オメガの腕時計は、高級感があって誰もが憧れる存在です。

ただ、高級なだけに誰でも手に入れることができるわけではありません。

よって、安価に購入できると見せかけて実は偽物であった!というケースもあるのです。

偽物を掴まされないためには、自分自身である程度見分けるということも重要です。

では、オメガの腕時計で偽物を見極めるためには、どのような点に着目すればよいのでしょうか?

ここでは、オメガの偽物事情や真贋の見極め方について解説します。

ブランドレックス 鑑定士千藤

わたくしブランドレックス鑑定士千藤と申します。

オメガの鑑定歴は20年以上となります。

オメガの時計をお持ちの方であればためになる記事になりますので是非参考にしてみてください。

 

偽物にはグレードがあります

偽物と一概に言っても、精巧で見分けがつきにくいものから一目で判別できるレベルのものまで多数存在しています。

もちろんオメガが公式的に認めたものではないのですが、偽物に大まかなランクが付与されています。

ここでは、オメガの偽物ランクについて解説します。

 

プロでも鑑定困難なN品

偽物の中で最も精巧に作られていて、見分けがつきにくいものとしてN品があります。

N品の定義としては、使用している材質や部品などは基本本物と同じものを使用している時計となっています。

特に、外見にかかわるベルトや本体部、ガラスなども基本同じですので、一見すると本物同様なのです。

また、他の部位についても加工技術が向上していることもあって、より見分けがつきにくくなっているのです。

ただ、内部の部品については、あくまでも似たレベルのものとなっているのでオメガらしい精密さはありません。

鑑定歴の少ない鑑定士の場合は見分けがつかないような品物も存在するほどです。

見た目だけではわからないSS品

SS品は、名前だけ聞くと最もクオリティが高そうに見えるのですが、実際にはN品には若干劣るレベルの偽物です。

使用している材料関係は、本物とは若干違うものの、より近いものを使用しているケースが多いです。

また、技術力が問われる刻印部分などは本物と違いが明確になっていて、比較的見極めやすいものとなっています。

ただ、偽物を作り出すレベルもアップしており、今見分けられるからと言ってそれが未来永劫ずっと問題ないとは言い切れません。

 

鑑定士が見ればすぐわかる偽物A品

SS品よりまた一段とレベルが低下した偽物は、S品に位置付けられています。

使用している金属素材が明らかに安価なものを使用しており、すぐにキズが付いてしまったり、錆が発生してしまうことがあります。

よって、数か月使用しているだけでも本物との違いが浮き彫りになってきます。

更にレベルが低下している偽物がA品であり、そもそも時計としての出来栄え自体が見劣るものとなっています。

持っていること自体が恥ずかしいと感じてしまうレベルの粗悪品で、一目で偽物と見極めることができるレベルのものも多数存在しています。

使用している材料が安価ということもあって、偽物自体が安い価格で販売されており、S品とA品は非常に多くのものが市場に流通しているのが実情です。

偽物を見分ける方法を教えます

偽物のランクが理解できたところで、実際にオメガの偽物を見極めるポイントについて紹介します。

 

刻印部分をよく見る

オメガの時計は、素材自体が高価なものを使用しているのですが、それと同時に素材を美しく加工する技術に長けたブランドです。

偽物のN品などの場合は、基本本物と同じ素材を使用していることもあって、それだけでは見極めは困難です。

ただ、加工技術に関してはそう簡単に盗むことができる技術ではありません。

特に見極めやすい加工技術として、刻印が挙げられます。

オメガの刻印は、特殊モデルを除いて機械加工で刻まれています。

よって、同じモデルであれば基本的に大きさは一定となっているのですが、偽物の場合は手で刻印しているケースが大半で大きさもまちまちです。

また、刻印位置についても正規品に対して若干異なる場所というケースもあるのです。

刻印で特に本物と偽物の違いが明確になるのがΩのロゴです。

Ωという文字自体が、曲線が多くて偽物の場合は若干ゆがんだ形になっていたり、大きさも異なっているのです。

粗悪品の場合は、刻印では再現できずにシールで代用していることもありますが、明らかな偽物です。

また、刻印だけでなく周囲の金属部分の磨き方にも注目で、研磨がしっかりされていてなめらかであるか、そして傷などがないかも合わせてみると、より正確に判別することも可能です。

