、エルメスの定価改定が入るたびに基準線が上がり、中古相場もそれに連動して底が引き上げられます。結果として、条件が揃う個体は“定価を基準にした高い帯”で成立しやすいモデルになっています。

対象モデルを固定する(コンスタンス18)

 本記事は、最も需要が集中するコンスタンス18(いわゆるミニコンスタンス)に固定します。素材はエプソンを中心に想定します。サイズや素材が変わると定価も相場も変わるため、まず固定して数字を見ます。

現在定価の基準線(目安)

 コンスタンス18(エプソン系)の現在定価は、1,400,000円前後〜1,600,000円前後が基準線になりやすいゾーンです。ここ数年の改定で前提価格帯が上がっており、数年前の感覚で「100万円前後」と捉えるとズレが生じやすいモデルです。

定価推移(過去→現在の上昇幅を円×%で整理)

 コンスタンス18は、過去に定価が約1,000,000円前後だった時期があり、現在は約1,500,000円前後へと移行しています。差額は約+500,000円で、上昇率は約50%前後です。定価がこれだけ上がると、相場の基準線も上がり、条件が揃う個体ほど中古相場も高い帯で成立しやすくなります。

中古相場の現実(コンスタンスは「状態差」が大きい)

 コンスタンスは、定価に近い帯、場合によっては定価を上回る帯で成立することがある一方で、状態が悪いと一気に帯が下がるモデルでもあります。その理由は、Hバックル(金具)に傷が入りやすく、見た目の印象が価格に直結するためです。さらに、フラップ周辺の押し跡、角スレ、内側の擦れなども評価差になります。コンスタンスは「モデル名の強さ」よりも「個体の綺麗さ」で決まる割合が大きいモデルです。

査定額を左右するポイント

・サイズ(18は特に需要が厚い)・素材(エプソンは型崩れしにくく評価が安定しやすい)・色(ブラック/ゴールド/エトゥープ等は安定)・金具の状態(Hバックルの傷、メッキ剥がれ)・状態(角スレ、フラップの押し跡、内側の汚れ)・付属品(箱、保存袋など)

より高く売るための考え方

 コンスタンスで後悔が少ないのは、「綺麗なうちに判断する」ことです。金具傷は一度入ると戻らず、評価の帯が変わりやすい。定価が約50%前後上がっている現在は、相場の基準線が上がっているため、状態が良い個体ほど“今の帯”で高く評価されやすいです。使っていない、使う頻度が落ちた、好みが変わったという場合は、状態が崩れる前に整理する方が結果的に納得感が出やすいモデルです。

今回の鑑定士コメント

 コンスタンス18は、バーキン・ケリーに並ぶ資産価値モデルですが、評価は「金具と外装の綺麗さ」で大きく変わります。定価は過去約1,000,000円前後→現在約1,500,000円前後で約50%前後上昇しており、前提価格帯が変わっています。だからこそ、状態が良い個体は評価が安定しやすい一方で、傷が増えるほど帯が落ちやすい。売却判断は、現在定価を基準線にしつつ、状態で帯を決めるのが最も確実です。

なお、実際の買取価格がどの水準で成立しているのかを知りたい方は、直近でお取扱いした買取事例も参考になります。モデルごとの評価のされ方や、査定時に重視されたポイントが分かりやすい内容です。

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まとめ

 コンスタンスは、供給が少なく需要が強いため、エルメスの中でも資産価値が最も強く出やすいモデルです。コンスタンス18は定価が数年で約50%前後上がっており、相場の基準線が確実に上がっています。売るか持つかは、サイズ・素材・色を固定し、特に金具と外装の状態で帯を決め、現在定価を基準線に判断するのが最も後悔が少ないです。ブランドレックス 鑑定士 千藤