フランス語で青い風船という意味を持つバロンブルーですが、その名の通り新円型のラウンド型のケースに曲線のガラスとケースバックを使う事でまるで風船のような形になっており、リューズカバーがケースと一体になっています。そんなバロンブルーは2007年に発売された当初から、そのエッジが無い今までにないデザインから多くのエンドユーザーの心をつかみ、一躍メインコレクションとして認められました。
女性の印象が強いカルティエですが、男性モデルも充実していてバロンブルーも自動巻きのモデルにはなりますが男性モデルがあります。
大きなラウンド型の時計はカジュアルにもフォーマルにも使うことが出来るので男性モデルも人気があります。
鑑定士からのコメント
カルティエのバロンブルーMMを買取いたしました。
買取方法は宅配買取です。
早速、査定ポイントを一緒に見ていきましょう。
査定ポイントは2つです。
1.状態
2.付属品
1.状態
まずは状態です。
カルティエの時計は、文字盤などに経年劣化が出やすく、気づかないうちにシミや錆びが出ていることが多いです。
その為、カルティエを査定する際は傷より先に経年劣化を先に確認します。
今回のバロンブルーは、
文字盤にギョウシェ加工と言われる凹凸があり、これが光の反射を生むことで、光が当たる角度によって表情が違うように見えるものになっています。
そして、カルティエの特徴でもある青針と言われる時分針がありますが、この青針はペイントなどをされているわけでは無く、ステンレスを焼くことで出している色で、
ステンレスですので錆びが付くことがあります。
今回の時計に錆びはありませんでしたが、ここに錆が付くと針交換になりますので、査定としてはマイナスになってしまいます。
次に文字盤ですが、白い文字盤は染みが目立ちやすい色になります。
竜頭の隙間などから水分が内部に入る事によって染みが出来てしまうのですが、
定期的にオーバーホールやメンテナンスに出すことで防ぐことが出来ます。
特に、カルティエの文字盤は白い物が多いので気を付けて頂きたいです。
バロンブルーならではの査定ポイントですが、ガラスの傷とケースの傷にも注目して見ています。
バロンブルーのバロンは風船を意味しているのですが、その名の通り風船のような曲線を帯びたケースとガラスデザインをしています。
通常の時計はガラスを守るようにベゼルというパーツが有るのですが、
バロンブルーは特徴である曲線を描くためにベゼルという概念が無いと言って良い時計で、ガラスに傷が付きやすいです。
サファイアクリスタルガラスという人工サファイアの粉末が混ざったガラスを使用しているので簡単には傷はつきませんが、
デザインの関係で他の時計に比べると傷が付きやすいです。
その為、バロンブルーは所有者が気づかないうちに細かいガラス傷が付いていることが多いです。
次にケースの傷ですが、鏡面仕上げをしているバロンブルーのケースは少しの傷でも目立ってしまいます。
薄い細かい傷であれば研磨で消せますが、深い傷は完全に消す事はできません。
今回の買取した時計には使用傷は無く、ガラスも綺麗な状態でした。
2.付属品
次は付属品です。
カルティエの付属品は箱・保証書・取扱説明書が基本セットです。
保証書は2種類存在していて、本のタイプとカードのタイプになります。
カードタイプが新しい物になりますので、同じモデルでもカードタイプの保証書が付属している物の方が高い評価になります。
今回買取した物は付属品がありませんでした。
まとめ
今回は、上記2点を中心に確認して査定させて頂きました。
ケースの傷、付属品が無かったことがマイナス査定になっています。