ルビーは価値がある宝石か?評価ポイントと鑑定基準を解説
宝石の中でも、特に価値が高いものとしてダイヤモンドとともに挙げられる事が多いですよね。
ルビーをテーマとした曲も多くあって、身近な存在となっています。
女性をより際立たせる存在であるルビーですが、実際にはどれだけ価値がある宝石なのでしょうか?
ここでは、ルビーの価値を決定する項目を含めて、ルビーについて詳しく解説します。
わたしくブランドレックス鑑定士の千藤と申します。
ルビーや宝石の鑑定歴は銀座でもかなり実績があります。
参考になる記事を書きましたので是非ご覧になってください。
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ルビーとはどんな宝石?
まずはじめに、ルビーとはどんな宝石であるのかについて紹介します。
ルビーは、正確にはコランダムの変種であって硬度としてはダイヤモンドに次ぐ硬さがあります。
ルビーの古代歴史は青銅器時代に遡ることができ、古代ギリシアではアンスラックス、ローマではカルブンクルスと呼ばれていました。
他にも、インドにおいても古くからルビーがあったとされており、ヒンドゥー教の聖典リグ・ヴェーダにもルビーの名前が登場しています。
ただ、ルビーという名前が使用され始めたのは中世からとなっています。
しかしマルボドゥスの宝石誌においては、ダイヤモンドやエメラルド、サファイアなどに比べて記述が少なく、謎の多い宝石でもあります。
アラビアやペルシアにおいては、ルビーに病気を治す力があると信じられていた歴史があります。
インドでは、ルビー粉が秘薬として用いられたこともあって、神聖なものとして認識されています。
ルビーとサファイアが同じ成分であることが発覚したのは1783年で、ロメ・ド・リールというフランス人が発見しました。
1902年には、フランスのオーギュスト・ヴェルヌイユによって、商業用の宝石としては初めて人工合成法が開発されています。
このように、非常に価値が高いルビーは人工的であったとしてもニーズが高いものとなっています。
ただ、これは宝石用というよりは固体レーザー素子として活用されていました。
古い腕時計を見ると、内部にルビーが使われているものもあります。
ルビーの価値を決める要素は?
ルビーの価値を評価する項目として、主に次のようなものが用いられることが多いです。
・カラー
・透明度
・重量
・傷
それぞれの項目について、次のような内容で評価されます。
カラー
ルビーは、単純にきれいなカラーリングをしているものが高い価値を得ることができます。
最も高い価値があるカラーリングとしては、赤があります。
ピジョンブラッドと呼ばれる、まるで鳩の血を思わせるようなカラーリングのルビーは、最上級の評価を得ています。
他にも、オレンジレッドやパープリッシュレッドなどのバリエーションがあり、それぞれに高い人気があります。
明確な評価基準はないのですが、概ね色の濃淡で5段階評価されることが多く、その段階によって価値が決定するスタイルとなっています。
ピジョンブラッドに次ぐ評価を受けているのがビーフブラッドです。
※画像のルビーはピジョンブラッドですルビーの中でも最も評価が高いです※
その名の通り、牛の血を思わせるカラーリングが印象的ですが、基本的に色が薄くなっていくと次第に評価は下がっていきます。
ただ、ダイヤモンドほど明確な基準があるわけではないので、買取専門店などによって評価が分かれるポイントであります。
通常、ルビーの美しいカラーリングを際立たせるために、加熱処理されるのが一般的です。
その数は、全ルビーの95%以上もあるとされており、ほぼ市場に出回っているルビーの多くが加熱処理されているということになります。
ただ、一部で加熱処理しなくても美しいカラーリングを維持している天然ものがあり、その場合はとても高い価値があると評価されます。
加熱以外では、含浸処理されたルビーも存在していて、主に鉛ガラスを浸透させて耐久性や透明度をアップさせます。
こちらも、比較的一般的に行われる処理でありさほど価格差が生じにくいものですが、但し処理したものは傷が付きやすいという弱点もあるので、傷が発生すると価値が下がってしまいます。
透明度
ルビー自体に、内包物が多く含まれている傾向にあります。
よって、多少の内包物があったとしても、さほど価値が下がるという事はありません。
ただ、明らかに異物に見えるような内包物はマイナスポイントとなります。
内包物の量とともに入り方という点に注目が集まっていて、特にスタールビーと呼ばれる光の反射によってルビー内部に星が浮かび上がるものはとても価値が高いルビーとして認識されています。
ルチルと呼ばれている針状の内包物が偶然的に集まってスタールビーができるのですが、自然の神秘を感じることができますよ。
重量
他の宝石同様に、ルビーにおいても基本的に重量でその価値が決定します。
ただ、クオリティの高いルビーの場合は大きくても2カラットサイズのものしか存在していませんん。
また、そもそもルビー自体が大きなものが採掘されにくく、せいぜい3カラットが限界です。
もし、3カラットを超える巨大なルビーがある場合は、希少価値が高く高値で買取してもらえる可能性が高まります。
傷
ルビーにおいて、傷の有無は大きなポイントとなります。
そもそもが硬い鉱物ですので、傷自体がつきにくいということもあって、傷があること自体がマイナスということになります。
傷については、宝石をカットした際についた傷と、宝石を使用した際についてしまう傷に分類されますが、いずれのケースにおいても価値が下がってしまいます。
ルビーの査定額をアップするためのポイントは?
ルビーの価値を決める要素を説明しましたが、それ以外でより高い査定額を得るために重要なポイントについて紹介します。
産地も重要
ルビーで最も価値が高いカラーとして、ピジョンブラッドがあると説明しました。
実は、ピジョンブラッドのルビーが採掘されるのは、ミャンマー産が殆どです。
よって、ミャンマー産というだけで査定額が高まる傾向にあります。
但し、ミャンマー国内の政情が安定せず、採掘も一定に行われることが少ないので二次流通品も多く出回っています。
よって、ミャンマー産であることを証明できる書面があるかどうかで、価値が変化します。
他では、タイやアフリカ、ベトナム、スリランカでもルビーは採掘されます。
タイはビーフブラッドが採掘されるのでそこそこ評価が高いですが、その他の国はさほど評価額が高まることはありません。
付属品があると良い!
産地によって価値が変化するということで、証明書が重要になると説明しました。
また、そもそもルビーであるかどうかを証明する証明書があるかどうかも、査定額を挙げるために重要です。
他では、加熱していないルビーである証明となる非加熱証明書などが付属している場合もあります。
購入時に付属していたものは、基本全て付けて査定することをおすすめします。
最低限のメンテナンスを行う!
ルビーに限ったことではありませんが、査定を受ける前に最低限の汚れは落としておきましょう。
ルビーは比較的頑丈なので、柔らかな毛先の歯ブラシで軽くブラッシングすると、頑固な汚れも落とせる可能性があります。
但し、あくまでも優しく行って余計な傷を付けないようにするのが重要です。
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今回は、ルビーについて詳しく解説しました。
鮮やかなレッドのカラーリングは、情熱を感じることができますよね。
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