 

デザインの違いがある

刻印ほどではないにせよ、オメガの偽物には本物と微妙にデザインが違う場合があります。

最も多いのが、本物ではベゼルに刻印されている数字の間に点が刻印されているのに対し、偽物は無いものが多いという点です。

但し、これはモデルによっては点がないものもあるので断定できる条件ではない点に注意が必要です。

他には、ラグ部分のつなぎ目が短いなどのケースもあります。

ただ、これは本物と比較した柄で初めて気づくという場合もあるので、ある程度の知識が必要な見極め方法です。

 

重さでもわかります!

オメガの時計は、基本的に重厚感があって手に付けていると重みを感じるものが多いです。

正確なグラム数はモデルによって異なるのですが、明らかに軽量な時計があった場合、偽物である可能性が高まります。

これは、安価に製造するために金属素材自体も安く軽量なものを使用しているために、重量の違いが明確になるのです。

ただ逆に、安い素材だからこそ必要以上に重い金属を使用しているというケースもあるので、注意が必要です。

 

保証書を確認する

オメガの正規品には、必ず保証書が付属しています。

正確には国際保証書という名称のもので、故障した際に修理対応してもらうために重要な書類です。

そもそも、偽物の場合は保証書自体が付いていないことが多いですし、リアルナンバーが記載されていないなどの場合は偽物である可能性が高まります。

中には、本物を忠実に再現した保証書も存在しているので、しっかりと内容をチェックすることが重要です。

 

モデル別の個体差に注目

 

有名モデルになればなるほど、偽者が多く出回ります。

偽者であるかどうかは、まずありえない組み合わせであるかをチェックすると良いでしょう。

例えば、3572.50というモデルは、ゴールドカラーのムーブをかつて使用していたのですが、材質変更になってロジウムメッキのシルバーに仕様変更となっています。

それに対して、新品としてゴールドカラーのムーブを使用しているのであれば、間違いなく偽者ということになります。

同じモデルであっても、時代背景によって材質や仕様をマイナーチェンジするケースがあるので、発売年に対して当時その仕様が採用されていたかをチェックして偽者かどうかを判別するのが有効的です。

 

偽物は買取不可!

ブランドレックスにおいても、オメガの偽物は一切取り扱いません。

偽物を買取依頼してもらうこと自体は違法ではないのですが、実際に買い取ってそれを販売することが禁じられています。

詳しくはブランドに対する商標権の侵害に該当する行為となってしまうので、ブランド側から敵対視されてしまいます。

もし故意的に行っているのであれば論外ですが、故意でないとしても評判を大きく失うことになります。

また、お客様は本物のオメガの時計を求めているのに、偽物を売ること自体が裏切り行為となってしまい、信頼を失います。

よって、ブランドレックスでは偽物に対しては断固たる姿勢で取り扱っています。

 

プロの鑑定に相談するのが一番!

ブランドレックス 鑑定士千藤

いかがでしょうか?

ここでは、オメガの偽物について解説しましたが、本当に精巧なものの場合はなかなか素人では見極めがつかないものです。

そこで、ブランドレックスのように多くの経験があるブランド品買取店で購入すれば、安心して本物を手に入れることができます。

また、売るとなった場合でもブランドレックスでは真贋だけでなく、その時計が持つ価値をしっかりと見極めたうえで高額買取を実施しています。

査定を受けたら必ず売らなければならないわけではなく、査定のみを行いますのでまずはお気軽に利用してください。

ブランドレックス千藤までご連絡いただけましたら幸いです。

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