ルミノールマリーナの特徴は9時位置についたスモールセコンドと言われる秒針と3時位置のカレンダーとガラスに搭載したカレンダーを見やすくする拡大鏡が特徴で、特にスモールセコンドに重点を置いたモデルです。
マリーナと付いていますが、これは元々特殊潜水部隊が装備する精密機器の設計や製造をパネライとイタリア海軍との協力関係から来ていて、潜水するにあたり時計という存在はとても重要な物でした。
先ほどスモールセコンドに重点を置いていると言いましたが、これは潜水部隊の作業の中で時分だけでなく秒という物が作戦成功するかしないかの鍵を握っていたからです。
その為、このマリーナは秒針をあえてセンターに置かず、秒数を独立して見れるようにするためにスモールセコンドを他にかぶらないように設置し、暗い所でもきちんと見れるように夜光を秒針に施しました。
鑑定士からのコメント
パネライのルミノールマリーナを買取させて頂きました。
買取方法は店頭での買取です。
早速、査定ポイントを一緒に見ていきましょう!
査定ポイントは全部で3つです。
1.状態
2.付属品
3.年式
パネライはデカ時計ブームの火付け役になったブランドとしても有名で、
基本40mm以上のモデルがほとんどの高級時計ブランドです。
そんなパネライの中でも、ルミノールはパネライでもっともシンプルなベースとなるコレクションで人気の高いコレクションでもあります。
1.状態
まずは状態です。
状態では傷などを確認しますが、査定するブランドによってはそのブランドの特徴部分を確認する事もあります。
パネライの特徴は、リューズカバーです。
パネライの竜頭は、竜頭カバーといわれるパーツに守られています。
カバーにあるレバーを下げる事で、ロックが解除され竜頭操作が可能になるのですが、
このレバーが壊れていることがたまにあります。
小さなネジで固定されているこのレバーは、壊れやすいパーツでもあり、ロックがゆるくなっているなどの症状がみられることがあります。
次に傷の確認です。
今回のモデルはステンレス素材の物で、
使用傷といわれる薄い線状の傷は、ポリッシュという研磨作業で落とすことが出来き、
今回はこの傷がついていました。
凹みの傷がある場合は完全に直すことは難しいので基本的には目立たなくさせるという作業になります。その為査定ポイントとしてはどうしてもマイナスになってしまいます。
2.付属品
次に付属品です。
パネライの付属品基本セットは、箱・保証書・取扱説明書のほかに、型番が記載されているシールが付いてきます。
これは一見捨ててしまいたくなるものなのですが、保管しておいてください。
パネライは他のブランドより付属品が多く、ベルト交換するための工具が付いているモデルもあります。
時計の値段は付属品を含めての値段ですので、買取の際も付属品の有無で査定評価が変わります。
今回の買取させて頂いた物には付属品がすべて揃っていました。
3.年式
3つ目は年式です。
パネライは、1998年以降に製造されたモデルであれば、裏蓋に記載してあるシリアルを確認する事で製造年式を把握することが出来ます。
今回の時計は、Hから始まるシリアルでしたので2005年に生産された時計です。
時計は、車と同じで年式によって同じモデルでも査定額が変わり、
より新しい製造年数のモデルが高い評価を受けます。
まとめ
今回は上記3点を確認して査定させて頂きました。
年式以外では、マイナスすることもほとんど無く買取させて頂きましたので、
相場の上の金額での買取となりました。