ロレックス エクスプローラーは、派手さはないものの「実用性」と「下がりにくさ」で評価され続けてきたモデルです。コロナ期以降、スポーツロレックス全体の底上げとともにエクスプローラーも水準が切り上がり、いまは“実用時計”から“資産も意識できる実用時計”へと見られ方が変わっています。本記事では主要型番を整理し、数年前と比べてどれくらい上がっているか(あるいは高いまま安定しているか)を数字で並べ、今売るべきか・持つべきかの判断材料を総合ページとしてまとめます。

エクスプローラー相場の全体像

 エクスプローラーは、デイトナやGMTのような急騰型ではなく、底値を切り上げて「高い帯に定着」してきたタイプです。数年前(2019年頃)は、主力世代が60万〜75万円前後で成立することが多かった一方、現在は同条件で95万〜125万円前後が中心帯になりやすく、金額で約30万〜50万円、率にして約40〜70%程度上の帯に移行しています。

現行36mm(124270)の評価

 124270は、発売後の需要が安定しており、現在の成立水準(目安)は110万〜130万円前後が中心帯になりやすい印象です。数年前(発売当初〜供給が詰まった初期)の成立水準が90万〜105万円前後だったことを考えると、現在は約15万〜30万円(約15〜30%)程度上の帯で成立している整理になります。現行の中では「大きくは跳ねないが、下がりにくい」タイプです。

現行40mm(224270)の評価

 224270は新サイズとして注目度が高く、成立水準(目安)は135万〜160万円前後が中心帯になりやすい印象です。発売直後の成立水準が125万〜140万円前後だったことを踏まえると、現在は約10万〜20万円(約7〜15%)程度上の帯に移行している整理になります。サイズの好みで選ばれやすい世代のため、状態と付属品が揃うほど安定して成立しやすいモデルです。

旧世代39mm(214270)の評価

 214270は流通量が多く比較されやすい世代ですが、いまも需要が厚い中心型番です。数年前(2019年頃)の成立水準が約65万〜80万円前後だったのに対し、現在は約100万〜120万円前後が中心帯になりやすく、約30万〜45万円(約40〜60%)程度上の帯に移行しています。現行との差が縮まっているのは「サイズが合う人にとっては完成形」と見られているためで、資産性というより“安定して売れる強さ”がある世代です。

5桁世代(14270・114270)の評価

 5桁世代は、以前は「安く買えるロレックス」の代表格でしたが、現在はしっかり水準が上がっています。14270は数年前(2019年頃)に55万〜65万円前後だったものが、現在は85万〜105万円前後が中心帯になりやすく、約30万〜40万円(約45〜65%)程度の上昇です。114270も数年前に60万〜70万円前後だったものが、現在は90万〜115万円前後になりやすく、約30万〜45万円(約45〜65%)程度上の帯に移行しています。5桁は個体条件で幅が出ますが、“崩れにくさ”が最大の強みです。

査定額を左右するポイント

 エクスプローラーはシンプルな分、状態差が価格差になります。・保証書と付属品(箱、コマ)の完備・ケース/ラグの輪郭(研磨で痩せると印象が落ちやすい)・ブレス伸び、バックルの擦れ・文字盤と針のコンディション。エクスプローラーは「小さな差が目立つモデル」なので、同型番でも条件が良い個体は評価が安定しやすい傾向があります。

より高く売るための考え方

 エクスプローラーは相場の急変で勝負するモデルではないため、“条件で取りこぼさない”ことが最重要です。付属品を揃える、無理な研磨を避ける、同条件で比較する。これだけで成立価格のブレを抑えられます。使わずに保管している、買い替え目的が明確、という場合は、いまの高い帯で整理する判断も十分に合理的です。

鑑定士コメント

 エクスプローラーは「爆上がり」ではなく「底値の切り上げ」で強くなったモデルです。現行・旧世代・5桁いずれも、数年前よりおおむね約30万〜50万円、率にして約40〜70%程度上の帯に移行しています。資産として大きなリターンを狙うより、価値を保ちながら使えるロレックスを求める方にとって、非常にバランスの良いシリーズです。

なお、実際の買取価格がどの水準で成立しているのかを知りたい方は、直近でお取扱いした買取事例も参考になります。査定時に重視されたポイントが分かりやすい内容です。→買取速報はこちら

まとめ

 ロレックス エクスプローラーは、主要型番を俯瞰すると数年前より明確に上の帯で成立するようになっています。現行124270は約110万〜130万円、224270は約135万〜160万円、214270も約100万〜120万円が中心帯になりやすく、5桁も90万〜115万円帯が見えるモデルが増えています。急騰型ではありませんが、崩れにくく、安定して成立するのが最大の強みです。売るか持つかを判断する際は、最高値の期待ではなく、いま成立している現実帯と個体条件を基準に考えることが重要です。ブランドレックス 鑑定士 千藤